須藤甚一郎ウィークリーニュース!

目黒区議会議員・ジャーナリスト須藤甚一郎のウィークリーニュースです。

682号 最高裁判決 政調費返還命令取消裁判 事実上勝訴!&成人式の問題スピーチ

2013-01-26 | 記 事
最高裁 政調費返還命令処分取消し訴訟判決は事実上勝訴!
 
1月25日午後1時30分、最高裁第二小法廷で、私、須藤甚一郎が被上告人になった政務調査費返還命令処分取消請求事件の判決があった。どんな裁判だったのか、わかりやすく説明する。
 
区議議員の政務調査活動に支給される政務調査費のうち、私が住民訴訟関係の経費として使った13万5725円の使い途についての裁判だった。目黒区(区長・青木)は、政務調査費の目的外使用だとして、違法に返還命令処分にした。そこで、私は返還命令処分取消しの訴訟を起こした。で、すでに平成20年9月には東京地方裁判所で私は勝訴した。区側が控訴したが、21年7月に東京高裁で私は再び勝訴したのである。最高裁判決は上告費用は上告人負担だ。そして、13万5725円のうち高裁差し戻しは28,350円だ。
 
ところが、区側が上告受理申立をして、3年余も最高裁が受理しなかったが、昨年11月に受理し、このほど判決があったのだ。判決内容は、これから説明するが、どんな住民訴訟であり、どんなことに私は政務調査費を充てたのかを説明しておく。
 
★政調費を充てた住民訴訟は、おかしな旧区役所売却を究明するため!
 
 平成15年3月、目黒区は旧区役所を随意契約により72億円で売却した。そして、175億円を投入して経営破綻した千代田生命本社の土地・建物を購入して、現在の区役所にしたのである。目黒区(当時は薬師寺克一区長)は、とんでもないことをしたのだ。財政難で財源捻出のための旧区役所売却なのに、最高購入希望価格111億1000万円を提示した業者に売却せず、39億1000万円も安く、72億円で三菱商事に売却したのだ。おかしいじゃないか。
 
そのため、私が原告になって薬師寺区長らに39億1000万円の損害賠償を請求する住民訴訟を起こしたのだ。
薬師寺区長は、平成16年3月に自殺。そのあとに区長になったのが青木英二である。
私は、住民訴訟を追行する過程で、①旧区役所の売却先を選定した審査委員会の録音テープの反訳(音声文字化)31,775円、②住民訴訟証人尋問の速記録等75.600円、③住民訴訟控訴審印紙代、高裁提出切手代28、350円。合計135,725円を政務調査費から充てたのである。
 
①  、②、③、いずれの支出も地裁、高裁は適法であり、問題ないと判断した。
しかし、今回の最高裁判決は、③の支出に関してだけは、高裁に差し戻しをしたのである。
最高裁判決の主文は、つぎの通り。
**********************
主 文
 原判決中,目黒区長が被上告人に対し平成19年5月1日付けでした平成17年度分の政務調査費の一部の返還を命ずる処分のうち10万7375円を超
える金員の返還を命ずる部分の取消請求に係る部分を破棄する。
 
2 前項の破棄部分につき,本件を東京高等裁判所に差し戻す。
 
 上告人のその余の上告を棄却する。
 
 前項に関する上告費用は上告人の負担とする。
************************
判決の主文を読めば、135,725円の対象金額のうち、支出①と支出②の合計107、375円は適法である。そして、③の28,350円は高裁に差し戻しという判決だ。そして、上告費用は上告人の負担なのをみても、私が事実上は勝訴したのがわかるはず。
最高裁の判決全文は、このブログで読めるようにしてあります。

■平成22年(行ヒ)第42号  政務調査費返還命令処分取消請求事件
 平成25年1月25日 第二小法廷判決
 

判決内容の詳細は、YouTubeで詳しく説明しています。
ほかにも「朝日新聞」に投書の載った成人式での問題スピーチ、目黒区施設白書(案)の問題点も取り上げて熱弁を振るっています。
 
どうぞ、YouTube報告をご覧ください!
You Tubeは下記アドレスをクリックしてください。

第47回(1)最高裁判決 政調費返還命令取消裁判 事実上勝訴!&成人式の問題スピーチ
 
第47回(2)最高裁判決 政調費返還命令取消裁判 事実上勝訴!&成人式の問題スピーチ

最新の画像もっと見る