楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

ブログを書けなくなったワケ

2011-12-10 21:00:38 | タイの家族

このブログ「楽園づくり~わが家のチェンマイ移住計画~」を書き始めてから、今日でちょうど半年になります。始まりは今年の6月11日でした。続けるうちに、予想外に多くの方に読んでいただき、とても嬉しく思っています。でも、この1週間、ブログを更新できなかったのにはワケがあります。

 

7月2日から何回かに分けて、妻の病気のことを書きました。昨年の5月にバンコク病院で2回にわたって乳がんの手術を受けました。その後、チュラロンコーン病院で7か月かけて再発予防のための抗がん剤治療をし、さらに今年の3月まで術後の放射線治療も受けました。4月からは、ノルバデックスというホルモン療法の薬を毎日内服しています。

 

発症後の詳しい経過は既に書きましたので省略しますが、術後1年半が経過した今、どうやら再発しているようなのです。今週はじめにチュラロンコーン病院で3か月に1回の定期的なチェックがあったのですが、医師による触診で、右わきの下に硬いしこりがあることがわかりました。

バンコクの医療事情に詳しい方ならご存じだと思いますが、国立チュラロンコーン病院は信じられないくらい混んでいます。ですから、触診で異常がみつかっても、すぐにエコー(超音波)検査などができません。担当の医師は、検査部門にかけあってくれたのですが、何と12月27日までは超音波検査すらできないというのです!なんじゃこれ。ということで、再びバンコク病院で一昨日、一通りの検査を終えました。エコーだけでなく、細胞片を少し切り取って組織も調べました。

1年半前の手術でリンパ節も一部取っているので、今回しこりになっているのは、リンパ節のところではないというのです???妻は、すぐに手術をしてほしいと希望したのですが、本当に脇の下だけなのか、全身を調べる必要があるというのです。つまり、ほかにも再発というか、転移があれば、手術は摘要外になり、再びつらい薬物療法ということになります。

妻は、月曜日にチュラロンコーン病院から電話してきたときは、明らかに声が動揺しているのがわかりました。「まだ分からないけど、怖い」と言いました。硬いしこりと聞いた瞬間に、私はほぼ再発だろうと覚悟は決めました。でも、乳房の傍のリンパ節での再発なら「局所再発」なので、手術できる可能性があると思いました。でも、今日の話だと、リンパへの再発ではないのだそうです。明日、全身のチェックをすることになりました。

 

そんなわけで、今週は「再発」についてお勉強したり、そうだったとして、すぐにどうという訳ではないのですが、今後の治療をバンコクで続けるべきか、予定通り、春にはチェンマイに私と一緒に引っ越して、向こうの病院に切り替えるべきか、その他もろもろ、もちろん眠れないくらい、次から次へといろんな思いが一日中、頭の中を駆けめぐるような1週間でした。

そうした中での救いは、妻がいつも通り、とても明るい表情をスカイプの画面で見せてくれることです。でも、心の中が苦しいのがわかるだけに、その明るさが、かえって痛々しいという感覚、分かる方はきっとお分かりになるでしょうね。

乳がんの再発は、原発部位周辺の局部的なものなら治癒の可能性はあります。でも、そうでないなら、治癒はほとんど望めず、薬物療法などを続けながら、病気と共存していくよりほかにないようです。どちらなのか、明日の検査で判明します。

どちらであろうとも、チェンマイに引っ越して家を建て、家族みんな一緒に暮らしていくスケジュールは変更しません。建設業者を途中で変えたので、まだ工事は始まっておらず、年明けの2月から始める予定です。完成は秋になりそうです。その間に、また面倒な治療スケジュールが入り込んでくることになるわけです。入り込むというより、ずっと続くかもしれません。実際問題として、とても面倒ですけど、妻は「もう慣れてるから」と言っています。こんなことに慣れてもらっても仕方ないですね。

日本にいるときも、タイに行ってからも、妻の身の回りには面倒なことがたくさん起こります。そのたびに、お互いの愛情がいやでも高まっていくのです。そんなに高まってしまうと、2人が溶け合ってしまいそうになるので、愛情はほどほどにしておきたいと思っています。

  

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
夫婦愛、素晴らしいですね (タイ大好きな人)
2011-12-11 08:27:23
ある意味心配する人またできる人がいていいですね。40台後半独身の自分には少しですが羨ましく思える点も...
ご縁あっての夫婦でしょうからどうぞ大切に...
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どちらも・・・ (うさぎ)
2011-12-11 09:32:05
コメントありがとうございます。
妻や子供がいたら重荷とケンカは増えますけど、相手から得るものがとても大きいですね。少なくとも私はそう思えるようになってきました。
でも独身で、心配する相手がいないのだとすれば、私から見るとやはり羨ましいですよ。
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奥さんファイト! (teru)
2011-12-11 13:23:58
ここしばらく更新されてなかったので、どうされたのかなと思っていました。
奥さんの病気心配ですね。私も半年に一回の精密検査を要する病気を持っていますので、奥さんのお気持ちがよくわかります。
うさぎさんがおっしゃる通り、笑顔でも心の中は不安でいっぱいだと思います。私もそうですから。
余計なお世話かもしれませんが、なるべく早くタイへ来てあげてください。
どんな薬よりも、うさぎさんが隣にいる方が心強いです。「病気も気から」です。
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励まし、ありがとうございます。 (うさぎ)
2011-12-11 14:40:11
teruさん、コメントをいただいてとても励まされました。
去年の春、乳がんと分かったときより妻の不安は何十倍も大きいと思います。田舎から私より少し年上の母親と、赤ちゃんを連れた妹が駆けつけています。さすがにタイらしいなと思います。
近くにいて、仲のよい証拠の喧嘩をしているほうが、お互いに楽になれると思います。
teruさんも、お体大切になさってください。
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大変ですね… (Q太郎)
2011-12-12 16:06:51
私も去年、血尿が出て、「年も年だし膀胱か前立腺に癌が出来たのか?」ということで、かなり動揺しました(^_^;)。検査結果は「白」だったのですが、最終結果が出るまでの一週間ほどは動揺のしっぱなしで、覚悟を決めるどころの話ではなかったですね…。ですから、奥様の心中はお察し申し上げます。
タイの医療水準がどの程度のものかは、具体的には分かりかねますが、「医療ビジネスを外貨獲得の手段にしよう」としている国ですから、日本と遜色のない治療が可能だとは思います。
癌の治療法はものすごいスピードで進歩していますので、現在の段階で不可能なものが2~3年先には可能になる状況のようです(と、検査の時、医者が言っていました)。
ですから、どのような検査結果であっても、希望を持って、治療に専心されて下さい。
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頑張ってます (うさぎ)
2011-12-12 19:39:52
Q太郎さん、コメントありがとうございます。
直接担当医と話ができないので病状の詳細はよくわからないのですが、
他の場所に転移していることはないようです。今日、手術しましたから。

タイの医療は、一部の病院は世界の最先端とまではいえなくても、レベルは高いかもしれません。
でも大部分の病院はかなりひどいもんだと思います。とくに田舎は。
バンコク、チェンマイには良い病院がありますが、それ以外では、ピサヌロークなどの一部の都市にだけ、
一定レベルの病院があると言われています。
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