ニュースで良く見るTPPとは何か?
環太平洋パートナーシップ協定というものだそう。
環太平洋パートナーシップ(TPP)協定交渉|外務省 (mofa.go.jp)
今、鈴木宣弘氏の『食の戦争』を読んでいるのだけれど、
読めば読むほど、パートナーシップが聞いてあきれます。
アジア地域の富を収奪するための協定だと思います。
しかも、言い出しっぺのアメリカは抜けてしまったというんだから・・・
規制緩和とは、「どうぞどうぞアメリカさん、日本で好きなように商売してください」とい
うもの。アメリカの巨大企業に、日本の中小企業が太刀打ちできるわけがない。
本分より一部抜粋します。
そもそもTPPとは何か。
その前身は、2006年にできたシンガポール、ニュージーランド、ブルネイ、チリによる
P4協定であるが、それをアメリカの多国籍企業が「ハイジャック」したという表現がわかり
やすいだろう。
当初は比較的小さな国々が関税撤廃やルールの統一を図って、
経済圏を一国のようにすることで国際的な交渉力を高めようとする意図があった。
しかし、アメリカの大企業は、格差社会に抗議するデモが世界的に広がり、規制緩和を
撤廃して自らの利益を拡大する方法がとりにくくなってきたのを打開するために、
次代の流れに逆行し、TPPによって無法ルール地帯を世界に広げることで儲けようとした。
ノーベル経済学者のスティグリッツ教授の言葉を借りれば、
TPPとは人口の1%ながらアメリカの富の40%を握る多国籍な巨大企業中心の、
「1%の1%による1%のための」協定であり、大多数を不幸にするものだ。
たとえ99%の人々が損失を被っても、「1%」の人々の富の増加によって
総計としての富が増加すれば効率的だという、乱暴な理論である。
・・・・政策・制度は、相互に助け合い支え合う社会を形成するためにあるが、「1%」の
人々の富の拡大にはじゃまである。
そこで、「対等な条件」の名のもとに、様々な仕組みを、
国境を越えた自由な起業活動の「非関税障壁」として攻撃する。
アメリカの民間保険会社が日本でシェアを拡大するには国民健康保険がじゃま、
相互扶助の共済の税制優遇がじゃま、
アメリカの製薬会社の利益拡大には薬価を低く抑える公定制度がじゃま、
アメリカの自動車産業界には軽自動車の優遇税制や日本の安全基準はじゃま、
アメリカの農産物輸出増加には日本の食品安全基準がじゃま、
学校給食に地元の食材を使う地産地消症例策も参入障壁だ。
先端医療保険市場の拡大のために混合診療を解禁しろといった具合である。
やめないなら、ISD条項で日本政府を投資紛争解決国際センターに提訴して損害賠償させ、
撤廃に追い込むぞという「切り札」で威嚇するのである。
以上 本文より抜粋
いやあ、もうね、やくざですよ、やってることが。
C国に対していくら偉そうなことを言ったって、
自分たちがここ数百年来やってきたことを見たら
傲慢、強欲、餓鬼という言葉がぴったりくると思う。
日本人の商売の仕方は、昔から「三方良し」といって
「売り手良し、買い手良し、世間良し」だった。
それが、カネの亡者。自分だけが弱い者から取れるだけ奪い取って、
「力の強い者が勝ち」なのだから、俺様の言う事を聞け!!という人達。
そして、そんなアメリカ様に自分たちの国を守ってもらわなければならない日本という国を
心底 惨めだと思う。
藤井聡先生がおっしゃるように、日本はもう既に植民地なのかもしれない。
自分たちの子孫に、どういう日本を残すのか、私たちには責任があると思う。
鈴木先生のおしゃっていることは、いちいち大いに納得のいくことで
これができていないというのは、日本人の「国を守る」という意識が
とても低いという事だと思います。
どうして、こんな当たり前のことが日本ではできないのだろうか。
国家的な戦略がない…これかな。
そう考えると、ここ数十年政権を担ってきた自民党ではダメなんだって
思えてきます。
かといって・・・・・