高い山を登るがごとく、匍匐前進するような、富士山に登頂するというのがしっくりくるかな、「21世紀の資本」、読み終わりました。
図書館で借りたので2週間(14日間)で700ページの本を読むには、1日50ページ読むとそろばんを弾き、こつこつ読み進めました。
僕は経済学の勉強はしたことがありません。この分野の素人ですが、多くのことが学べ、分かり、恐らくこの一年に読んだ本のNo1だった言っていいでしょう。ですから、経済学の知識のある人が読んだら、ことさら面白いはず。
マルクスの資本論から始まる共産主義は、経済学(富の分配における)の壮大な社会実験だったこと(結果として失敗に終わる)。そもそも資本論はマルクスか執筆途中に死んでしまって、残りは友人が書いたこと。不等式 利益率(r)> 成長率 (g)。格差が広がり、公的債務が莫大になった結果、今後どのようなシナリオが考えられるかなど、とても勉強になった。
僕はこの本を若いお父さんたちに読むよう勧めたい。今後社会がどうなっていくか考え、具体的な手を打っていかなければいけない人たち。彼らに必要な知識を与えてくれるのがこの本だと思う。過去にも公的債務が天文学的数数字になった国、政府があるんだけど、今もその国は生き残っている(日本もその一つだ)。公的債務をチャラにする方法なんて、絶対ないと思っていたし、誰も具体的にそれを語らないけど(何でだろう?)、最悪誰かが引き金を引けば、できるのだ。その時、大混乱が送るけど、お父さんさんたちはその中で家族を守り、生き抜いていかなければならない。そのための用意も必要。その時に備えたアイデアは、この本を読めばどんどん湧いてくる。そういったタイプだし、読み方のできる本だった。
生きるためには、強いだけじゃダメ。絶えず学び、変化し、成長すること。準備を怠らないこと。お父さんは頑張らないとね。
この本の本質は、以下のピケティの言葉に集約できると思う。歴史に学ぶ意義は高い。今度、世界史や日本史の最新の本を読んでみようかな?。
今後十数年の間にそうしたものがどう変わるか予見できる者は誰もいない。それでも歴史の教訓は反面教師だ。 トマ・ピケティ
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