スクール生日記用原稿を送ります. 臨床生の50歳です。
数秒待つのだぞ!
治療はレトルトカレーより即席、でも味は天下一品
臨床研修中、中学生が本院の玄関をくぐった。
江戸川区内の公立中学野球部に所属するK君だ。
なんでも、土曜日の区大会を目前にボールが握れなくなったという。
ひじより先の𣓤側手根屈筋あたりに痛みを訴えている。
「手を良く使う人に出る症状だよ」と院長先生。
だが、院長先生の手は、痛めている右ひじではなく、肩の背側をまさぐる。
「イタタタタァ~」と守備の要・捕手の口から声が漏れる。
あれ? 痛いのは肩じゃなくて、ひじだったのでは。
「はい、では痛みの減る楽な姿勢になったら教えて」と院長先生が続ける。
ベッドに座ったK君。
前へ後へ、右へ左へ。
我々臨床研修生が2人がかりで支え、いろいろな姿勢を試した。
「ここがいいです」
その時、K君の体は右に大きく、後ろに少々傾いた状態。
3人でやっとバランスを保つ。なにやら組み体操をしているようだ。
院長先生はその間も、右手親指を先ほどのポイントから外さない。
「では、そのまま待ってね」
結構、きつい体勢だ。
「はい、終了」
院長先生が手を肩から離し、K君が体を戻した。
左手で右ひじを確かめる中学3年生。
一瞬、眉間に不思議そうな表情を浮かべ、「痛くない」とポツリ。
オステオパシーに由来するテクニックを神保総院長がJNTにマッチするように改良
したものらしい。
レトルトカレーを作る半分の時間で痛みが取れるのだから、
コストパフォーマンスは抜群だ。
“3分間待つのだぞ”、“じっと我慢の子であった”
(懐かしいねぇ、笑福亭二鶴のボンカレーのCM)
我慢の甲斐あり、レーザービームを取り戻したK君。
江戸川区で“ベース泥棒”は許さない。
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