アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Everwood 4-4 "Pieces of Me"

2005年11月17日 | TV: Everwood
今回(10/20放送)もゴチャゴチャといろんな事が起こる。

エフラムはブライトとともにディリアを連れてコロラドA&M(何の略?)大学のジョブ・フェアに出かけるが、なかなか気に入ったバイトが見つからない。

ディリアはキリスト教会のブースにいた牧師に「合唱団に入らないかい?」と誘われる。ディリアが「いいえ、結構です。私はユダヤ教徒なので」と答えると、牧師は「バット・ミツヴァ(Bat Mitzvah)はいつなの?」と尋ねる。

「バット・ミツヴァ」というのはユダヤ教の女児が大人になるための儀式で、男児の場合は「バー・ミツヴァ(Bar Mitzvah)」と呼ばれる。女児は男児に比べて早熟なので12歳位から出来るという。この儀式は『Joan of Arcadia』(2004-2005年放送の第2シーズンまでで打ち切り)でも描かれてたけど、それによれば、結構賑やかなものらしい。

ディリアは「私はやらないんです」と答える。母のジュリアが生きてれば今頃はちゃんと段取りを整えてくれてたはずだけど、父のアンディはユダヤ教徒ではないので、おそらく思いついてもいないだろう…ということで、ディリアは最初から諦めていたのだ。でも、牧師と会話してから、「どうしてもやりたい」という自分の本心に気付く。しかし、バット・ミツヴァをバー・ミツヴァと言ってしまうアンディに、ディリアは「それは男の子の場合でしょ?もう、ホントに何も知らないんだから!」と不満を隠せない。

ローズ・アボットはキモセラピーを終えたが、癌細胞が体内に残っていないことを確認するためのCATスキャンを受ける。結果がわかるまで1週間かかるという。もし、まだ癌細胞が残っていたら、医師によれば「キモセラピーは2度目はあまり効き目がない」ので、生きる望みがほぼ絶たれることになるが…?

ローズは長年にわたってエヴァーウッドの市長を務めて市の発展に貢献してきた。しかし、次の選挙に副市長が立候補したと知りショックを受ける。「ライバル候補が出たのはエイミーが幼稚園にいた時以来」というローズだが、投票権を持つ市民たちはローズの市長としての方針や計画よりも彼女の健康のことばかり尋ねるので、夫のハロルドはキレてしまう。

そんなローズを息子のブライトが励ます。ブライトにしては珍しく、賢い感じのセリフの連発だった。

アンディの新しい患者は脳腫瘍を患うマックスという名の老人だった。アンディは「手術は比較的簡単です。なんなら私自身が執刀しても良いですよ。ただ、どんな手術でもリスクがあります」と言って一応の説明をする。最初は手術に乗り気だったマックスだが、「記憶の一部を失うかもしれない」と聞き、とたんに態度が変わる。

実はマックスと妻のベティはホロコースト(第2次世界大戦時のナチスによるユダヤ人虐殺)の生存者だという。2人は子どもの頃からよく一緒に遊んでいたが、ホロコーストで家族や友人たちを殺されて2人も離れ離れになった。そして、アメリカに逃亡してきてからあらためて再会し結婚したのだ。マックスはそんな辛い記憶でも…いや、辛いからこそシッカリと覚えておきたいんだという。

マックスはアンディに「貴方にも辛い記憶はあるでしょう?それをたとえば魔法の薬を飲むだけで忘れられるとしたら忘れてしまいたいと思いますか?」と尋ねる。アンディは(おそらく妻ジュリアが死んだ時のことを思い出しながら)「いいえ」と答えるが、「でも、自分の寿命を縮めてまで覚えておきたいとは思いません」と付け足すのだった。

エフラムは結局、ピアノを教えることにする。エフラムがそのチラシを置いてもらうためにニーナの店に行くと、ちょうどエイミーがバイトしていた。(わざとエイミーがいる時間を狙って行った?)「自分ではもうやらない事を他人に教えるのは精神的に辛くならないかしら?」と気遣うエイミーに「大丈夫だよ」と答えるエフラムだが…?

ニーナが腕をふるって皆(ジェイク、ハンナ、サム)のためにご馳走を作っているところに、ブライトがハンナを迎えに来る。「レストランの予約がしてあって…。言ってなかったっけ?」と言うハンナに「良いのよ、気にしないで行ってらっしゃい」と答えるニーナだが…?

翌日、ニーナの内心を気遣ったジェイクがハンナに「一緒に住んでるんだから、それなりの礼儀があるだろう?食事を一緒にしないのなら、前もって言っておくとかさ」という話をする。ハンナが「でも、ニーナ叔母さんは『気にしない』って言ってましたよ」と言うと、ジェイクは「ニーナはそうは言ったけど、そういう親切心に付け込むのは良くないよ」と説教をする。

しかし、「付け込む(taking advantage of)」という表現にカッと来たハンナは「正直なところ、貴方はニーナ叔母さんと婚約してるわけでもないし、私にとっては他人なんですから、何も指図されたくありません。第一、ニーナ叔母さんの家に転がり込んで家賃も払わずに『付け込んでる』のは貴方でしょう?」と指摘する。

エフラムのピアノの生徒はカイルという17歳の高校生だった。カイルもエフラムと同様、類稀なる才能を持っていて、しかも高慢だった。「来年じゃなくて今年ジュリアードに入学するつもり」なのだというが、クラシックは嫌いでジャズピアノばかりやってるらしい。エフラムはカイルの演奏を聴いて欠点に気付くが、カイルは自分の技術は完璧だと主張して譲らない。そこでエフラムは手本として、それこそ澱みのない演奏をしてみせるが、それでも我を張り続けるカイルに遂にキレてしまい、その場を立ち去るのだった。「戻って来ますか?」と尋ねるカイルに、「いや、もう戻って来ない」と答えるエフラム…。

アンディはディリアに「いろいろと問い合わせてみたけど、バット・ミツヴァを執り行えるラビ(「Rabbi」=ユダヤ教の律法博士または教師の尊称で、英語では「ラバイ」と発音)がこの近くにはいないんだ。仕方ないからラビなしでやろう」と話す。「それじゃ、たたのパーティーじゃない!そんなのイヤよ」と悲しむディリアだった。

ジェイクはニーナに「ひょっとして、僕がプロポーズするのを待ってるなんてことない?いや、次のビッグ・ステップというか、なんというか…」と言いにくそうに尋ねる。ニーナは「貴方、この家に引っ越して来たばかりでしょ?これはビッグ・ステップよ」と答える。ジェイクは「ああ、そうだよね、それなら良いんだけど」と一旦は言うものの、「実はハンナちゃんに対してどう振る舞ったら良いのかわからなくて。ほら、彼女は去年は高校生だったけど今は大学生じゃない?それにボーイフレンドだって無害そうなトーファー君から女たらしのブライト君に変わったし、去年はアボットさん家のエイミーちゃんの所に遊びに行ってたけど、今はブライト君のアパート(男子学生が3人同居している)に入り浸りだよね」と本心を明かす。ニーナは「あっ、我が家にはティーンエイジャーが住んでるのよね!」と今さらのように気付き、門限を決めることにする。

エフラムはエイミーに「君が言う通りだったよ。ピアノを弾いた途端にイヤな思い出が甦って来たんだ。ピアノを教えるのはもう止めようと思う」と打ち明ける。しかし、エイミーは「貴方には本当に素晴らしい才能があるのよ。あたしやマディソンと出会う前からずっと弾いてたんでしょ?たまたまピアノを弾いてる時に悪い事があったからといって諦めるべきじゃないと思う」と励ます。この子、ホントにイイ子だよねー。エフラム君、こういう女性を逃しちゃいけません。

マックスは遂に脳手術の決心をする。「どのBGMにしましょうか?」と尋ねる看護婦に執刀医のアンディは「今日は音楽は無しで行こう」と答える。

手術に立ち会うベティーはアンディに「この手術は何時間位かかるんでしょうか?」と尋ねる。アンディが「8時間位ですね」と答えると、ベティーは「じゃあ、最初から話してきかせなきゃ…」と言って、マックスの手を握り、「貴方と私が出会ったのは貴方が8歳で私が6歳の時の金曜日の事だったわ。その日、貴女のお母さんはお気に入りの白い服を着ていて…」と、2人の人生について語り始めるのだった。

エフラムは再びカイルに会い、ピアノ・レッスンを続ける事を告げる。カイルは喜ぶが、「実は僕の母にはレッスン料を払うお金なんてないんです。貴方にあげた小切手だって不渡りになりますよ」と打ち明ける。元々は小遣い稼ぎのつもりで始めた個人教授だったが、エフラムはレッスン再開を約束する。

マックスとベティーの件で心を打たれたアンディはディリアに「お前のユダヤ人としての権利を奪ってしまうような事を言って悪かった。まだラビは見つかってないけど、6ヵ月後にきちんとした式典をやってあげるよ」と約束する。ディリアが「どうしてそんなに先まで待たないといけないの?」と尋ねると、アンディは「『選ばれし民』になるための勉強をするにはそれだけの時間が必要だからさ」と答えるのだった。いや、実はシーズン・フィナーレにタイミングを合わせようとしてるんだろうなぁ…と邪推したりして。

母エドナ(親子仲が悪い)まで駆り出して妻ローズのための得票運動を行ってきたハロルドだが、勝てる望みはほとんど無いように見えた。寝室で静かに座っているローズを見て、ハロルドは「選挙のことで気が沈んでるんだろう」と思ったが、ローズはハロルドに「そうじゃなくて、実はCATスキャンの結果が出たのよ。陰性だったって」とグッドニュースを告げ、安堵の涙を流すのだった。そして抱擁する2人…。

【今日の一言】
Amy Abbott: Oh, yeah, I really want to put myself in a situation where you tell me what to do and I pay you for it.
(エフラムに「君もピアノのレッスン受ける?」と訊かれて、皮肉を込めて答えたもの)

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
かっこよくなっちゃって♪ (まめ)
2005-11-17 23:56:18
いつもお世話になります(^-^)

「エバーウッド」は、日本で放映がはじまって

今、一番好きなドラマです。

オリジナルは4シーズン目なのですね

エフラムくんが、男前になっていて嬉しいです(笑)

でも、まだエミーとは微妙な関係なのですね(^^ゞ

とても切なく、丁寧な作りで

日本では「デスパレートの妻たち」の裏で

地味にひっそりと放映していますが

日本でも長く放映してもらいたいドラマです。

これからも、エピガイ楽しみにしています



返信する