きょうのネタは、バンコクのご近所さんの風景からです。先月撮影したものです。
この写真、よ～く見てください。画面の真ん中よりちょっと右寄りにいる人が左手を上げて何かを制止しているのが分かりますか？
たまたまこの日は日曜日だったので、みなさん仕事が休み。で、そろってギャンブルをして一日中和気藹々と（？）過ごしているところです。さすがにビデオカメラを持って近づいてくる私に、「ちょっと、そこのアンタ、ダメダメ・・・」と一人のおばちゃんが制止しようとしているところです。その右隣のおばちゃんは、それを見て笑ってますけど。
私自身はギャンブルはやりません。パチンコと麻雀は昔少しだけ嗜みましたが。それで、この写真（元はビデオ）に写っているゲームが何なのか知りません。タイ独特のものなのか、それとも中国由来のものなのかも分かりません。私が撮影を続けていると「やっぱりヤバいよ。」とか言いながらも、みなさん楽しそうに続けていました。
同じ敷地内では、別の女性グループがトランプ遊びです。
やはり、お金をかけているのでしょうか？
日本人が日本語で書いてるブログとはいえ、あからさまに顔がわかるように出すのはやはり憚られます。もちろんタイの法律でも私的なギャンブルは立派な犯罪だからです。日本の賭け麻雀と同じようなものです。
一般人が麻雀やパチンコで警察に捕まったという話を聞かないのと同様、タイでも２０バーツか１００バーツ紙幣が数枚単位で飛び交うような娯楽的なギャンブルを検挙するほど、タイの警察も野暮ではないようです。でも形式的にはヤバいことではあるので、さすがにビデオで撮影されるとなると、一瞬だけでも警戒心が芽生えるのが人間というものです。
これは妻から聞いた話ですが、この程度の娯楽でも捕まった人が実際にいるんだそうです。そこで安全に娯楽ギャンブルをやる方法を考える人がいるそうですよ。それは、警察官が休みの日に、一緒にやることだそうです（笑）。ホント！？ 勤務中の警察官とやると、これは大変なことになるそうです。これもホント！？
さて、近所づき合いみたいな娯楽的なものなら実質的な害はないと思いますが、ギャンブルに深入りしすぎると、「アディクション」に陥ってしまうこともあります。
「アディクション」というのは、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、医学的にはれっきとした病気です。世の中のストレスとも関係があるので「社会の病気」とも言われていて、一番多いのはアルコールと薬のアディクションです。アディクションは日本語では「嗜癖」とか「依存症」というようです。
アルコールという点では、タイ人よりも日本人の方が多いのかもしれません。ただし、日本でも「アルコール依存症」になっている人の数は正確な統計データとして存在しないので、実態はよくわかりません。薬も、麻薬などの違法薬物への依存から、鎮痛剤や精神安定剤、さらには風邪薬までさまざまなアディクションがあり、事態はアルコール同様に深刻です。
このほか、女性の場合の「男性依存」、男女ともに見られる「セックス依存」、めったにないけどたまにある「盗癖」などがあり、どれも医学的には病気とされています。
セックス依存症といえば、最近ではプロゴルファーのタイガー・ウッズが女性スキャンダルのあと、「セックス依存症」の治療を試みたとされています。彼は結局奥さんと離婚し、現在はゴルフの成績も振るわず低迷しています。セックス依存症なんか気にせずに、自分のゴルフの才能だけを信じてプレーしてほしかったと、私は思っているのですが、残念ながら病気は病気なのですね。
また悪い癖で横道に逸れてしまいましたが、タイではギャンブルに依存してしまう人が多いと言われています。またギャンブルというのかどうかは別にして、「ロッタリー」という宝くじをあちらこちらで売っているので、過度に嵌りすぎると「ロッタリー依存」と言われかねませんね。ただし、こちらは月に２回でしたか、日本と違って政府が行っています。競馬もそうですね。でも非合法のロッタリーも存在するようです。
さらにはニューヨークとタイの株価の終値に対する賭けも、タイではアンダーグラウンドで行われているそうです。また人間が行ういろんなスポーツで賭けをするのは、どこの国も同じですが、タイの場合は闘鶏とか闘魚、さらには闘虫の賭けまであります。闘鶏とカブトムシを使う闘虫は日本でも見たことがありますが、闘魚というのはどうやってやるんですかね？一度見てみたいとは思っています。
ま、タイ人であろうが何人であろうが、合法的なギャンブルをほどほどにやるのは良いと思うのですが、宝くじもそうですが、どのギャンブルも親（胴元）が儲かるようになっていますから、あまり効率のよいビジネスではないと私は思いますけどね。
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