アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Everwood 4-10

2006年04月06日 | TV: Everwood
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2006年3月27日】※3ヵ月半ぶりの新エピソードだが、物語の中では1週間位しか経っていない(まだクリスマス前)。2時間一挙放送されたものの前編。

アーヴの小説が出版され、発売記念キャンペーンを兼ねたサイン会が書店で催される。それはエヴァーグリーンという架空の町で展開する架空の物語だったが、その登場人物のモデルは明らかにエヴァーウッドの住民たちだった。そのモデルの1人の男性が「また間違いを1つ見つけたよ」と苦情を言いに来る。アーヴは「何度も言いましたように、作家としての創作なんですよ」と応じる。

ブライトとハンナがSam'sにいるところに電話がかかって来る。エフラムがブライトに、エイミーがハンナに、同時に電話をかけて来たのだ。しかも、話の内容は同じだった。1週間前、ブライトとエイミーが「セックスをした」というのだ。(このシーンは最高。ブライトとハンナが一緒にソファに座って、それぞれ別の相手と話してるのだが、エフラムとエイミーはそれぞれ別々の場所から電話をかけてるので、ブライトとハンナが一緒にいることも知らないし、もちろん、エフラムはエイミーが、エイミーはエフラムが、同じ件を他人に話してる事にも気付かない。)

ハンナはエイミーと、ブライトはエフラムと、それぞれ会って詳しい話を聴く事にする。

ハンナはSam'sでそのままエイミーを待ち、ブライトはエフラムと同居しているアパートに戻る。

ブライトはエフラムに「俺の妹(エイミー)の気持ちが知りたかったら、直接訊いてみることだね」と言い、コミュニケーションの大切さを説く。エフラムは、ハンナのおかげですっかり変身してしまったブライトに驚きながら、「実はもう『愛してる』って伝えたんだよ。あとは彼女次第だ」と明かす。

エイミーとハンナは町を歩きながら話す。ハンナが「どうして1週間もあたしに黙ってたの?」と尋ねると、エイミーは「だって、あなた、モンタナに帰ってたじゃない?」と指摘する。

エイミーはその1週間前の出来事…エフラムとのセックスを「全く予想してなかった」と言う。ハンナは「エフラムがまだあなたを愛してるっていう事に全然気付いてなかったの?」と少し驚く。エイミーが「いいえ。どうして?」と訊くので、ハンナは「あたしがまだママと一緒に帰郷するつもりだった時、エフラムが『君がいなくなったらエイミーが悲しむから』って引き止めようとしたのよ」と明かす。

ともかく、起きてしまったものは起きてしまったのだ。問題はこれからどうするかだ。エイミーはエフラムとのセックスそのものについては後悔していなかったが、果たして、このまま昔の関係に戻れるかどうかについては心の整理がつかなかった。

一方、ハンナは「ブライトと一緒にシャワーを浴びたの」とエイミーに打ち明ける。ただ、ハンナとブライトはまだセックスはしていないという。

ブラウン家。ディリアは反抗期の真っ只中で、父のアンディの言う事を聴こうとしない。ディリアはいわゆる「クール」な女の子たちと一緒になって太った子をいじめていた。アンディがその事実を知ったのは間違ってディリアのEメールを開けてしまったからだが、自分の娘が他の子をいじめているのを黙って見ているわけにはいかない。

アンディが「他に友だちはいないのか?そういう子たちと付き合うのは良くないぞ。『Operation Fat Cow(太っちょ牛作戦)』についても知ってるんだ」と言うと、ディリアはますます反抗するばかりだ。ディリアは「ママだったら、あたしのEメールを勝手に読んだりしないわ!誰もパパのことなんて信用できやしない!だから、ママもパパを嫌ってたのよ!」と怒り、自分の部屋に向かう。アンディが「自分の部屋に行きなさい!」と怒鳴ると、ディリアは「今、行くところよ!」と怒鳴り返す。

アンディはニーナの家を訪れ、ディリアの事を相談する。ニーナは「そういう年頃なのよ。ディリアちゃんも賢い子だから、そのうちわかってくれるわよ」とおだやかに答える。今はそっとしておくしかないのだろうか?

ニーナはちょうど、クロゼットを整理しているところだった。ジェイクが家を出て、リハビリ・センターに住み込んでいるのだという。ニーナは「以前の夫は同性愛者で、今度の相手は麻薬中毒でしょ?あたし、これまでいろいろ頑張って来て、自分の店も持てるようになったけど、他人の問題を抱え込むのはもう嫌だわ」と言う。だが、ジェイクに対してはもう怒ってはおらず、逆に、怒った事を後悔している様子だった。「どうしたら良いかわからない」と困惑するニーナにアンディは「とにかく、ジェイクに一度会って話してみることだ。そしたら、どうすれば良いのかわかるだろう」とアドバイスする。

アーヴのサイン会。長い列が出来ている。その間を縫ってアンディが駆け込んで来る。アーヴの小説にはアンディをモデルにした医師のキャラクターも登場するが、その医師が「孤独な死を遂げる」という部分を読んで怒っているのだ。

アーヴは「小説の内容はあくまでフィクションですよ」と念を押しながらも、「あなたは奥さんが亡くなった後、何人かの女性と交際してますが、奥さんの死に対する悲しみを引き摺ってるためか、『生涯を共に過ごす』ような女性を見つけられないでいるでしょう?」と指摘する。アーヴいわく、アンディの目の奥には悲しみが横たわっているというのである。

アンディとハロルドのクリニック(医院)。ハロルドがアーヴの本を読みながら、自分をモデルにしたキャラクターのあまりの素晴らしさに有頂天になっている。ハロルドの母のエドナ(アーヴの夫でもある)もその様子を見ながら微笑んでいる。そこにアンディが「何が『目の奥に悲しみを抱えている』だ!デマカセばっかり言いやがって!」と怒りながら入って来たかと思うと、1人で自分のオフィスに引っ込んでしまう。

ハロルドがアンディを追ってオフィスに入り、「たかが本だよ」と言って落ち着かせようとする。アンディはハロルドに、「妻のジュリアが生前、浮気をしていた」という事実を明かす。それは彼女が亡くなる僅か4ヶ月前のことだった。

アンディは家族を養うために一所懸命働いていたが、執務時間が長くて家にあまりいられなかったため、ジュリアはチャリティ活動で知り合った男性と浮気したのだという。その後、ジュリアは浮気相手と別れ、その件についてはなんとなくウヤムヤになってしまったが、アンディの気持ちの整理がつかないうちにジュリアが死んでしまった。そして、それ以降、アンディはやりどころのない怒りをずっと抱えたままだったのだ。それはアンディにとって、「夫婦喧嘩をしたまま床に着き、朝起きたら、妻が死んでいた」ようなものだった。

ブラウン家。アンディが帰宅すると、カイルがエフラムを訪れていた。エフラムはカイルがジュリアードへの入学願書を作成するのを手伝ってあげているのだ。アンディは「1年前、エフラムもそうやって願書を書いてたんだ」とカイルに話す。まるで、今のエフラムが1年前のアンディで、カイルは1年前のエフラムのようだ。

「それにしても、今はまだ高校の授業がある時間じゃないのかい?」とアンディが訊くと、カイルは「ジュリアードに入る準備のために特別なスケジュールにしてもらったんです」と説明する。

翌日、カイルの母がエフラムに電話をかけ、「カイルの居場所を知りませんか?」と尋ねる。最近、何度も授業をサボっているというのだ。特別スケジュールなんていうのは嘘だったのだ。

エフラムはピアノを練習中のカイルを叱りつける。カイルは「どうせ、もうすぐジュリアードに行くんだから、普通の授業なんて必要ないよ」と言う。しかし、まだジュリアードに受かったわけではない。「もし、受からなかったらどうするんだ?」と訊くエフラムにカイルは「絶対、受かるさ」と反抗的だ。そして、「父親気取りはやめてくれ!」と叫んで立ち去るのだった。

翌日。エフラムはカイルの高校を訪れる。学校の廊下を歩きながら、自分の高校時代に想いをはせる。

エフラムはやがてカイルの教室に辿り着き、教室の外からこっそりと、カイルが授業に出ている事を確認する。先生の話をちゃんと聞いてないのは明白だが、授業に出ていることは確かだ。

昼休み。カイルが昼食のトレイを持って外に出て来る。下級生(15歳)で、どちらかといえば「イジメられっ子」タイプのカイルは遠慮がちに他の生徒たちを避けるようにして1人で歩いているが、それでも肩がぶつかり、牛乳の紙パックを落としてしまう。相手の生徒はわざとぶつかったのか、あるいはぶつかった事にも気付いてないのか、謝罪もせずにそのまま行ってしまう。

カイルが牛乳パックを拾いながら見上げると、エフラムが佇んでいた。

エフラムはエイミーに似た雰囲気の「クール」な金髪の女生徒(エフラムいわく、「alpha female」)やフットボール部の選手たちを指し示し、「俺も高校に入ったばかりの頃はああいう連中と友だちになれるなんて夢にも思わなかったけど、君だって、そうなれるんだよ。今は高校生活が大変に思えるだろうけど、たとえジュリアードに行ったって楽になるわけじゃないぜ。いや、それどころか、もっと大変になるだろう」と告げる。

カイルは何かが吹っ切れたのか、「ありがとう」と微笑む。

エイミーは大学の『フェミニスト論』の授業を受けていたが、エフラムの事を考えていたので、上の空だった。授業終了後、講師のローリー(『24』や『Commander in Chief』でお馴染みのレスリー・ホープ)が「明日の夜、大学院生たちを集めたブレイン・ストーミング・ミーティングをあたしの家で開くんだけど、来てみない?」とエイミーを招待する。エイミーは快く受け入れる。

エフラムとエイミーが会う。エイミーは「あなたとの事、皆と相談してみたんだけど、どうしたら良いのかわからないの」と言う。ただ、まだ相談していない相手が1人だけいた。それは他ならぬエフラムだ。エイミーはこれまで、いろんな事をエフラムに相談して来たし、「あたしの事を本当にわかってくれるのはあなただけ」なのだという。

「でも、あなたとの関係についてあなたに相談するのってルール違反か何かになるんじゃない?」と気にかけるエイミーにエフラムは「ルールなんて自分たちで作っちゃえば良いさ。一緒に食事でもしながら話し合おうよ」と応じる。エイミーは「そうね」と賛成する。ただ、明日の朝はローリーのミーティーングに行くことになってるので、明後日に会う約束をする。

ニーナはリハビリ・センターにジェイクを訪ねる。ニーナは「もう怒ってはいないのよ。でも、あなたとは一緒にやって行けそうにない」と告げる。ジェイクも「自分ひとりで乗り切って行くつもり」だという。

ハンナが帰宅すると、叔母のニーナが沈んだ様子だ。ハンナは「あたし、あんまり気の効いた事は言えないと思うけど、聞き上手なんですよ」と水を向ける。ニーナはジェイクの事を話す。ニーナはまだジェイクの事を愛してるようだし、せっかくジェイクになついているサムの事も心配している。

ハンナはジェイクを元々好きではなかったが、叔母がジェイクを本当に愛してるのなら、一緒にいるべきだと思うのだった。

ハンナは「これでジェイクさんの秘密が全部わかったんだから、一番高いハードルはすでに越えたわけでしょう?あとは素顔のジェイクさんと付き合っていけるわ」と指摘する。そして、愛するジェイクを自分で助ける事ができるなんて素晴らしいじゃない…と言うのである。

エイミーがローリーの家のミーティングに行く。エイミー以外は全員、大学院生だった。エイミーはまだ大学一年生だったが、ローリーは「エイミーの政治家としての素質」に期待をかけてるらしい。

ニーナはあらためてジェイクを訪れる。ジェイクはリハビリ・センターを引き払おうとしているところだった。「アリゾナにでも引っ越すつもり」なのだという。ニーナは「そうはいかないわ。あなたはあたしと一緒に帰るのよ。これからはあたしが助けてあげるわ」と言う。ジェイクが「ボクは助けを求めるのが得意じゃないんだ」と躊躇すると、ニーナは「求めなくても良いのよ」と答える。2人は涙ぐんで抱擁する。

エイミーとエフラムが夕食を共にする。エフラムは「俺はジュリアードに行くはずで、君はスタンフォードに行くはずだった。でも、今、こうやって、2人ともここにいるのは運命だと思わない?」と言う。

エイミーとエフラムは恋人になりそうでならない微妙な関係を長年続けて来た。そして、やっと恋人になったと思ったら、エフラムは父との諍いを引き金にしてヨーロッパに、いつ戻るともわからない旅行に出かけてしまったのである。

エフラムはヨーロッパ旅行中にエイミー宛の絵葉書を書き溜めたが、遂に投函することはなかった。エイミーは1週間前にようやく、その事を知ったのだ。

エイミーは「絵葉書を読んでると、まるで、あなたがあたしの目の前で成長していくようだったわ」と微笑む。エイミーにはエフラムが自分を愛してくれてる事がよくわかったし、自分もやはり、エフラムを愛してるのだと思う。エイミーはエフラムの『運命説』も否定はしないが、だからといって、今、恋人関係に戻ったら、また遅かれ早かれ別れることになるのではないか…と思うのだった。

エイミーはエフラムに「しばらくは1人でいさせて。あなたと人生を共にする前に、まず、自分を見つけたいのよ」と告げる。エフラムはガッカリしながらも、エイミーの気持ちに理解を示し、「君の心の準備ができるまで待ってるよ」と答える。

アンディがアーヴに謝罪する。アンディは「実はまだ、ジュリアに対して怒ってるんです。でも、相手はもう死んじゃったんだから、どうしようもないでしょう?」というジレンマを打ち明ける。アーヴは「私の場合、何か言いたくなったら書き留めることにしてるんですよ」と言う。

夜中のブラウン家。何かを叩く音が鳴り響く。ディリアは目を覚まし、音のする方に行く。すると、アンディがタイプライターを打っていた…怒りを込めて、ゆっくり一文字ずつだ。

アンディはまだ、ディリアの外出禁止の罰を解くつもりはないという。ディリアは部屋に引き上げる。

アンディはタイプライターから紙を引き出し、クシャクシャにして床に捨てる。床にはすでに、同じようにクシャクシャにされた紙が沢山転がっていた。

アンディは新しい紙をタイプライターにセットし、ゆっくりとタイプする。そして、改行すると、「親愛なるジュリアへ」という書き出しが現れる。そう、アンディはジュリア宛の手紙を書いているのだった。


【今日の一言 その1】
Bright Abbott: If you want to know my sister's feeling, you're going to have to ask her. Relationships are based on communication, honesty, trust. You play this game, no one's going to win.
Ephram Brown: Wow, someone's been drinking a Kool Aid.
Bright Abbott: Six months and counting in a Hannah healthy relationship. I think I'll get a pin soon.

【今日の一言 その2】
Hannah Rogers: You really had no idea he was still in love with you?
Amy Abbott: No. Why would I?
Hannah Rogers: I don't know. I knew.
Amy Abbott: What? When? How?
Hannah Rogers: When I was still planning on moving back with my Mom, Ephram came to see me, told me not to go. He went on and on about how sad you'd be if I wasn't here. And he was just so worried about you it was all very adorable.
Amy Abbott: Why didn't you tell me all of the adorable list then?
Hannah Rogers: I don't know. I figured he'd tell you. Or you'd figure it out. I'm not a middler.
Amy Abbott: Oh, please. You're in the middle all the time. Your middle name is Middle.
Hannah Rogers: My middle name is Katherine... with a K, in case you ever want to buy me something with my name on the brand.
Amy Abbott: I can't believe you. If I would've known, I would've never let this happen.
Hannah Rogers: Well, it happened. So, now the questions is: Was it meaningful?
Amy Abbott: Of course it was meaningful. It was Ephram.


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