すでに色んなところで報道されたり、日本人のブログでも取り上げられていますので、概要はご存知の方が多いでしょう。敢えて私が書く必要もないのですが、自分の考えを書いておきます。
(私のブログは報道目的ではないので、正確性は全然保証しませんので、悪しからず)
今週の火曜日に「閣議決定された」という書き方もあるようですが、今のところは軍政のスポークスマンが記者発表しただけのようです。正しくは「政府筋によると」と言うべきでしょう。
震源地になっているバンコクポスト紙と、比較的信頼できると思われるアジアン・コレスポンデントの2つの情報源を中心に私はこの原稿を書いています。
10年ビサの取得条件に付いては、いろんなところに書いてあり、それぞれに齟齬がないので間違いないでしょう。
<年齢50歳以上。300万バーツ以上の預金、もしくは月に10万バーツ以上の収入。入院給付で年間10000ドル以上をカバーする医療保険への加入。。。>
<300万バーツの預金+月10万バーツの収入>ではないです。どの記事も、英文はorです。ただし、現在のリタイアメントビザのように、預金と収入を足して規定の額に達していればOKではないようです。
10年ビザと言われていますが、正確には5年間有効で、さらに5年の延長ができるとなっています。銀行預金の場合は、ビザ取得後1年間は300万バーツ以上を保持しなくてはなりません。別の報道によると、5年間は50パーセント以上は引き出せないと書いている記事もありました。
さて問題点、というか今のところ明確ではない点を挙げておきます。
従来の1年間有効なリタイアメントビザに取って代わるものなのか、それとも、それとは別の新しいカテゴリーのビザが新設されるか。これはとっても悩ましいですよね。
バンコクポストの英文記事では、この点は必ずしも明確ではありません。しかし、アジアン・コレスポンデント他の英字メディアでは、軍政のスポークスマンであるAthisit Chainuwat氏によると、「1年のリタイアメントビザに取って代わるもの」であるとなっています。
この点ですが、すでに1年ビザを取得している外国人では、(既得権として)1年延長をずっと認めていくのか、それとも10年ビザへの切り替えを求めるのかは、全く不明です。
そもそもこの10年ビザの申請をいつから受け付けるのか、全く不明です。アジアン・コレスポンデントによると、この件についてタイ警察庁を管轄している内務省の高官Kritsada Boonrat氏は「いつ実施されるか分からない」と述べているそうです。ビザを発給する入国管理局(イミグレ)はタイ警察庁の下部組織です。その親玉の高官が「分からない」と言っているわけです。
さらに外務省の高官は、アジアン・コレスポンデントの取材に対して「何も知らない」と答えたのだそうです。
この10年ビザのニュースに対して、欧米人はさまざまな反応をしています。詳細は省きますが、好意的な意見がある一方で、疑問を呈する意見も多いようです。
たとえば、300万バーツ以上の預金とか、月10万バーツ以上の収入が条件となると、タイに現在居住してる外国人の退職者の多くが大挙してタイから脱出する大事件になる・・・
お金があったとしても、そもそもタイの銀行に300万バーツ以上を預ける気にはならない・・・
ビザ発給条件として医療保険への加入を求めるのは、世界でも例がないのではないか。そもそも、年間10000ドルをカバーする医療保険がタイで必要なのか・・・
預金や収入のハードルを上げて、退職者のうちの富裕層だけを優遇する政策以外の何物でもない。それよりもタイ人の配偶者がいたり、タイで仕事をしている外国人をもっと優遇する政策が考えられないのか・・・
どの意見も、私にはもっともだと思われますが、いかがですか?
ブログランキングに参加しています。よろしかったら、お手数ですが引き続きクリックをお願いします。
今回の変更で、マレーシアのmm2hのビザと発給要件が大体同じになりますね。
ファランの次の移住先はカンボジアが人気らしいですよ!
[1]
「タイに現在居住してる外国人の退職者の多くが大挙してタイから脱出する」
タイ政府がこれを企図しているなら、条件を満たせない外国人が出国していくことはタイの利益であり、大事件ではない。
[2]
「銀行に300万バーツ以上を預ける気にはならない」
タイのインフレ率の推移(1980~2016年)
http://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=PCPIPCH&c1=TH
巷で言われているように1年間(利付き定期?で)預けるなら、大きなリスクはないが、引き出しても、次の投資の当てがなければ無意味であり、そのまま預けて5年タームで考えれば、3MBの実質価値が目減りする確率が高い。
[3]
「年間10000ドルをカバーする医療保険がタイで必要なのか」
私立の設備の整った大病院で入院すれば1日、約30,000B、10,000$では12日間しか入院できない。手術でもすれば1週間でそのぐらいは必要だと思う。
預託金の引き出しが出来ない期間に、病むかもしれない。
従って、これは妥当な条件かと思う。
[4]
「タイ人の配偶者がいたり、...優遇する政策が考えられないのか」
基本的に政府はその国民のことしか?考えない。
先進国では多少、世界の目も考慮するが、発展途上国で外国人を受け入れるのは、それがその国にメリットがあると言うことで、メリットが無ければ、自国に自らの意志で居住する外国人に便宜、利益を与えるとは思えない。
いずれにしても、これはタイ政府の思いの通り、施行されれば従うか、居住を諦めるかの二者択一ですね。
サンサイでは既に帰国したファランも結構います。
所詮、まな板の鯉ですからその日までじっと待ちます。
マレーシアのことは全く知りませんでした。
調べてみたら、1200万円近くの預金と30数万円の月収が必要ですね。タイの10年ビザは、どちらかでOKのようですから、マレーショアよりは緩いです。ただし、マレーシアは医療保険への加入を条件としていませんね。
医療保険の入院10000ドルカバーは確かに仰るとおりです。それほどでもないですね。でも、高齢者(65以上)が入れる医療保険は現在はあまりないので、大問題かもしれませんね。私も入っていませんし(笑)
もうひとつ、タイ人配偶者云々についていえば、タイでは1年ビザしかありません。日本は3年ですかね。せめて3年に一度の更新にできないかなという、タイ人嫁のいるファランの声ではないかと思います。
本当に、リタイアメントビザとしては10年ビザしかない、ということになれば、タイに移住する高齢者は日本人に限らず激減するでしょうね。
マレーシアのように、自家用車持ち込みが無税とかいうような付加価値がないなら、タイ移住の魅力が半減するでしょう。タイ嫁がいる人以外は。それはタイ政府の目論見とは到底思えないですが・・・
http://www.aia-kyosai.com/pacificcross.html
ここの「高齢者医療保険給付一覧表」をクリックすると保険料のエクセルファイルがDLできます。
たしかに65歳以上は応談となっています。
しかし、それまでに加入すれば90歳まで継続できるとも?
キャシュレスで受診できる病院が多いのが魅力ですし、医療費だけを考えると、海外旅行者保険より安いかもしれません。
ただ、AIAと唱っているわりにはHPがショボイので、真偽を確かめないといけないと感じました。
くれぐれも自己責任で。
からの引用
【引用開始】
在留資格「日本人の配偶者等」(配偶者ビザ)の在留期間
在留期間は5年、3年、1年又は6月のいずれかが認められます。入国管理局の内規においてそれぞれの在留期間に基準が設けられており、通常は、1年、1年、3年、5年というように在留期間が増えていく方が多いです。
しかしながら、基準を満たさなければ、いつまで経っても在留期間が1年のままということもあり得ます。
在留期間は自動的に増えていくものとして規定されていませんので、これまで3年であった方が1年に減らされてしまったり、6カ月になってしまったりということもあります
【引用終わり】
これから考えると日本の方が、お上の気分次第?と言うような気がしないでもない。
「内規」がどのようなものか、案外、係官の胸先三寸と記されていたりして?
あと提出書類の中にマレーシアの民間保険の加入証明書が記載されています。
≥通りすがりさん
自分がひろトリップ書いています!
AIAの保険は日本語なので簡単な例として紹介しただけですよー!探せば高齢でも入れる保険はたくさんあります。参考にhttp://thaiexpathealth.com/health-insurance-retirees-thailand/
AIAはかつては90歳まで保障する商品があったけれど、数年前に廃止したと聞いていました。まだあったのですかね?
日本の入管の対応、配偶者のビザで一番多いのは3年ですけど、確かに1年の人もいますね。半年というのは、あまり聞きませんけどあるんですかね。タイの配偶者ビザとの決定的な違いは、日本の場合は就労可能ということですね。