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職質が検挙の端緒になった事例

2005年04月21日 22時27分09秒 | Weblog
振り込め詐取金、引き出し専門グループ逮捕 報酬は3% (朝日新聞) - goo ニュース

 おれおれ詐欺から「振り込め詐欺」の呼び名に替わっても、連中のすることと被害者は相変わらずいることは報道の通りだ。騙す悪党、騙されるバカと言うが、警察捜査はしばらくは追い付かなかった。が、天網恢々疎にして洩らさず、という。
 停まっている不審車両を警官が職務質問したことから、逮捕に至るわけか。もしも見逃していたら、詐欺グループはまだまだ稼ぎまくっていた可能性はある。検挙という点だけに絞れば「良かったね」となるが、その陰の部分は表には出てこないものだ。
 どういうことかというと、職質が効果があったと言うことになれば、市民の方も「頑張れ、警察」と言うだろうし、警官は余計に張り切る。その結果が犯罪の摘発である、という面だけ強調されるとちょっと待てと言いたいのである。
 何故か? それは警察活動は犯罪の予防と検挙が責務ではあるが、同時に適法、適切な法執行、法律厳守と人権の擁護がある。最近の相次ぐ警察不祥事は、警察の勇み足や職権の濫用、その結果は重大な「人権侵害」の危険性に結びつくのである。
 まだある、被害者は騙された人だが、ここまで社会問題にならないと警察は動かなかったのである。被害が続出したことからようやく警察は動いた、警察活動の責務は法に定められているが、犯罪の謙虚だけではなく、むしろ事前の予防や牽制である。
 鈍い警察であったから、振り込め詐欺集団は暴力団関係者と手を組み、サラ金地獄と高利貸付の流れの一端にこの犯罪を生み出したのである。
 騙される人はもちろん被害者で、悪いのは騙す詐欺師グループや便乗組の犯行だ。ようやく犯罪という陰の部分に焦点が当てられたが、反面、当てられたライトのために陰に隠れた新しい「陰」があることに気付くべし。特に警察は犯罪予防の見地から読むことが必要である。


 

1 コメント

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警察は公正であるべし (次郎)
2005-04-23 01:16:58
050422 金

 ここは警察問題が良く乗っているので、警察大嫌いな人には面白いかもね。でも警察が好きか嫌いかは別にして、市民生活と一番密接な関係にあるのが警察ではないだろうか?

 犯罪の検挙や事件の予防や道案内など市民生活に身近な存在だ。その割には市民に好感を持たれていないというのも不幸な話ではあるね。

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