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アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Supernatural 2-7 "The Usual Suspects"

2006年11月14日 | TV: Supernatural
【アメリカ合衆国での初回放送日 = 2006年11月9日】※リンダ・ブレア(『エクソシスト』)がゲスト出演。タイトルはブライアン・シンガー監督の同名映画(1995年)より。また、『Xファイル』にも同タイトルをもじった『Unusual Suspects』というエピソードがある。

メリーランド州ボルチモア市(地元人は「バティムア」と発音するらしい)。アメリカ合衆国の国歌『The Star-Spangled Banner』(作詞=Francis Scott Key)の舞台であるFort McHenry(マクヘンリー砦)がある所。ここはCrab Cake等のシーフードも有名だが、水族館科学館もオススメなので、機会があれば訪れてみよう。

ボルチモア警察署。ピーター・シェリダン刑事が殺人事件の容疑者を尋問する。この容疑者はミズーリ州セントルイスでも女性を惨殺したとされていたが、もしかすると、他にも何人か殺しているのかもしれない。彼はまた、数々の偽名を使っているが、本名はディーン・ウィンチェスターという。しかし、ディーンはセントルイスでの事件の際に死んだはずだった。(死んだのは実はディーンに化けたシェイプシフターだったのだけど…。)

一方、シェリダン刑事のパートナー、ダイアナ・バラード刑事(リンダ・ブレア)は機動隊とともにホテルに踏み込み、サム・ウィンチェスターを逮捕する。サムは恋人のジェシカが怪死した後、大学を休んでおり、現在は無職だ。サムは「兄さんとロードトリップをしてるだけ」と主張するが、警察から見ればかなり怪しいはずである。

ディーンとサムが逮捕されるのは時間の問題だったけど、果たして、どうやって切り抜けるのか?それにしても、ディーンとサム(特にディーン)は逮捕されても軽口を叩き続ける。

今回、ボルチモアで咽喉を切られて殺されたのはカレン・ジャイルズという主婦だったが、彼女の夫のアンソニー(トニー)も最近、同じ手口で殺されたばかりだった。実はディーンとサムはジョン・ウィンチェスターの友人だったトニーが殺されたというニュースを聞いてボルチモアに飛んで来たのだが…。

数日前。ディーンとサムは保険会社の調査員に扮し、トニー・ジャイルズの未亡人、カレンを訪れる。彼女によると、トニーは死ぬ前、ベッド脇に女性が立っている夢を見たと話していたという。ディーンが「それはどんな女性でしたか?」と訊くと、カレンは「何の関係があるんですか?」と顔をしかめる。(そりゃそうだ。)

トニーが殺された現場を調べると、「DANASHULPS」と繰り返しタイプされた紙が残されていた。「Dana Shulps」という女性の名前のようだ。また、同じ名前(?)がガラスのテーブルにも書かれていた。

夜。サムがトニーのコンピュータを調べる間、ディーンはカレンの様子を見に行く事にする。

その少し前、カレンは窓に女性の姿を見たり、家の中に人の気配を感じたりしたため、寝室のドアを閉め、911に電話した。電話中、電灯がチカチカし、タイプライターが勝手に、「DANASHULPS」という名前(?)を繰り返し、タイプし始める。そして、電話が切れてしまう。カレンが恐る恐るドアを開けてみると(開けるなってば!)、咽喉を切られた女性の霊が立っていた。

ディーンがジャイルズ宅に着き、ドアのチャイムを鳴らす。だが、返事が無いので、鍵をこじ開けて中に入る。奥まで行くと、咽喉を切られたカレンがうつ伏せに倒れていた。すでに息絶えている。カレンの両手首には縛られたような痕がある。その時、人の警察官が現れ、ディーンを逮捕する。

現在。ピーター・シェリダン刑事とダイアナ・バラード刑事(恋人同士!)はウィンチェスター兄弟の供述を照らし合う。状況的にはディーンが殺人犯に思えるが、決め手となる物的証拠がない。なお、ピーターは死んだトニー・ジャイルズ(弁護士)と知り合いだったらしい。

ディーンとサムは別々の場所に拘束されていたが、それぞれ、ほぼ同時に「DANASHULPS」というのはアナグラムではないかと気付く。(私はもっと前から気付いてたけど。)

ディーンはメモ用紙に「DANASHULPS」をいろいろな順序で書き出してみて、公選弁護士のジェフ・クラウスに「この中に、この土地と関係ある物はないかな?」と訊く。すると、字は少し余るが、「ASHLAND」という通りがあるという。

しばらくして、ディーンはクラウス弁護士の反対を押し切り、「自白する」事にする。その内容は「トニーとカレンは悪霊に殺された」、「セントルイスの事件の真犯人はシェイプシフターだった」というものだったが、担当刑事らはもちろん、そんな事は信じない。

「自白」前、ディーンはクラウス弁護士を通してサムに暗号メモを渡す。そして、ディーンが「自白」で刑事たちの注意を引きつけてる間、サムは脱走する。

ダイアナ・バラード刑事がトイレに行くと、全ての水道から熱水が流れ出し、曇った鏡に「DANASHULPS」という文字が浮き上がる。そして、咽喉を切られた女性の霊が現れる。その霊は何かを伝えたいだけらしく、ダイアナを傷付けようとはせずに消えて行く。(咽喉が切られた女性の霊というと『呪怨』を思い出す。)

ダイアナはディーンの話があながちデタラメではないらしいと悟り、耳を傾けてみる事にする。ディーンはダイアナの手首にもカレンと同じような縛られてたような痕が浮かび上がっているのに気付き、「暴力的な殺され方をした悪霊が復讐を行っている」可能性を指摘する。

ディーンはダイアナにサムの隠れ場所(暗号メモに書いてあった場所)を教える。ダイアナはサムに経緯を説明する。サムは女性の霊の候補者たちの写真(警察から勝手に拝借して来たもの)をいくつか見せる。ダイアナが見た悪霊(?)の写真がその中にあった。その女性はクレア・ベッカーという名で、麻薬売買容疑で2度逮捕された事があったが、数ヶ月前から行方不明になっていた。なお、ダイアナとピーターは当時、麻薬売春取締課にいた。ダイアナはクレアを覚えていなかったが、クレアの方はダイアナを覚えていたのかもしれない。

サムとダイアナはクレアのアパート(?)を手分けして調べる。もし、そこに彼女の死体があるとしたら、除霊のために塩をかけて燃やすのだ。

クレアの霊がダイアナの前に現れ、窓を指し示す。サムが駆けつけた時にはクレアの霊はすでに消えていたが、窓には「ASHLAND SUP」と書いてある。「DANASHULPS」の全ての文字が揃っている。

サムがクレアの霊が現れたあたりの壁を壊すと、案の定、中には女性の半ミイラ状の死体が入っていた。死体は咽喉が切られており、手首に縛った痕がある。また、その首にはネックレスがかけられていたが、それは特注の物だ…とダイアナにはすぐにわかった。ダイアナ自身も同じネックレスを着けているからである。それは同僚兼恋人のピーターに贈られたものだった。

ダイアナは「クレアおよびジャイルズ夫妻を殺したのはピーターだ」と悟る。クレアは悪霊ではなく、ピーターの事を警告しようとしていただけなのだ。そういえば、1年程前に押収品のヘロインが紛失した事があったが、それを盗んだピーターがクレアを通して売り捌いたのだろう。

ダイアナが署に電話すると、ピーターは不在だという。「ディーン・ウィンチェスターを1人でセントルイスに護送する」と言って出かけたきり、無線にも応答しないのだ。だが、護送車は政府機関の持ち物だから、ロージャック(盗難防止のための発信装置)が備え付けられているはずである。

ピーターは人気の無い場所に護送車を停め、ディーンを外に引きずり出す。「脱走を図った」という理由で殺すつもりなのだ。(『Prison Break』でもあったよね。)

そこにサムとダイアナが到着する。ロージャックの信号を追って来たのだ。ダイアナがピーターに拳銃を向け、「もう、おしまいよ」と言う。ピーターはクレア・ベッカーを殺した事を認める。「お金をもっとちょうだい」と言って来たからである。ヘロイン密売によって稼いだ金はトニーが出所を偽装して「合法的な金」に見せていたのだが、妻のカレンもその事実を知っていただろうから、口封じのために殺したのだ。

ピーターはダイアナの恋愛感情に訴えて見逃してもらおうとする。ダイアナは少し考える様子を見せた後、ピーターの脚を撃つ。ピーターはそれでもダイアナに襲い掛かるが、突如現れたクレアの霊に気を取られる。その隙にダイアナはピーターを後方から撃つ。ピーターは即死だった。

いつの間にか、夜が明けている。ダイアナはピーターの自白を自分の耳で聞いていたから、これでウィンチェスター兄弟のボルチモアでの事件の容疑は晴れた事になる。だが、ダイアナにはセントルイスの件についてはどうする事もできない。そこで、「ちょっと後ろを向いた隙に逃げられた」事にしてくれるという。(似たようなケースがあったよね。)

愛車のImpalaも押収されてるのだが、係官をテキトーに騙して取り戻すしかない。

ディーンとサムは「彼女、どっかで見た事ない?」、「腹減ったな。グリーンピー・スープでも飲みたいなあ (I could really go for some pea soup.)」と言いながら、歩き去る。(映画『エクソシスト』で悪魔に憑依された少女が吐き出した緑色の汚物は実はグリーンピー・スープだったというのは有名な話。)


ディーンとサムは全米指名手配になったりしないのかなあ?FBIのマホーン捜査官(『Prison Break』)に追われるようになったら、どうする!?そういえば、『Ghost Whisperer』にもFBIが出て来たけど…。

ディーンの「You remember "redrum."」というセリフの「redrum」とは「murder (殺人)」のスペルをひっくり返したもので、映画『ザ・シャイニング』(スティーヴン・キング原作)や『金田一少年の事件簿』等に出て来る他、『Xファイル』のエピソード名としても使われた事がある。

カレン役のKeegan Connor Tracyは『Jake 2.0』でレギュラーだったが、最近では『Stargate SG-1』は『The 4400』等にも出演している。


★名言・迷言集

【その1】
Dean Winchester: What do you think, Scully? Wanna check it out?
Sam Winchester: I'm not Scully. You are Scully.
Dean Winchester: No, I'm Mulder. You are a red-headed woman.
(TV番組『Xファイル』の主人公コンビの事。ディーンは別のエピソードでも「Ladies first.」と言ってサムを先に行かせる等、よくからかう。)

【その2】
Dean Winchester: Time-Life: Mysteries of the Unknown. Look it up.
(『Time』&『Life』誌の出版元から出されている数多くの書籍の1つ。)

【その3】
Dean Winchester: I'm not joking, Ponch.
(PonchはTV番組『CHiPS』のキャラクター)

【その4】
Dean Winchester: Thanks for the law review, Matlock.
(TV番組『Matlock』の事だろう)

【その5】
Dean Winchester: You know, Casper the Bloodthirsty Ghost.
(Casperは可愛いお化けのキャラなので、これはあくまでも冗談)

【その6】
Dean Winchester: Go to the first motel listed in the yellow pages. Look for Jim Rockford, that's how we find each other when we're separated.
(Jim RockfordはTV番組『The Rockford Files』の主人公)

【その7】
Dean Winchester: Well, all work and no play makes Jack a dull boy.
(これも『ザ・シャイニング』より)

【その8】
Dean Winchester: Pee break? So soon? I think you might wanna get your prostate checked.
(prostateに障害がある男性はオシッコが近いとされる。)

【その9】
Dean Winchester: What do you think? Vengeful spirit, underline "vengeful"?

【その10】
Sam Winchester: Wow, I'd say we've officially crossed over into weird.

【その11】
Sam Winchester: I needed some time off... to deal... so I'm taking a road trip with my brother.
Det. Diana Ballard: How's that going for you?
Sam Winchester: Great. I mean... we saw the second largest ball of twine in the continental U.S. Awesome.
(参照: Wikipedia: Biggest ball of twine)

【その12】
Det. Diana Ballard: Sam, you seem like a good kid. It's not your fault Dean's your brother. We can't pick our family.

【その13】
Jeff Krause: I'm with the public defenders office. I'm your lawyer.
Dean Winchester: (全然そう思ってないという口調で) Oh, thank God. I'm saved.

【その14】
Jeff Krause: (ディーンが殺人罪に問われているにも関わらず、言葉遊びをしてるらしいので) Do you understand how serious these charges are?
Dean Winchester: I'm handcuffed to a table. Yeah, I get it. Humor me.
(「Humor me.」は「いいから、とにかく試しに頼むよ」というような意味)

【その15】
Det. Peter Sheridan: (ディーンが自白すると言うので) Talk directly into the camera. Start by stating your name for the record.
Dean Winchester: My name is Dean Winchester. I'm an Aquarius (=水瓶座), I enjoy sunsets, long walks on the beach... and frisky women.

【その16】
Det. Diana Ballard: ... unless... I just happened to turn my back, you walked away... I could tell them the suspects escaped.
Sam Winchester: Wait. Are you sure?
Dean Winchester: Yes, she's sure, Sam!


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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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お久しぶりです (ぴこまこ)
2006-11-15 08:34:09
ジョウさん、こんにちは
Supernaturalのそういう、ウィットが大好きです。

それにしても、カレンはせっかく?ゴーストなんだから殺した犯人の方にいろいろ難癖をつければいいのに最後になって現れるってのもどうなんでしょ。
そんな?のも含めて、大好きですが (-_-;)
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ウィット (ジョウ)
2006-11-15 09:42:18
ぴこまこさん、こんにちはー。お元気でしたか?私も『Supernatural』の軽妙なノリが好きです。

ツッコミといえば、アナグラムを使う必要があったんでしょうかねぇ?「咽喉を切られたから喋れない」という設定は目新しくはないものの、効果的でしたね。
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わたしも (tinker)
2006-11-15 22:49:21
「よしいくぞスカリー」「スカリーじゃないってば~!」ってへんな兄弟ですよね。ところでジョウさん、TBの件、スマセン。なんでだかわからないのですよ。通常は(なにかの理由で)スパムフィルタにひっかかると、スパム箱に残ってて、手動で解除してやればよいのですが、そこにも痕跡がないので、pingがどこいっちゃったんだかまるきり不明です。またなにかわかったら設定をいぢってみますが、当面対策ナシです。アッシュにきてもらうしかない?
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