だせなかったLove Letter:60

2012-12-25 | 自作小説:私小説
僕はT瀬の家に毎日通っていた。
だから、君との時間が持ってないと言った。
実際は、僕は君を駅まで送っていた。
でも、朝は、難しかった。
Aと君の姿。
それに勝てる自信がなかったのかもしれない。
同じ状況になるのかもしれない。

僕が君と付き合い始めたせいではないかもしれないが、
仲間たちの間で、好きな女の子に電話をかける、
そんなブームが始まった。
酒を飲み、自信が持てた順に、好きな女の子に電話した。
今、思うと迷惑な話だ。

Rが電話したあと、僕が電話する。
いつもそうだった。
Rも僕も、一生懸命、自己主張をしていた。
本当に、迷惑な話だ。

あるとき、学校で一番人気の女の子に告白したいという願いを聞いて、
キューピット役をしたこともあった。



これが誤解の始まりだった。


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