海で泳ぐようになって25年ぐらいになります。その度にメモ程度でも記録を残しています。
5-6年前から、もっと長く見ると10年ぐらい前から海の中がダイナミックに変化していることに気がつきました。毎年見たこともない、僕の地区ではいないと考えられていた生き物が現れ、定着していきました。沖縄や、九州を主な生息地とする魚や生き物がここ逗子でも増えています。
強烈に印象に残っているのは、7年前に初めて見つけたノコギリガザミ。沖縄でマングローブガザミと呼ばれる亜熱帯のカニですが、その後この蟹が定着に至りました。
昨年から僕の定点観測地に、テーブルサンゴができました。こういったことから、今何が起こっていて、今後どのように変化していくかに心を馳せます。
海が読みづらくなりました。でも、このような変化を見極めていれば、多いな助けとなるでしょう。感覚に頼ること、自分を信じるきる力を持つこと、海で重要な能力です。
水温の「1度」の変化は、地上の気温の「1度」より遥かに大きな影響をもたらす。 アゴスティーニ・シルバン
私たちのシミュレーションでは2035年までに東京湾は、海藻の生えていた藻場が消えて、サンゴに置き換わる可能性が高いです。環境の変化は、それまでの私たちの行動の積み重ねの影響が続くので、いま私たちが行動をどれだけ変えても、しばらくは現在進んでいる環境の変化は止まらないのです」 山野博哉
環境変化は海の方が先行して起こっている jogo