珍しくイサーン(タイの東北地方)から人が訪ねてきました。月曜日のことでした。ウドンタニーから5人、はるばる10時間もバスに乗ってチェンマイまでやってきたのです。
私たちが千葉県に住んでいた頃、妻には日本人男性と結婚したタイ人の友達がたくさんいましたが、その中の一人が今週やってきたイサーン出身のUさんでした。最初は彼女一人で遊びにくるという話だったのですが、なぜか子供と妹2人、そして60代のお母さんまで一緒に来ました。
全員チェンマイが初めてでしたので、妻が車でお寺や温泉や動物園に連れて行きました。でも本来の目的は観光ではありませんでした。Uさんが子供の日本パスポートを紛失してしまったので、日本領事館で新しく作ってもらうためにやってきたのです。
日本人のパスポートをタイで作成するには、バンコクの日本大使館かチェンマイの領事館に行かなければなりません。イサーンにいても、南の島にいても、タイではこの2か所以外で日本の行政サービスを受けることはできません。
領事館にはもちろん妻も私も同行しました。結果的にはそれが大正解でした。というのは、戸籍謄本などの必要な書類は日本にいる日本人の旦那さんがタイに送ってくれていたのですが、送られてきた申請書は日本でパスポートを作るときに使う書式でした。そのためチェンマイでは、あらたに別の用紙に日本語で書き直さなければならなかったのです。
5人のお客さんは昨日の夕方、領事館で子供のパスポートを受け取った後、またバスで帰って行きました。この5日間、5人は我が家に泊まっていたのですが、妻にはちょっと戸惑ったことがあったようです。タイ中部のカンぺーンペット出身の妻から見ると、彼女たちの生活習慣はどうも自分たちとは違うようなのです。
彼女たちは、自分たちで買ってきた惣菜にしろ、妻が作った料理にしろ、出来たものから、しかも誰が先ということなく、すぐに食べ始めます。料理と人がそろうまで待つという習慣がないようなのです。しかも、汁物以外は手を使って食べます。一方我が家は、料理が全部そろうまでは基本的には手をつけませんし、家族が全員席に着くまでは誰も食べ始めません。朝急いでいるときなど、私が子供たちに「食べていいよ」と声をかけても、「ママがまだだから・・・」と言って食べません。ママ自身が「先に食べててよ」と言うまで、ずっと待っているのです。
いい悪いではなく、これは生活習慣の違いだと思います。イサーンとチェンマイなどの北部、そして妻の出身地が含まれるタイ中部では言葉もかなり違うように、食習慣を始め生活様式にもかなりの違いがあるのかもしれませんね。それとも、家族ごとに食習慣は異なるのでしょうか?
「また遊びに来てもらったら?」と妻に言ったら、「いいですけど、5日もいたら疲れる。いろいろやり方が違うから」と、カルチャーショックでお疲れ気味のようでした。親戚ならまだしも、いっぺんに他人が5人では誰だって疲れるでしょう。私のように、誰が来ても全然気を遣わないに限ります。というか、私は夕食時にビールを飲むので、ときどき自分一人だけ食べ始めて子供たちに睨まれることがあります。料理がまだ揃っていなくても、誰が先に食べ始めても、私自身はまったく気になりません。
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ウチ独特ですよね(^ ^;
帰省したとき、私はみんなが揃うまでビールの栓も切りませんが、大っきいじぃじなんかはさっさと一人晩酌を始めていました^^
でも、タイ人って一般的に揃って食べ始めるとか、そういうことには頓着しないように思っていました。みんなで行った食堂なんかでも、来た順にそぉーっと食べちゃっていますよね。
そう言われれば、みんな揃うまで食べないタイ人というのは少数派かもしれませんね。日本ではお父さんが箸をつけるまでは待っているという家庭が昔は多かったような気がします。あるいは、帰宅の遅い父親がいない食卓の風景も同時に多かったでしょうか・・・
妻が主張する我が家の習慣はどこに起源があるのでしょう?日本的なような気もしてきました。