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地球人観察記

人類誕生から百万年も戦争を繰り返し、自分の惑星を破壊したりと、宇宙の常識では計り知れない知的生命体の地球人を観察します

東シナ海1-中国の動向

2005年05月06日 06時45分58秒 | 海洋-関係
ムズムズというのか、ウズウズというのか。
ここ1カ月位前から、JJはこの話をしたくてしょうがありませんでした。
中国を中心に各国の動きが、活発になってきているからです。
それはもう水面下なんて問題じゃありません。

だけど「東シナ海」の話は非常に大きくなります。
領土・領海・経済水域・海洋資源・海底資源・政治交渉・軍事・戦略・国境警備・・・・・
それに合せて、資料も莫大になってきて、
小市民のJJには荷が重かったので尻込みしていました。
領土・領海なんて話になると、愛国とか神道とかの任侠愛好者で、
5月3日に銀座マリオン前で乱闘された、右ヨリの皆さんも関わってきます。
このJJのブログに拳銃を打ち込まれでもしたら・・・  心配です。

チンタオ国家主席は、アジア・アフリカ会議の前にインドへ行って、
それまで燻ぶっていた両国の国境問題を和解に持ち込みました。
これにより中国の後方の愁いは、ひとまずなくなりました。

アジア・アフリカ会議の後には、これまたチンタオ国家主席が、
中国に来ている台湾の最大野党の国民党の連戦主席を、
待たせる格好でフィリピンへ渡り、
アロヨ大統領と「南シナ海」の共同開発推進の共同声明をしました。
中国の動きが速いです。

フィリピンは確か1995~97年にかけて自国領の、
ミスチーフ・スカーボロの両環礁の領有権を中国に奪われていますが、
今回、中国は多額の経済援助金を持っていきましたから、
お金に弱いフィリピンの官僚はすぐにOKをしてしまいました。
さすがは、我が愛する「タガログ語を話す国」です。

さらに今月には中国とフィリピンによる軍事対話がおこなわれる予定です。
ご存じのようにはフィリピンはアメリカの属国でしたから、
今でもアメリカとの軍事協力は強いんです。
関係ないようですが日本にも大きく関わりがあります。
沖縄の軍縮に伴うアメリカ軍の移転先はフィリピンです。
日本ではニュースになりませんでしたが、
このためにフィリピン軍関係者が来日しました。
つまりこの三ヵ国は軍事協力国なんです。
フィリピン国民の強い反対で、撤退していたアメリカ軍が戻るとなると、
フィリピンは中国とアメリカの板挟みで、
「南シナ海」は中国と、「東シナ海」はアメリカと組むことになってしまいます。

こうなると微妙な問題になるのが、台湾の安全保障です。
台湾はアメリカの後ろ盾を頼りに、独立を目指していました。
ところがその当の台湾は・・・

中国に戻ったチンタオ国家主席は、待たせておいた国民党の連戦主席と会談し、
中台関係の改善策などについて意見交換をしました。
「台湾は独立の宣言をしません。
まずは双方の将来に向け、平和と安定と発展の方向でいきましょう」
と言う連戦主席の言葉通り、仲の良いのは良いことですが、
「敵対関係を終了させて、相互信頼に基づく軍事メカニズムを構築しましょう」
と言うことにまで進みました。
フィリピンに続いて、台湾も中国とアメリカの板挟みです。
連戦主席に続いて今日5月5日は、台湾第2野党の親民党の宋主席も中国に渡る予定でした。

今の台湾の総統は陳水扁総統は、今後どう出るでしょうか。
立法院という台湾の国会でも、中国との共同開発の声がひろがっています。

日中中間線付近で中国が進めるガス田について、
台湾は何も表明していませんでした。
ところが最近ガス田の近くで台湾の巡視船、
「和星」と「謀星」の二隻が目撃されました。
そうです台湾も「東シナ海」の尖閣諸島の領有権を主張していたんです。
つまり台湾は巡視船を使って、ここの領有権を誇示しました。

こうなると、「東シナ海」の勢力図は大きく変わってしまいます。
中国と台湾が手を結び協同で領海開発という名目で、
日本の領有権が押され気味になるかもしれません。

この中国に動きに危機感を持ったアメリカは、
核拡散防止条約の始まった2日に日本の外相と話し、 
さらにオーストラリアを加えて、3ヶ国で外相を開き、
戦略対話をすることで合意しました。

中国を中心に「東シナ海」の国際情勢が急変しそうですので、
難しいと二の足を踏んでいた「酔っぱらいJJ」も、
今後も「東シナ海」の話は続けると思います。
ではその時まで、再見

今日は紹興酒(しょうこうしゅ)でも飲みましょうか・・・

海賊対策

2005年03月24日 13時42分27秒 | 海洋-関係
韋駄天の船長たち3人が解放されてホッとしました。
以前からマレーシアとインドネシアの間、約1000kmのマラッカ海峡は世界一海賊が出没する海域で有名でしたよね。

NHKの「プロジェクトX」でも、1999年に日本の貨物船アロンドラ・レインボー号が、
海賊に襲われた時の様子を放送しました。
その時は船を取られて、乗組員は全員救命ボートに乗せられ17日間海を漂った末、全員助かったという話でした。

日本テレビの「進め電波少年」では、お笑いタレントの二人組が、湖にある足こぎボートのスワンで、
この海域を通るとき、スタッフから海賊が多いから注意するよう説明されていました。

そこでJJは海賊対策を二つ考えました。
一つ目は、『賞金稼ぎシステム』
今回の解放には身代金10万ドル(1040万円)ほど払ったようです。
海賊は少なくとも10名以上はいたようですから、
一人当たりの分け前は100万円も貰えなかったでしょうね。
その100万円のために命を賭けてる人たちなんですから、
情報提供者もしくは海賊を捕らえた人に、まとまった額の賞金をあげるんです。
どうせ日本は他国から
「金は出すが手はくださない国」
「なんでも金で解決しようとする国」
と見られているんですから、堂々とジャパニーズ・マネーの威力を発揮するんです。
そうしたら海賊も絶対に日本の船だけは、襲わなくなるんじゃないでしょうか。

二つ目は、『用心棒システム』
この地域の国々は、皆貧しい人たちが多いところです。
しかも、拳銃なんて子供でも簡単に手に入ります。
そこで、日本がバックアップをしてあげて、護衛船を商売にするのはどうでしょう。
つまり、この海域で船の用心棒をするんです。
日本人は銃器などとは無縁の国民ですから、
日本船は海賊の中を裸で歩いているようなものです。
用心棒たちは合法的に高収入が入り、安定した生活が保障されます。
そうしたら海賊も護衛船の方になりたくなるんじゃないでしょうか。

日本から多額の政府援助金を貰っている国なのに、国民に
「一番嫌いな国は日本!」
なんて言われているのを思えば、よっぽど生きたお金の使い道だと思うのですが。
また、JJは勝手に「海賊の海」に心「さすらう」のです。