日本テレビで俳優の時任三郎さんがカナダのクイーンシャーロット島で２００ｋｍのシーカヤックでツーリングする番組が放映されました。ツーリングのメンバーはガイドが西伊豆の村田さん、俳優の池上さんの３人。見ごたえのある番組でした。３人の表情が日を増すにしたがってよくなっていき、時任さんのパドリングも見違えるほど変化していく。挑戦は崇高な行為であり、誰にも邪魔はされてはいけない、誰にでもそれに加わる機会があるべきものだと思っています。ガイドさんがこういったツーリングをリードするのもいい。本来、ガイドの仕事はこういうものであって欲しいと思った。
番組ではこの島に１万年前から暮らす少数民族、ハイダ族についても詳しく触れていました。１８世紀後半、西洋人との交流が始まり、天然痘が流入し、人口が６００人までに減ってしまったことが紹介されていました。天然痘を持ち込んだのは、捕鯨を目的としたアメリカ人でしょう。天然痘は種痘（予防接種）の発明により、１９８０年に地球上から撲滅されました。日本は１９７０年代の中ごろで種痘はやらなくなりました（１９７０年生まれの僕は、肩に種痘の痕があります）。この種痘が、数年前からアメリカで開始されているそうです。医療関係者、警察、国防関係者に限ってやってるそうですが、天然痘ウイルスによるテロを警戒してのことことです。歴史を知ると、複雑な気持ちになりますね。
