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ハイ.こちら人権110番!

人権思想の啓発・啓蒙と実践活動・助言と指導などが活動目的です。日常に起こる様々なトラブルについて意見、体験をどうぞ。

4月1日に大熊弁護士と更打合せの意味と狙い

2005年03月31日 04時53分29秒 | Weblog

大熊弁護士と4・1に打ち合わせの意味 (千代丸 健二)

2005-03-30 17:35:49
2005年3月30日書込み分を一部は再構成して

2024 熱海署冤罪事件4月公判と大熊弁護士との打合わせ
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ハイ、こちら人権110番!ニュースから 

ひと言:3・24に記事を更新の後もさらに熱海署事件控訴審に向けて調書の徹底検証をした
きた。
 弁護士の大熊祐起さんは熱心且つ判断力もある良い弁護士である。国選弁護人ではなか
なかここまで時間を取っての打ち合わせや、事件取り組みをしないものだ。
 「何しろ弁護料が安いから」というのが国選弁護で手抜きをする弁護士の言い分だ。本
来はとんでもない言いぐさだが、多くの被告人は我慢をして裁判に臨んでいる。だが、どっ
こい、本件の熱海署冤罪事件被告と家族、そして支援の中心者・千代丸健二さんたちはそ
のような因習には取り込まれなかった。
 大熊弁護士との関係が抜群によいのは、こうした取り組みの姿勢があるからだ。

 次回の打ち合わせは更に一日を入れて貰った。4月1日午後に。細部と方針に加えて関
係者の陳述書面をもっと採用させる必要があるのではないかという事を中心に。
 理由としては、次回での証人尋問が山場であり、それ以外の証人採用は新たに認められる
可能性はないのではないかと思われるからだ。
 事件はもっと全体的に見る必要がある。そのためには事件捜査の最初からの間違い、すな
わち「任意捜査」で充分に事実と真実が発見されるはずであったのが、歪められて今回の逮
捕、そして起訴、公判となった。これはまず警察捜査に間違いありき、なのである。
 その辺のところから大熊弁護士としっかりと打ち合わせをする必要ありとおもうからであ
る。

 次回控訴審は東京高裁803号で午後1時15分から午後5時までの予定。
 
 控訴審を勝つためにはもっともっと緻密に調書を分析することで問題点を洗い出すことだ。
その作業をこの数日間は集中してきた。いくつか出すことができた。可笑しいと思う点をい
ろいろな角度から検討を加えるのだ。普通に読み流すだけでは見逃してしまう。
 裁判は書面がものをいう。だから警察も検察も上手に調書を作り上げる。その裏側をじっく
りと読み込み新しい事実や矛盾を探し出すのだ。取調べた熱海署の斉藤刑事や児玉検事も証人
尋問をする必要がある。他にソーシャルワーカーも追及対象だ。チャンスはこれが最後だから徹底的に
やろう! 麻衣子さんとも話した、鈴木さん本人もその決意が固まってきた。
 これを読んで麻衣子さんは、意見や感想を何度でも送って下さい!
 息を抜かずにもうチョットの辛抱だからね。

*検証の仔細はブログ:URL http://blog.goo.ne.jp/jinken110ban/3・24付けに掲載した
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既報分記事は以下である。
050315 火 東京高裁の初公判で被告・弁護側の証拠、証人申請のほとんどが認められ、
逆転勝訴の見込が出てきた。
 鈴木正勝さんは無実を主張して来た、報いられればこんな嬉しいことはない。
 次回は4月8日午後1時15分から:カギ握る柳沢証人と田中証人の採用が認められたこ
とは当然とはいえ、裁判所への論理的な説得が功を奏したものだ。検察官は反対を言う
も裁判所の判断で採用へ。この検察官は北海道札幌の恵庭冤罪事件でネチコク絡む嫌な
タイプだ、と言うのは恵庭事件を支援、取材している山口正紀さんの評だ。ネチネチと
ネバッて来るだろうと。早速その一面が出てきた、本件では新証拠も出すという。考え
られる証拠物とその物が何か、その価値、意味などを仮説を立てて考えよう。検察の立
場に立ってみて、どのように使うかを考えるのだ。
 油断は大敵で検察の手を十分に読む必要あり。本日の傍聴は仁平信幸君とジャーナリ
ストの山口正紀さん。公判後に弁護士控え室で大熊弁護士を囲んで本日の評価と今後の
方針などを意見交換した。大熊裕起弁護士にもやりがいのある事件になってきた。
 弁護士、被告・家族、支援団の三者が一致する事が絶対に必要条件なのだ。逆転無罪
が獲得できる確率が大きくなってきた、嬉しい限りじゃないか。支援は傍聴席を一人で
も二人でも多くしよう。
 明大学法学部の学生二人が傍聴していた。閉廷後に「何故この法廷に?」と聞いた、
何となくと言う、傍聴していて事件のことが分かるかと聞くと「よく分からない」とい
うので事件のポイントを簡単に説明した。そして関心を持ってくれるように頼んだ。
 この青年たちのように裁判所をブラリとぞくと面白い、裁判の審理には生のドラマが
ある、裁判員制度も話題になっているではないか。
 裁判の仕組みや事件を通して物事を知るチャンスでだ。記事はブログにも掲載せり
  URL http://blog.goo.ne.jp/jinken110ban/

 熱海署冤罪裁判控訴審の初公判は3月15日午前11時半、東京高裁803号
法廷で、仙波厚裁判長係りで開廷した次回の4月8日午後1時15分からの法廷にも是非、
、傍聴をどうぞ!必ず参考になるからね。
毎日がドキュメント欄に記事を紹介、読むと大いに得るもの多し
鈴木正勝被告は絶対無実を主張,娘の麻衣子さんが献身的に証拠集めた!

 裁判をするという事は、本人と家族にとっては大変な事である。勝ち負けという事も
あるが、時間はともかくとして、エネルギー、費用が掛かる、金はいくらあっても邪魔
にならないのだ。
 幸い本件では国選弁護人でやる、という一貫した方針でやってきた。一審の静岡地裁
沼津支部ではあまり上手くいかなかった。橋本裕子という27期のおばさん弁護士はゼニ
ゲバ弁護士で、とんでもない悪徳弁護士だった。悪徳とか法匪と言うのはこのような人間
を指す。
 二人目の福地弁護士もベテランではあるが、顔は裁判所の方にのみ向いており、被告人
の人権擁護の理念にはほど遠いといって良いだろう。無実で無罪を取らなくてはならない
被告が、長期拘留に苦しんでいるのを見て、「自白をして早く出たい」というのを「仕方
ない、ではそうしよう」といとも簡単にその方針に切り替え、裁判所と検察との三者談合
で「有罪」を認めたのである。

 何としてでも一審の裁判で無罪の主張をすべきだったのだ。返す返すも残念な事だった。
控訴審に向けて二倍も三倍もの努力をしなくはならないのは、この為でもあるのだ。
 すでにサイは投げられた。無実は無罪に!を強く主張して、何としてでも裁判所に認め
させなければならないのである。


2005年3月31日 執筆 千代丸健二


1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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打ち合わせに向けて思うこと (山本麻衣子)
2005-03-31 22:59:54
 昨年の5月から、今まで全く縁のなかった弁護士という職種の人々と突然接するようになって色々な弁護士と会いました。弁護士さえ付けば負担が軽くなると期待していたのですが、それは全く逆で「父は無実です。」と主張すると、私は弁護士とは対立する立場におかれてしまいました。これには驚きました。

 そんなことをしているうちに弁護士に偏見を持ちつつあったのですが、大熊弁護士がついて「中には良い弁護士がいるというのは本当なのだな。」と実感できました。

 今回の打ち合わせ(4/1)にも快く応じてくれました。いつも「土日でもいいですよ。」と言ってくれるのには驚きます。私なら土日は出勤したくありませんから。私が「実際のところ、土日に働くのはお嫌でしょう?」と聞くと「全然かまいません。」とのことです。真面目な人だなあと、つくづく感心します。

 大熊弁護士は善意あふれる人で、共に父の無罪を勝ち取ろうと力を貸してくれていますが、やはり、弁護士としての立場と私と父の立場では考え方に違いが出るときもあります。「無罪を勝ち取る」という目的は同じでも、どのようにして勝ち取るかという過程が違うこともあります。そういう意味で今回の打ち合わせは重要でしょう。

 これは推測ですが、窃盗を外す目的だけならば、もしかすると大熊弁護士は地検の検察官と柳沢調書を作成した刑事の証人尋問は必要がないと思うかもしれません。裁判官は柳沢が証言すれば、調書の開示は必要がないと思っているようです。大熊弁護士も異議を唱えなかったので、柳沢の証言だけで十分と思っている可能性があります。

 ソーシャルワーカーの尋問に関しては、これは主に検察側に有利な証言として調書にありますので、矛盾を明らかにして裁判官に被害者の証言の信憑性に疑いを持たせるには、高度な技能を必要とします。失敗すれば逆に検察側に有利な印象を持たれかねません。弁護士の立場であれば、もしかするとこんな風に考えるかもしれません。

 しかし、私たちにとって地検の検察官と調書を作成した刑事の尋問は、犯罪のでっち上げを明らかにするという点で重要です。私たちは何の根拠もなく柳沢調書を隠蔽した検察官の悪行を見過ごすわけにはいきません。今後このようなことがあってはならないと思うからです。ソーシャルワーカーに関しては、大熊弁護士に自信がなければ仕方ないでしょうが、微妙な問題です。詐欺の反証が少ないので、ソーシャルワーカーの矛盾も利用できないかと思ったのですが。

 とにかくそういう意味でお互いに良く話し合い、考え方の溝を埋めることは、検察との争いに勝利する上で、とても重要です。私はそう認識しています。

 お手数をおかけしますが明日の打ち合わせ、よろしくお願い致します。

 
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