jogo式Canoe Life

魂の帰るところ



 4月11日(日)am6:00からいつも通り出艇。すでにMさんが、続いてトドさんが海に出てくる。SUPフィッシングの知り合い、Aさんも出て来て、ご挨拶。情報交換をする(どんな魚が釣れてるとか、ルアーは何を使ってるとか)。
 Aさんが海岸中央の沖を漕いでいる。海面に黒い(ウエットスーツっぽく見えた)物体が浮いている。大きなゴミかな?。A
さんが近づき、そして離れる。そして、こちらに向かって漕いでくる。嫌な予感がして、僕もAさんの方向に近寄るように漕いで行きました。
 「jogoさん、遺体が浮いてる・・」。「マジですか?」
 確認しに行くと、確かに人だ。でも、物体のような人。僕もすでに亡くなっていると判断しました。「警察と消防、保安庁に連絡しましょう」。
 すぐに手配して、消防がボートを出してくれて、ご遺体を収容しました。

 消防の方と少し話をしました。僕はご遺体をトーイングして岸に上げようと考えていたのですが、それは正しかったですか?と聞いてみました。「もし亡くなっていたらそのまま放置して触らないで下さい。でも生きている兆候が少しでもあったら、手を尽くして助けてあげてほしい」とのことでした。

 今まで何度も遭難者をレスキューしたことがありますが、皆、生きて帰りました。亡くなってる、亡くなった人は人は初めてでした。

 昨年、千葉の鋸山でいなくなった姉さんも、ご遺体が見つかったそう。

http://blog.livedoor.jp/takadaaajp/archives/52506272.html

 雨風の荒野や、冷たい海の中に居続けてはいけませんね。早く、帰るべき場所に帰る。または帰す。その想いから、ご遺体のトーイングを考えました。身体だけでも、早く温かい場所に帰してあげたいですから。

 幸いにして僕は生きている。だから漕ぎ続ける。そんな事がありがたいです。
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