アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Supernatural 4-05 "Monster Movie" 【本編】

2008年11月06日 | TV: Supernatural
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2008年10月16日】※ドラキュラ伯爵、狼男、ミイラ男がモノクロ画面に続々と登場。

ペンシルヴァニア州。

今はオクトーバーフェスト(秋のビール祭り)の最中で、街が賑わっている。

ディーン&サム・ウィンチェスター兄弟はFBI捜査官に扮し、ディエトリッチ保安官に接近する。
怪死事件の手掛かりを得るためである。

死体安置室。

ディエトリッチ保安官が問題の怪死体をディーンとサムに見せる。
吸血鬼の仕業によるもののように見えるが...。
なお、この殺人事件には目撃者がいる。エド・ブルーワーという男だ。
ただし、保安官によると、エドの証言はあまりアテにならないらしい。

バー。

兄弟はジェイミーという可愛いウェイトレスにビールを注文しながら、「エド・ブルーワーという男は来てるかい?」と尋ねる。
案の定、エドはここで飲んでいた。
彼の証言によると、被害者は死ぬ寸前、クラシック・ホラー映画に登場するドラキュラ伯爵にソックリな男に「キス」されていたという。
犯人はシェイプシフターだろうか?

もう1人のウェイトレス、ルーシーがしばらくジェイミーと雑談した後、紙ナプキンで口紅を拭き、仕事に戻る。

ディーンはジェイミーを口説こうとするが、軽くイナされる。
ディーンはサムに「地獄から戻ったら、カスティエルにつけられた手形は別として、身体中の古傷がきれいになくなってたんだ。だから、あっちの方も童貞に戻ったに違いない」と言う。
つまり、あらためて「初体験」しようとしてるのだ。

Dean: ... which leads me to conclude, sadly, that my virginity is intact.
Sam: What?
Dean: I've been re-hymenated!

夜。

車を停めてラブシーンに及んでいたカップルが狼男に襲われ、男性の方(リック・ディーコン)が殺される。

翌日。

死体安置室。

生き残った女性の方(アン=マリー)から事情を聞いたディーンとサムはリックの死体を調べる。
犯人が本物の狼男なら、心臓を抉り出すはずだが、リックの心臓は身体の中に残っている。
ディエトリッチ保安官によると、死体の上に狼の毛が残っていたという。

バー。

兄弟が「本物の狼男には狼の毛は生えてないよなあ」という話をする。
ディーンはダメ元でジェイミーにアプローチをかけ続けていたが、遂に「今夜はOKよ」という返事をもらう。

夜。

キャノンズバーグ博物館。

ミイラが甦り、警備員を殺す。
ミイラ男には弾丸も通じない。

現場を調べたウィンチェスター兄弟は「『ミイラ男』は貸衣装とドライアイスを使った」という事実を突き止める。

Sam: What, he was making his own special effects?
Dean: A mummy with good showmanship.

夜中。

バー。

閉店後、ジェイミーはしばらくディーンを待っていたが、いつまで経っても来ないので、1人で帰宅することにする。
ジェイミーが裏通りを歩いていると、ドラキュラが現れ、「ミナ」と呼ぶ。
ジェイミーがそのミナという名の恋人の生まれ変わりだというのである。
ジェイミーはペッパースプレーをドラキュラに浴びせ、逃げようとする。
そこにディーンが到着し、ドラキュラと戦う。
ドラキュラはディーンを「ハーカー」と呼ぶ。
ディーンは苦戦するが、やがて、ドラキュラの耳の片方とペンダントを引き千切る。
ドラキュラは逃げる。

バー。

ディーンがサムにドラキュラの耳を見せる。
その皮はシェイプシフターのものに間違いない。
一方、ペンダントはミイラ男の衣裳と同じ店から借りたものだとわかる。

兄弟は「シェイプシフターがクラシック・ホラー映画を再現している」という結論に達する。
「ミナ」と「ハーカー」も『ドラキュラ』の原作小説に登場するキャラクターだ。
なぜか、シェイプシフターはジェイミーに固執しているようだから、きっと、いつも彼女の近くにいるに違いない。
ジェイミーは「そういえば、エドは1ヶ月ほど前に引っ越して来たばかりなんだけど、ルーシーによると、彼はあたしのこと好きらしいの」と思い当たる。
しかも、エドの仕事はこの街の古い映画館の映写技師だという。

サムが映画館を調べに行く間、ディーンはバーに残り、ジェイミーに「魔物は実在するんだ」と説明する。

Jamie: So is this what you do, you and your partner? Just tramp across the country on your own dime until you find some horrible nightmare to fight?
Dean: Some people paint.

ジェイミーは元々、ディーンとサムを「FBIにしては変な奴ら」だと思っていたが、やはり偽者だったのだと知る。

「それにしても、イヤになったりしない?自分の人生を犠牲にして、こんな怖ろしい...責任を負うなんて」
「2~3年前から確かにそう思うようになったけど...そしたら、辛くなってさ。でも、最近、死にかけて、人生観が変わったんだ。俺は人命救助をしてるんだって気付いたんだよ。それは素晴らしい事だ。いわば、神に与えられた任務のようなものさ」

Jamie: That must suck. I mean you're giving up your life for this terrible... I don't know... responsibility.
Dean: [In the] last few years, I started thinking that way, and you know, it started sort of weighing on me. Of course, that was before... a little while ago, I had this... let's called it a "near-death experience" --- very near. And I... when I came to... things were different. My life's been different. I realize that I help people... not just help them, you know... I save them. I guess it's... it's awesome. It's kind of like a gift, like a mission... kind of like a mission from God.

※「死亡&地獄行き」を「臨死体験」に、「蘇った」を「意識を取り戻した」に、「神に託された任務」を「~のようなもの」と慎重に言い換えている。 

2人がキスしているところにルーシーが現れる。酒のボトルを「拝借」しに来たらしい。
ジェイミーは「あたしたちと一緒にどう?」とルーシーを呼び止める。

古い映画館。

エドがパイプ・オルガンを弾いている。
まさに、クラシック・ホラー映画調である。
サムはエドに銃を向け、耳を引っ張る...が、それは普通の人間の耳だった。
エドはシェイプシフターではないのだ。

Sam: It's supposed to come off.
Ed: No, it's not!

バー。

ジェイミーはルーシーが酒に仕込んだ薬によって眠らされてしまう。
ディーンはルーシーがシェイプシフターである事を知るが、結局、意識を失ってしまう。

翌日。

ルーシー/シェイプシフターの家。

ディーンはフランケンシュタイン風の地下研究室で目を覚ます。
ドラキュラの姿をしたシェイプシフターが椅子に縛り付けられているディーンを見下ろす。
「モンスター映画の結末は決まってるだろうが」
「結末は私自身が書くのだ」
ドラキュラ/シェイプシフターがまさに高圧電流のスイッチを入れようとした瞬間、玄関のベルが鳴る。
ピザの出前が届いたのだ。

Pizza Delivery Boy: Uh... pizza delivery.
Dracula: Ah, you have brought a repast. Excellent. Continue to be of such service and your life will be spared.
Pizza Delivery Boy: Uh-huh. That'll be $15.50.
Dracula: Tell me...
Pizza Delivery Boy: Yeah?
Dracula: Is there... garlic on this pizza?
Pizza Delivery Boy: I don't know. Did you order garlic?
Dracula: No!
Pizza Delivery Boy: Then no. Look, mister, I've got four other deliveries to make. You want to just pay me the money so I can go?
Dracula: Of course. Yes. But I have a coupon.

※「repast」は「食事」、「食物」を指す中世の英語。

バー。

ディーンとジェイミーを探しに来たサムは口紅が着いた紙ナプキンを見つけ、ルーシーが2人を拉致した事...つまり、彼女がシェイプシフターである事を悟る。

ルーシー/シェイプシフターの家。


ドラキュラ/シェイプシフターがジェイミーに花嫁ドレスを着るよう迫る。
ジェイミーはドレスを着るどころか、ピザを食べるのも拒否し、シェイプシフターの怒りを買う。

サムが家に侵入する。

シェイプシフターは「怖がらせて、ごめんよ」とジェイミーに謝り、打ち明け話を始める。
彼(?)は幼い頃から化け物扱いされ、父親にさえ殺されそうになった。
だが、映画の中のモンスターたちに出会い、その姿と力を借りるようになって人生が変わったのだ。

その時、物音がする。
ジェイミーがディーンの名を叫ぶ。
シェイプシフターはジェイミーを気絶させ、様子を探りに行く。

サムは研究室でディーンを見つけ、ともにジェイミーの救出に向かう。
サムとディーンはシェイプシフターと戦うが、あっさり投げ飛ばされ、銀弾銃も落としてしまう。
しかし、結局、ジェイミーが銀弾銃を拾い、シェイプシフターを撃ち殺す。
やはり、モンスター映画の結末は決まっていたようだ。

翌日。

ディーンとジェイミーが別れのキスを交わす。
「あたしの命を救ってくれて、ありがとう」

兄弟は「こういう、普通の魔物狩りの方が良いよなあ」という感慨に耽る。

Dean: [It] feels good to be back on the job again, doesn't it?
Sam: Yeah, it does.
Dean: Hero gets the girl, monster gets the gank. All in all? Happy ending. With a happy ending no less.
Sam: Real classy, Dean.

「人生が映画のように単純だったら、もっと楽しいだろうな」とディーン。
「どの映画だか、当ててみようか?」
「わかるわけ、ないだろ」
「『ポーキーズ2』」
「え?...なに、たまたま当たっただけさ」

Dean: [It would] be nice if life were movie simple, you know?
Sam: (頷く)
Dean: ... although if I was turning life into a movie, it wouldn't be this Abbot and Costello Meet the Monster crap.
Sam: Yeah... no, I know what you'd pick.
Dean: No, you don't.
Sam: Yeah, I do.
Dean: No, you don't. You don't!
Sam: Porky's II.
Dean: What?!
Sam: You heard me.
Dean: (睨む)
Sam: (眉を吊り上げ、ニヤリとする)
Dean: Lucky guess.

※「Abbot and Costello」は1940年代に活躍したコメディアン・コンビで、『Abbott and Costello Meet Frankenstein』、『Abbott and Costello Meet the Invisible Man』等のモンスター映画にも主演した。
※『Porky's』は1980年代に上映されたティーン・コメディ映画シリーズ(全3作)。特に『Porky's II: The Next Day』(1983年)は人気があった。日本ではおそらく未公開だが、内容は『American Pie (アメリカン・パイ)』シリーズに似ている。


最新の画像もっと見る