クーラー点けると寒いし消すと蒸し暑い・・・
日本の梅雨は面倒ですねぇ。
雨がしとしとぴっちゃん!ですが
捨松さんの夏帯を見ていると心の中には青空です。
中でもイチオシ~~ なのに何故か嫁入りしないこの子。
カレリアの花。こんな可愛くて一番に嫁ぐと思ってたのに。
みんなで譲り合い?
ザックリと織られていて風が通り抜けます。
夏物の魅力は なんと言っても涼感あふれる素材感にあります。
透かしの入った絽や紗の染物や
強捻糸を使ってシャリ感を出した夏大島や夏塩沢などの夏紬。
麻や麻と綿の交織や 綿でも違う太さの糸を織り込んで
凹凸をつけた紅梅生地など バリエーションの豊富さも楽しみです。
しかし 種類の多さが
いつ、どれを どこに着れば良いのか?という
混乱の元でもあります。
6~9月の4ヶ月の間に単衣の時期と盛夏用の時期があり
(5,10月も単衣とすれば6ヶ月ですが)
夏にしかない素材も多種多様なのですから 悩ましいのも当然です。
そこで夏物おさらい、帯編です
金銀の入らない洒落物限定で仕分けてみました。
@シナ布、藤布などの自然布。
使用時期は初夏の単衣~秋の単衣まで。
元々は一年中使われていた素材ですが
現在では そのザックリとした風合いが
冬にそぐわないとされています。
柔らか物には合わせず 夏紬以下の格のものに。
@綴れ、絽つづれ。
八寸ですが綴れ織り、という織方に格があり、
柄も金銀の入った格調高いものがものが多いので
本来は柔らか物向きです。
後染の夏紬や夏お召、無地の夏紬などには合います。
@羅。
複雑で精緻な織りが魅力です。
袋帯や後染にされたフォーマル用ものもありますが
羅の織りだけで表現された無地の八寸は
フォーマルから上布までオールマイティに使え
1本あると便利です。
羅(もじり織り)で柄を織り出された八寸は
カジュアル用として 夏紬~麻の着物にも。
本物の羅は限られた高価なものですが
一般に羅の帯、羅のコートと呼ばれるものは
太めの糸で粗く織られた「粗紗」のことです。
捨松さんの夏帯もここに入ります。
@絽や紗の後染め
絽は生地が薄く九寸になるので
八寸の紗より格が高くなります。
光沢のある絽織りは柔らかもの向きですが
生紬や紬地、変り織りのものは 夏紬や麻にも。
織りの帯にはない柔らかさが
夏きものの硬さやハリを和らげてくれます。
染の技法も友禅、無線友禅、ロウケツなど
様々な表情を見せてくれますので
帯を主役にしたコーディネイトも楽しめます。
ただし芯に入る九寸がほとんどなので八寸よりは暑いです。
@博多帯
夏の紗献上は7,8月限定ですが
透けない、普通の博多献上は一年中使えます。
小紋から浴衣までOKです。
お太鼓だけでなく 角出や後見結びなど
結び方で楽しめれば上級者です。
いかがですか?お手持ちの夏帯はどれでしょう?
今日は雨の中 お稽古帰りのお客様。
絽の小紋のすずらん様。
問題です。これは何でしょう?
この絣はちょっと無いですよね
ぜひ 実物を見て触って頂きたいですが 興味のある方はお問合せください~
最後までお読み頂きありがとうございます。
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