人生エクソダス

なんてことのない日々のこもごもをつらつらと書き連ねたり連ねなかったりする。

電子書籍サービスを各々褒めたりけなしたりする

2021-03-26 22:15:44 | TIPS

 私はほぼ漫画ばかり買うのでそういう比較になります。小説の良しあしはまた違うかもしれないので、なんか違和感を感じるかもしれないが勘弁してください。


BOOK☆WALKER

 角川が運営している。その関係で漫画やラノベが充実していて、セールをやるにしてもそういうレーベル(電撃文庫とか)ごとで行われる機会が多い。

 購入金額ごとにユーザーのランク付けがされていて、それがそのままポイント還元の割合に関係する。つまりいっぱいBOOK☆WALKERで買い物すればポイント還元率も上がるというわけだ。そしてセール、といっても本体の値引きは滅多になく、例えばゴールド会員以上なら45%還元とかを2カ月に1回くらいでやったりする。

 月に1~2冊買い物する程度ではポイント還元のレートが上がっていますと言っても恩恵が得られない。またポイント還元なので最初の買い物のときは額面のままだ。なのでシリーズものを購入するとしたら、何冊かごとに小分けにして購入しなければならない。またそのポイントも有効期限があるので、以降BOOK☆WALKERで本を買わずに半年くらい経つと、せっかく高還元されたポイントも丸損になる。

 BOOK☆WALKERはデスクトップアプリのサービスを終了した。といっても使うことはできるが更新はもうしないということなので頑張って使うことはできる。ではどう使えと言うのかというとブラウザビューアである。つまり推奨だとインターネットにつないでいないと本が読めない。これは自宅のパソコンとか端末でなくても、ログインさえできればどこでも読めるわけだが、出先で自分の端末ではないところでわざわざBOOK☆WALKERにログインして本を読むという状況が想像できない。Android版のアプリは現役なので必要な分だけ持ち出すことはできる。

 電子マネーやクレジットも使える一括払いのみである。


Amazon Kindle

  Amazonの電子書籍。そのため普段の買い物の中で「そういえば〇〇の新刊出たっけか…」と検索してシリーズの確認ができるという点で、電子書籍(と本)を専門で扱っているBOOK☆WALKERとかhontoに比べると利便性が段違いだ。

 セールの頻度は少なくポイント還元も基本1%なので、500円の本なら5円分のポイントしか返ってこない。まれに商品価格が安くなっていることがあるが基準が不明なので、Amazonだから値段がころころ変わるのはしょうがないと思うしかない。

 Kindleストアでは定期的に無料漫画が公開されており、期間限定公開のものもあるが無制限のものもある。つまりタダで読める。だいたいそういうのはシリーズものの1巻(~3巻)とかだったりするが、前から気になっているが買うには及ばないというものも手を付けやすく、逆にうっかり試し買いして失敗する機会も減らせるので、時間的な余裕があるなら無料公開されている一覧を漁るのも一興だろう。

 月額サービスのKindleUnlimitedというのもあるが、Prime会員の場合10冊まで登録して読むことができる。この場合”10冊/アカウント”なので、新しく登録したい場合はそれまでの10冊の中から読まないもののチェックを外す必要がある。

 Kindleの場合、漫画に関してはブラウザビューアも対応している全種類の本棚としてはアプリでの閲覧となる。BOOK☆WALKERのアプリが現役でないことを残念と述べたものの、数百冊にもなるような購入件数だった場合に保存先がパソコンだったとしてもなかなか看過できない容量になる。アプリ版では一覧表示には購入した書籍すべて載るが、”ダウンロード済み”のチェックの有無でDLしたかどうかが分かる。

 Kindleアプリではまれにダウンロードの失敗を繰り返す事象があるが、その対処が「オプション→登録→登録の解除」でログアウトし再度ログインする、というものなので、この場面に遭遇した場合の処理が面倒くさい。

 Amazonは最近分割払いに対応するようになったが、Kindleは”すぐに買う”になっているので支払いオプションを選ぶことなく会計となる。またポイントが溜まっている場合は使う設定になっている。


Yodobashi Camera Doly

 ヨドバシカメラの電子書籍。完全にAmazonへの対抗です。ありがとうございました。

 値引きキャンペーンはまれで、ほぼ出版社の設定価格での販売である。しかしポイント還元率が20%であり他の追随を許さない。他のサイトではキャンペーンがあるのをずっと待たないといけない上、無条件ではないことも多く、そうした場合定価だし1%しか還元されない。そうなると400円の本を買えば80円分ポイントが付くヨドバシは破格と言えなくもない。たかが数十円かもしれないが、例えば「鬼滅の刃」を全巻買えば450円*23巻=10350円なので、2070円分ポイントが帰ってくることになる。

 かつては他の電子書籍では出てこないモアレが出たり画像解像度が低かったりで、値段だけしか取り柄がないようなこともあったが現在はだいぶ減った。しかし根本的に修正が遅いのか修正版にダウンロードしなおす仕組みがないのか、誤植などで原稿の差し替えがあってもすこぶる遅いのか根本的に対応してないのか音沙汰がない

 デフォルトでダウンロードしていない本を自動でDLする設定になっているので、特にwifi環境下でないスマホやタブレットの場合は容量を知らない間に喰ってしまうことがある。まず設定を変えることが必要だ。

 購入の決済はヨドバシ・ドット・コムで行われるので支払いオプションを触ることができる。つまりクレジットの分割払いが可能である。


Honto

 Hontoは大日本印刷(DNP)が運営している書籍ポータルだ。

 提携関係にあるジュンク堂と丸善を活かしてHontoで書籍を注文し書店で受け取る、という書店を仲介する経路を取れるほか、図書カードを登録することで決済を図書カードからでも行うことができる

 サイトのつくりは簡素で、キャンペーン対象商品ですと銘打っている小見出しがあるような、まさに私のこのブログを写真多くした感じのデザインなので、タイトルと値段がわかりやすいのは良いが中々に地味である。

 根本的に知名度がないので穴場的に利用するのはありかもしれないが、流行ってないということはサービス終了なんかしてしまうとデータの使いまわしができないので、バナー広告にもっと気を使ってほしいように思う。

 電子書籍サイトとしては平凡で、対象書籍をクーポンで割引出来たりセット売りで安く買えたりすることもあるが、よほど大がかりなキャンペーンでもないかぎり、ディスカウントの割合は微妙(10%くらい?)だったり対象が相当古い料理本とか実用書だったり、敢えて欲しいかと言われると微妙なラインナップだったりする。積極的に20%割引などのクーポンを配布しているが、対象が特定の出版社・ジャンルだったり、シリーズ全巻セット購入の場合だったりと素直に要望に噛み合わない。

 ポイント還元率も1%なのは普通だが他のサービスほどキャンペーンの頻度も深度もないのでHontoで買う必然性に乏しい

 他のwindowsアプリではマウスホイールのスクロールでページめくりが可能だが、Hontoの場合ズームアップするのでページをめくるためにはクリックしなければいけない。別にクリックすればいいだろうという話だが、他の電子書籍アプリではスクロールでのページめくりができるので、同じように操作しようとすると不自由さが際立つ。


総評

 結局のところ好みといえばそれまでだが、電子書籍自体に互換性がないので、Kindleで買ったものをBOOK☆WALKERで読めないという囲い込みがあるのであちこちで買えば不自由する。最初に導入したアプリで広げていくのが一番便利だろう。

 BOOK☆WALKERは定期的に50%くらいのポイント還元をするが、ポイント還元なので割引ではないため買い方に工夫が必要だ。そもそも会員グレードによっては凡庸な還元率だったりするので必然性がなくなる。かといって全会員50%還元を待つにしても、その頃になってまだ購入意欲があるかわからないし、そもそも何を買おうとしていたか覚えておらず機を逸することもままある。

 KindleはインディーズとかUnlimitedとか色々な提供方法があるが、基本は1%還元のただの電子書籍だ。Amazonが普段の生活の中でどれだけ支配率があるかによって、とても便利だと感じたり、必然性が無かったり様々だろう。

 Dolyはいつでも20%ポイント還元だ。2021年始のように30%還元などのキャンペーンをすることもあるが基本存在しないと思っていい。欲しいと思ったときに買うことができてほどよくポイント還元してくれる。ただ昔から他の電子書籍では出てこない画質の悪さが存在し、原稿の品質によっては気になったら看過できなくなることもある。

 Hontoは自称ハイブリッド書店だ。つまり電子書籍としての利便性に突き詰めてはいない。本を家で注文して会社帰りに引き取りに行くような生活様式なら馴染みがあるかもしれない。また贈り物でもらった図書カードNEXTを消化するために使うという手もある。



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