jogo式Canoe Life

レベル

 BCUのシステムは、ざっくり言ってアマチア向け(シーカヤカッカー)、プロ向け(スター)、アセスメント(講習や認定ができるトップレベル)に分かれて、その中がさらに2-5ランクに分かれています。
 ランク付けのメリットは、自分の実力のレベルが分かること。またプロも含めた全体の実力を押し上げることではないでしょうか。
 イギリスでアマチア向け中級の安全講習実技を受講したのですが、10人のお客と3人のリーダーという構成でした。リーダーには主催者から、VHFマリン無線、ダイマーカー、発炎筒、発火筒、パラシュートファイアーが渡されていました。僕は発火物をサードハッチにしまいこむ彼らに「こういうのは、爆発してしまう危険性はないの?」と無知が故の質問をしました。答えはこうでした「jogo、知らないのか?俺は砲兵隊の出身だよ(火薬の専門家ということ)」と。これらの道具を実際に使ったことのある日本のシーカヤッカーはどのくらいいるでしょうか?。
 この講習は、うねりの入るロックガーデンを、すり抜け、岩礁に上陸し、波が来るごとに岩間を水が抜ける中を泳がせます。当然へたくそなのがカヤックを壊します。穴が開いて進水、それをグループワークでレスキューし、海上で穴をふさぎ、ツアーは続行されました。
 これがBCUのアマチアの中級です。当然、着いて行ける人は少なくなるでしょう。ハードルが高くなりますが、自分の実力を知り、教育を受ける機会に恵まれます。
 この講習の苦しいところは、いやおうなく自分の実力が分かってしまうところです。僕は2005年にこの講習を受けたのですが、おそらく自分の力はアマチアのビギナーとミドルの間、率直に言ってこれが現実です。が、半面、自分を客観的に見る機会にもなりました。

 2004年、イギリスのジェフ・アレンがシーカヤックで日本一周をしていきました。彼はBCUのアセスメントというレベルにあるパドラーでした。あれが、アセスメントの実力です。あの年も今年のように寒波のキツイ年でしたが、1月から3月の3ヶ月で、三浦半島から京都の敦賀まで漕ぎ抜きました。彼は当時、シーカヤッカーとしてのキャリアは決して長くなかったのですが、BCUのシステムを完璧に受講して力を上げていました。制度を上手く使った好例ではないでしょうか。
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