jogo式Canoe Life

先例(先輩)を否定してみる



 三河で発言を許された2回のうちの2つ目の話。パドルリーシュは使いってますか?、ライジャケは?、スプレースカートは?、またPLB(救難信号)発信器の話も別の機会に話が出ていました。ですが、もっと重要な話が全くでない。海により多く出て実力を上げることや、経験を積むことの重要性を誰も指摘しなかった点だ。

 僕は八幡さんの月1000kmの話を例にとって、話してみてみたけど、誰にもこれは届かなかった。「経験」ということで、内田正洋さんに話が振られ、シーカヤックの世界で有名なあの言葉を紹介されました(司会の方から無理に振られ話させられた感もあったけど)。「経験は役に立つ時もあるけど、役に立たない時もある」。新谷さんの有名な言です。これには続きがあり、「だけれども、経験のある人はない人よりも慎重になる」が本当は続きます。

 僕は新谷さんの言は、真実だと思っています。ただ、それはある程度行き着いた人の場合です。今、目の前にいる経験が浅い人も含んだ集団に対して、先達者が言わなければいけないことは、別の言葉です。「1日でも多く海に出ろ、経験を積め、そして絶対に帰ってこい」です。

 シーカヤックの世界では、カッコいい言葉やスタイルがもてはやされがちですが、結構誤ってるものや、間違えて解釈されているもの、古くて役に立たないものが多くなってます。深く考え、選別する必要があります。

 「判断5秒」というのもありますが(笑)、僕はこれは長いな~と言っています。「判断は1秒か一瞬で下せ」です。5秒もかかるということは、シュミレーション不足と照らし合わせられる過去の経験が不足しているからです。厳しいサーフの中や、海流の中の激潮帯で5秒も考えてる時間をもらえるでしょうか?。

 豊島さんから「シーカヤックのトレーニングにはサーフトレーニングが最適、どんどんやって欲しい」という言がありました。これ高めの直球だと思いました。ですが、残念ながらみんな空振りでした。恐らくこれも届かなかったと思います。今、サーフトレーニングをやっているシーカヤッカーは皆無です。またこれを指導できる力を持ったインストラクターもいません。これはとても残念です。20年前は柴田さんや葉山の加藤さんは勇敢にやってましたよ。僕はサーフカヤックをやっているので、よくフィールドをともにしました。これはとてもリスクの高いトレーニング。怪我したり、船を壊しながらやるものです。シーカヤッカーははっきり言って下手です。これを自覚できるのもサーフトレーニングです。どうしょうもなくヘタクソ。でもそれでいいんです。失敗しながら上手くなるのです。今のシーカヤッカーの問題点は、失敗を恐れ、誰もリスクを取らなくなったこと。サーフトレーニングの指導者はいなくなったのもここに原因があると思います。ここはインストレクターやプロの人にも反省して欲しいところです。

ーダーシップが必要なのは戦時。平時はいらないいらない。調整能力があればいい。大西 健丞

定外を想定する。リーダーは想定以上が起きたときを考える。 大西 健丞 
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