目標設定はどうしますか？

人生、どのステージでも「目標」というものがあった方がいいと思います。もしそれがない場合は、実に単調で、味わいのない毎日を過ごすことになってしまいそうです。多少楽しくても、日々を消化するだけの暮らしほどつまらないものはないでしょう。

これまでを振り返ってみると、２つの次元の違う目標を設定しながら生きてきたような気がします。ひとつは、学校とか会社とか、組織・集団とのかかわりの中での目標です。「どこどこの学校に入りたい」「どこどこの会社に入りたい」「何々の仕事がしたい」「どこどこの部署のリーダーになりたい」「これくらいの給料がほしい」・・・etc.

もう一つは個人生活の次元の目標です。「誰々さんと恋仲になりたい」「誰々さんと結婚したい」「子どもは何人ほしい」「貯金はこれくらいはしたい」「どこどこに、しかじかの新居を構えたい」・・・。もちろん、目標を設定しなくても、突然好きな人が現れたり、望んでもいなかったのに誰かと一緒に暮らすことになったり、人生は自分の設定した目標とは無関係に、偶然に支配されて決まっていくこともあるでしょう。

（それだけが目的ではないとしても）収入を得るために仕事をしていると、組織の中での目標であれ、個人生活のレベルの目標であれ、自分の目指すものを意識する機会が多くなるような気がします。ところが仕事をやめたり、所属する集団がなくなってしまうと、途端に目標を設定しようとする意識そのものが消えてしまいます。これはやはり問題ではないかと思うようになりました。変化がなさすぎて、タイ語で言うと、「ブア」なのです。

そこで、ひとつだけ具体的な目標を設定することにしました。７年ぶりに再開したゴルフのスコアです。「なんだ、そんなことか」と言われそうですが、これが中々のもので、生活に張りをもたらすようです。つい先日までは、かつてのようにスコアが１００を切るゴルフを取り戻そうと決めて、コースに出始めたのです。でも今日は、一足飛びに９０を目標に設定しました。これまでのベストスコアが９２ですから、それよりも高い目標にしました。

高い目標を設定すると、それを実現する方法を見つけなくてはならなくなります。９２であれば、すでに経験済みですから、そのうちできるのではないかと、漫然とゴルフを続ける可能性が大です。でも９０だと未知の領域ですから、何か努力をしなければ、絶対に達成できません。

ということで、今日から練習場通いを再開しました。しかも練習方法をこれまでとはガラリと変えました。３回コースに出てみて一番問題と思われたのは、ティーショット以外でトップすることが多かったのです（チップショットを含めてボールの上を叩いてしまうので、ボールが上に上がらず、ゴロのようになる）。そこで、今日からはダウンブローに打つ練習だけに集中することにしました。なぜかというと、これまで練習場では、７番アイアン以上ではティーアップしてスイングの形だけを調整することが多く、知らず知らずにアッパーブロー気味に打つ癖がついてしまったのではないか。だから本番でティーアップしないで打つと、力みも加わってゴロになることが多いのではないかと思ったのです。

練習場で、これまで曲がりなりにもダウンブローらしく打てたのは短いピッチングウエッジまででした。そこで、今日はアプローチウエッジから７番アイアンまでの５本のクラブを順番に、同じスイングで打つ練習だけしてみました。それぞれ２０球ずつくらいです。もちろん、ティーアップは絶対にしないと固く決心をして。そうしたら、どのクラブも「パシッ！」と、今までとは見違えるような「いい音」がするようになりました。

「これだっ！」と思っても、次の日には全然ダメということが多いのがゴルフです。でも、今日の練習方法の手ごたえは、これまで経験したことのないものでした。目標を設定するということは、漫然と練習場で打ったり、何となく楽しいからと言ってコースに出てみたりするより、ずっと緊張を強いることになると思います。でも、この「張り」が人生にはどうしても必要ですね。本当はゴルフでなくてもいいんですけど（笑）。

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