楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

入院したと思ったら、もう退院だって!?

2015-02-22 21:36:10 | タイの医療

昨日、じゃじゃ馬娘が木曜日から1週間の予定で入院ですと書いたばかりなのに、今日退院しました。腎盂腎炎が完全に治ったわけではありません。点滴で抗生物質を入れる治療が昨日までの3日間で終わり、カプセルの飲み薬に変わったので、妻が「これでは入院してる意味がないじゃない」と言って退院させました。もちろん、医者も妻に同調して、「あ、いいですよ」と簡単に退院を許可しました。

退院にあたって、とくに食事の注意などはありませんでした。抗生物質だけ飲み切ってくださいと言われただけです。次にいつ来いとも言われませんでした。かなりいい加減ではないかと思います。やっぱりタイの公立病院は色々と問題があるみたいです。

公立病院はとんでもないというエピソードがひとつあります。10日ほど前ですが、12月に生まれた娘の赤ちゃんの父親のお父さんがバイクで交通事故を起こしました。車にぶつかったのではなく、夜仕事の帰りに自宅の近くで運転を誤って転倒してしまったのです。お酒を飲んでいたのではないらしいです。

救急車で15キロも離れたナコンピンという公立病院へ運ばれました。お父さんの公的医療保険の指定病院になっているからだそうです。そこは大病院なのに、CTの設備もない病院です。幸いにも頭は大丈夫でした。でも転倒して胸を強く打ったので、胸部のレントゲンを撮りました。写真を見た医者が、「骨には異常がないので心配はいらない」と言ってすぐに帰したそうです。

翌日も胸部の痛みがひどいので、娘が入院したサラピーの公立病院へ行きました。私の妻も同行しました。そうしたらまたレントゲン写真を撮って、前日と同じように「骨は大丈夫だから数日で痛みはひくでしょう」と医者は言ったそうです。

ところが、本人はどう考えても単なる打撲とは思えませんでした。3日目に、自分が勤務している私立病院(彼は病院の食堂の料理長をしています)に頼んでレントゲン写真を撮ってもらいました。3日連続です。あまりおすすめはできませんね。ところがです、写真を見た某私立病院の医者は「肋骨が2本折れてます」とあっさり診断しました。

公立だから、私立だから、という色眼鏡でタイの医療を見ることはなかった私ですが、さすがにこの話を聞いて考えが変わりました。肋骨の骨折も診断できない医者なんて。しかも2人も。そういえば、去年11月に妻の乳がん転移が見つかったのは公立のナコンピン病院でした。でも本当は、妻が7月頃から「おかしいから調べてください」と訴えても、医者は3か月も4か月も放置したのでした。何回訴えても、「大丈夫、大丈夫」と言うだけだったそうです。酷い話です。

公立病院でも、バンコクのチュラロンコーン大学病院やチェンマイ大学病院は優秀な医者がそろっていますし、設備的にも一応は整っています。でも、大学病院以外の公立病院はひどいところがあります。妻の実家のあるカムペンペットの病院も、先日亡くなった妻の叔父さんの死因を特定することができませんでした。残念ながら、安かろう悪かろうというのが、多くのタイの公立病院の実態のようですね。

さて、娘を早々と退院させて良かったのかどうか?そろそろ子供たちを、私立病院で使える医療保険に入れてやることを真剣に考えなくっちゃ、と思います。妻と私は公立病院でいいと思ってますけど・・・

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