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BERT JANSCH / JUST A SIMPLE SOUL

2018-11-16 | Rock&Pops
<発売日> 2018/11/2予定

<JAN(規格番号)> 4050538368284

<内 容>
英国フォーク/トラッド・シーンを語る上で決して外すことが出来ない、ギタリスト/シンガーソングライター、バート・ヤンシュ。その彼が遺した50年にも亘る軌跡を辿る、初の”オールタイム・ベスト・コレクション”が完成!彼に大きな影響を受けたと語るバーナード・バトラーがバート・ヤンシュ・エステイトとともに編纂した2枚組CD登場。

■ 英国フォーク/トラッド・シーンを語る上で決して外すことが出来ない、ギタリスト/シンガーソングライター、バート・ヤンシュ。グラスゴーに生まれた彼は伝説の英国ジャズ/トラッド/フォーク・バンド、ペンタングルの創設バンドとして知られ、「英国のボブ・ディラン」と称されることもあったという。1965年にセルフ・タイトルのデビュー・アルバムをリリースして以来、彼の比類ないソングライティングと音楽性、そして伝統的なフォーク/トラディッショナル・ミュージックに対する解釈は、世代を超え、多くのミュージシャンたちに多大な影響とインスピレーションを与えてきた。

■ 今回リリースとなる『JUST A SIMPLE SOUL』は、そのバート・ヤンシュの約50年に亘るソロ・キャリアの全てを追った初の“オール・タイム・ベスト・コレクション”だ。本作をバート・ヤンシュ・エステイトと共に編纂したのは、彼に大きな影響を受けたと語る、バーナード・バトラー(元スウェード)。バーナードによる洞察力に満ちたライナーノーツもこの作品には収録されている。

■ バート・ヤンシュの軌跡を年代順に辿る本作は、まず、4年間に6作のソロ・アルバムをリリースした多作な1960年代の作品からスタートする。通称”The Blue Album"と呼ばれる1965年のソロ・アルバムは、NMEが選ぶ”史上最高のフォーク・アルバム”の3位に輝いたこともあり、今作にはバートの友人でもあったフォーク・シンガー、バック・ポリーの悲劇的な死を悼んだ「Needle Of Death」など3曲が収録されている。この時期のバートには、英国のフォーク・シンガー、アン・ブリッグスからの影響が感じられ、また彼のブルージーでインプロヴィゼーションを多用したギターもこの頃からどんどん発展していき、1966年に発表されたジョン・レンボーンをギターにフィーチャーした3作目『JACK ORION』で大きな存在感を見せる用になる。また同年リリースされた『BERT AND JOHN』は、後に結成するフォークのスーパーグループ、ペンタングルの基礎を築いた作品とも呼べるだろう。この時期からは、バートがアン・ブリッグスから教わったというトラディッショナル・ナンバー「Blackwaterside」(アルバム『JACK ORION] 収録)もセレクトされている。

■ ペンタングルを結成した以降も、バートは3作のソロ・アルバムをリリースしている。その中でも特に注目されるのは、またもアン・ブリッグスから教わったトラッド・ナンバー「Reynardine」をフィーチャーした1971年の『ROSEMARY LANE』だろう。この時代からは、メアリー・ホプキンとのデュエット「The First Time I Ever Say Your Face」(オリジナルはユアン・マッコールがペギー・シーガーの為に作ったもの)、そしてペンタグル脱退後に発表した『L.A. TURNAROUND』からは、「Fresh As A Sweet Sunday Morning」と「Chambertin」が収録されている。ちなみにこのアルバムのプロダクションにはモンキーズのマイク・ネスミスが参加している。またバートの70年代を締めくくる1曲として、1979年にマルチ・インストゥルメンタリストのマーティン・ジェンキンズとダニー・トンプソンと組んでリリースした“鳥”にインスパイアされたコンセプト・アルバム『AVOCET』に収録された「Kittwake」が選ばれている。

■ 80年代に入ると、ペンタグルの再結成と自身の病によって、バートのソロ活動は嫌でも制限されることとなる。そんな中でもアイルランドの作家/作曲家コリン・ハーパーが”バート・ヤンシュ20年来で最も生々しくまたカタルシスに満ちた作品”と語る「Sweet Rose」(1985年の『FROM THE OUTSIDE』に収録)や、バートにとっての”ルネッサンス期”の始まりを告げた頃の「Morning Brings Peace of Mind」など、珠玉の作品が本作には収録されている。これらの他、本コレクションのタイトルとなった楽曲「Just A Simple Soul」や、彼のライヴでの代表曲「Carnival」も忘れてはいけない楽曲である。

■ 本2枚組CDの最後を飾るのは、21世紀に入ってバートが発表した最晩年の作品である。ちなみに、ここに収録されている2000年の「Crimson Moon」と2002年の「On The Edge Of A Dream」が発表される間にバートはBBC RADIO2 FOLK AWARDSの生涯功労賞を受賞している。また2002年のアルバム『EDGE OF A DREAM』は、バーナード・バトラーをエレクトリック・ギターに、バートの息子アダム・ヤンシュをベースに、そしてマジー・スターのホープ・サンドヴァルをゲスト・ヴォーカルに迎えたロックよりの作品だった。そしてコレクションを締めくくるのは、バート最期のスタジオ・アルバム、2006年発表の『THE BLACK SWAN』からの「High Days」である。べス・オートンやデヴェンドラ・バンハートなどバートをこよなく敬愛するミュージシャンたちをゲストに迎えた本作は、MOJO誌が選ぶ同年のベスト・アルバムの1枚に選出された。

■ ソングライターとして、そしてギタリストとして、バーナード・バトラーだけでなく、ジミー・ペイジからポール・サイモン、ジョニー・マー、ローラ・マーリング、グレアム・コクソン、フリート・フォクシズそしてニール・ヤングまで、世代を超えた幅広いミュージシャンたちに大きな影響とインスピレーションを与えてきた、バート・ヤンシュ。今回リリースされる2枚組CD『JUST A SIMPLE SOUL』についてバーナード・バトラーはこう語っている:「バートは、ギターのサウンドと、それを用いたコミュニケーション、ストーリーテリング、会話に感情的なダイアローグなどに対する無限の可能性を、まるで息をするように実践し、その中で生きていた。ここには一生分の作品がある。バート・ヤンシュはなんて偉大な人生を与えてくれたのだろうか」