バイデン氏、ミャンマー国軍に権力放棄要求 制裁再開検討も
発信地:ワシントンD.C./米国 AFP
ミャンマー・ヤンゴンにある軍事施設の前で、見張りの兵士ら(2021年2月1日撮影)
【2月2日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は1日、ミャンマー国軍によるクーデターを
受け、同国軍に対し即座に権力を放棄するよう求めた。同国の民主化移行に伴い解除した制裁の再開を
検討する必要があると表明した。
バイデン氏は声明で「国際社会が一丸となってミャンマー国軍に対し、彼らが掌握した権力を直ちに
放棄するよう強く求めるべきだ」と呼び掛けた。その上で「米国はミャンマーの民主化への進展に
基づき、過去10年間にわたり同国への制裁を解除した。その進展を逆戻りさせることにより、米国は
制裁に関する法律や権限を即座に見直し、適切な措置を講じることが必要となる」と説明。
「米国は民主主義が攻撃を受けているところではどこでも民主主義を支持する」と表明した。
ミャンマー国軍は1日、同国の民主化を進めてきたアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏
のほか政治家らを拘束した。スー・チー氏率いる与党・国民民主連盟(NLD)は昨年の総選挙で、
2015年の総選挙に続き勝利していた。
国連(UN)の公式予定表によると、安全保障理事会(UN Security Council)は2日、ミャンマー情勢に
関する緊急会合を開く予定。
ミャンマー・ヤンゴンで、国軍を支持し旗を振る人々(2021年2月1日撮影)