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<米韓首脳会談>:聯合テレビ放送事故、総責任者も問責

2019-04-14 05:31:12 | 韓国

韓米首脳会談:聯合テレビ放送事故、総責任者も問責

 聯合ニューステレビが12日、報道本部の責任者たるキム・ホンテ報道本部長兼常務理事を

解任した。

今月10日、聯合ニューステレビは韓米首脳会談関連の報道で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の

写真の下に人民共和国旗(人共旗。北朝鮮の国旗)を表示する「事故」を起こした。

聯合ニューステレビは11日にイ・ソンソプ報道局長とキム・ガヒ・ニュース総括部長を解任し、

その翌日には報道の総責任者まで問責したのだ。


 今回の措置は、相次いで発生したニュースのグラフィック関連の事故が原因だった。

まず今月3日、財閥3世の麻薬関連事件を報じる際に、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領を

連想させる黒いシルエットイメージを使用した。


続いて10日にまたも放送事故が発生したことを受け、強硬な手を打ったのだ。だが報道上の

ミスではなく、コンピューター・グラフィック関連のミスをめぐって報道本部の責任者を次々と

問責するのはやりすぎ、という指摘も出ている。

金敏基(キム・ミンギ)崇実大学言論広報学科名誉教授は「過度に政権の顔色をうかがっている。

ミスはあったものの、報道機関自らこうした過剰対応を示したら、一線の記者はきちんと取材

できるだろうか。メディアの報道機能が委縮することは避けられない」と語った。

黄懃(ファン・グン)鮮文大学メディア・コミュニケーション学科教授は「故意性がないミス

だったので、テレビ局の謝罪と独自の懲戒くらいで終えられる問題なのだが、過剰な措置に見える。

放送事故の内容が大統領にとって侮辱的かもしれないという理由で解任までするのは、権威主義的な

発想」と批判した。


 放送事故の後、聯合ニューステレビに対する制作補助金制度廃止を要求する国民請願参加者が

韓国大統領府(青瓦台)のホームページに集まる現象も起きている。

当初この請願文は、聯合ニューステレビが盧・元大統領のシルエットイメージを麻薬関連の

報道で使った直後の今月4日に登場した。請願文は「聯合ニュースは犯罪を題材にした

資料画面に盧・元大統領のシルエット写真を使い、故人を侮辱した。聯合ニュースにのみ

韓国国民の血税で毎年300億ウォン(約29億5000万円)の財政支援を行っているのは公平さを

欠くものであって、自由競争を通して言論界が公正に、望ましく発展するよう、国家補助金制度の

全面廃止を請願する」という内容だった。12日夜9時現在で請願者数はおよそ15万人。

これは、前日午前中の6万人から、わずか一日で10万人近く増えたことになる。

「文大統領と人共旗が一緒に登場する写真が各種ソーシャルメディアに登場し、あざけりの

コメントが殺到したことを受け、文大統領の支持者らが国民請願掲示板に結集しているのではないか」

という分析もある。