自分自身をちゃんと愛せている人っているのだろうか?いつも不満を感じ、違う自分に変わりたいたいと、そう思っている。なのに、その努力は何もしないでいる。ただ、変われるきっかけを待っている。待っていても、来ないことを知りながら。でも、努力したからといって、報われるととも限らない。そんな狭間で僕らは生きていくのだろうか . . . 本文を読む
昔のことばかり、思い出す。美しいからなのか?失ったものを確認するためのか?その両方であり、どちらでもない。今も美しく、失っていないもの。それが知りたい。僕にとって、それこそが、君なのだろう。僕は、あの頃、君に語った男になっているのだろうか。それとも、情けない男、愛する価値もない男に成り下がっているのだろうか。 . . . 本文を読む
プチトマトをつまみに酒を飲んでいる。断酒の誓いは既に過去のもの。太らないつまみを探し、健康的な飲み方を模索する。卑怯な飲み方だ。年をとると、なぜか、生き方そのものが卑怯になる。これが大人の責任なのか。言い訳としか思えない。まあ、酒そのものが卑怯な存在で、なぜか、僕のレゾンデートル . . . 本文を読む
半年振りに下の娘に会った。家族と離れて暮らす君に。“最近、太宰治が好きになったみたい”、妻が言った。嬉しかった。私は娘に“晩年”を読むことを勧めた。私が君と同じ年だったころ、一番共感した本だった。デビュー作にして“晩年”。“走れメロス”の友情。“パンドラの匣”を開け、日本を憂い、“人間失格”で天皇陛下の悲劇を描き、そして、入水した。君は太宰から何を感じるのだろう。 . . . 本文を読む
心が通じ合えたからといって、友達になれるとは限らない。
友達ではないから、分かり合えないわけでもない。
男には必要だと思う、同じ夢を追うライバル。
いつか、酒を飲みながら語り合いたい、夢に苛まれた日々を。
でも、結局、交わることはなかった。 . . . 本文を読む
全ての動物に発情期があるように、人間に発情期があっても不思議ではない。
おそらく、すべての人が賛成するだろう。
夏。それが人間の発情期だ。
若いときは、夏に、期待する。
年をとると、お金で、済まそうとする。
そこに何か違いがあるのだろうか。
手段は違っても、欲しいものは同じだ。
同じなのに、得られることはない。
それは、失った若さなのかもしれない。 . . . 本文を読む