私の父方の祖母は「トキヲ」さんと言いました
明治42年生まれで平成2年に81歳で亡くなっています。
その祖母が私が二十歳の頃に綿入れ半纏を縫ってくれました。
いまから38年前になりますね。
亡き我が母が、反物2反を祖母に持ち込んで
4着の綿入れ半纏を依頼したようです。
同じ柄が2着づつ仕上がって合計4着
一つの柄は「父」と「義兄」に
別の柄は「私」と「弟」にと渡りました
これが父と義兄の柄
別柄の私の半纏は、とても大切に着ていたのですが、
すこし事情があり今は手元にありません。
どうも父はあまり手を通さなかったようで、
実家の押入れに健在でした。
半纏に生地に痛みが無く、
ほんの少し解れがあるものの
黒繻子の半襟が経年劣化で取れていましたが
上々の半纏です。
軽く洗濯して日光浴中
袖が短めで少しすぼまった袖口で
とても着やすい仕立てです。
良くみたら、前身ごろと掛け衿の柄合わせがしてあって
黒の衿に隠れてしまうところまで拘って仕立てたようで
祖母の技術に感心です。
さて、乾いたら綻びを直して、
黒の衿を付ける事にします。
勿論自分でしますよ!