タイの首相がセターさんだと知る人は少ない。タイ好きの人でもあまりいないのでは。混迷を続けるタイの政治。先の国政選挙で勝利した党が、党利党略に負け、棚ぼたでその座はポロリとセター首相の元。
米Time誌が首相の独占インタビューに成功、記事になっていた。毎晩聞いているラジオタイランドのニュース。国営公社のラジオ局だけに、週に何回もセター首相の動向を伝えてくれるが、こことは違う視点で記事は作られていて、新鮮だった。
取り巻きが多く、それを排除して行われたインタビュー。率直で、首相の人柄も伝わってくる記事だった。ビジネス界出身だけあって、経済への切り込みが鋭く、「タイの営業マン」と異名があるとか。しかし、政治的には舵取りが難しく、いつ寝首をかかれるかわからない状況。不安定な状態での政権運営を強いられる。しかしこの首相、しぶとく、なかなか強かな人に見える。僕の第二の祖国、タイの運営を頑張って欲しい。
闇に沈む月の裏の顔をあばき
青い砂や石をどこに運び去ったの? 井上陽水