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音の祝祭

- オンノシュクサイ -

蒲田行進曲

2010年08月22日 | 東京 蒲田行進曲
蒲田行進曲(1982)
作詞:Brian Hooker 訳(堀内敬三)
作曲:RUDLF FRIML 編曲:甲斐正人


この曲を聴くと血が騒ぐ。肉が踊る!?
昨日のマイペースの「東京」とちょっとイメージがかぶる。




古き良き時代の映画人をデフォルメしているが、それが意外にも清々しく、日本映画の中では断トツに好きな作品だ。そしてその3割位はエンディングにかかるこの曲によるんではないかなと思う。主題歌は桑田佳祐作曲の「恋人も濡れる街角」らしいが、こちらは覚えていない。

元々は古い洋画の主題歌だったそうだ。それが松竹映画「親父とその子」の主題歌となり、そして松竹撮影所を象徴する歌になったとの事。藤山一郎が歌ったものはタイトルが「希望の船路」となり歌詞も違った(西條八十/詞)

ちなみに元曲はこんなの

あ、これもいいなあ 

東京/マイペース

2010年08月21日 | 東京 蒲田行進曲
東京/マイペース(1974)

『東京』 ではなくて
必ず「マイペースの東京」と言われていた。

まだ生まれてもいない頃の懐かしい歌のようでもあり
新しい曲のようでもあり。

その頃良く行くスーパーではたまに、店頭のフロアーで新人の歌手が歌っている事があった。だいたいが演歌歌手で、というかほとんどそうだった様な。名前も歌も全く興味なくササッと買い物だけして帰っていた。

が、その日はちょっと様子がいつもと違った。
張り紙がしてあって、屋上で歌うというのだ。

そう出し惜しみされるとこっちとしても気になるじゃないか。なんだなんだとひとり階段をとぼとぼと上り一番上まで。殺風景な屋上にはテントが一つ。そこに本日の主役がいるらしい。周りにはスタッフとか、関係者らしき背広の男性もちらほら。観客がどのくらいいたかは覚えていないが、後ろの方で見た記憶があるので、それなりに足をを運んだ人がいたんだろう。

とにかくしばらくして始まったのだが、やはりいつもとは全く違う。まずギターを持っている時点でそうだったのだが、いやそういう事じゃなくて、人間まずは見目かたちで判断するものだ。これは本能だと思う。危険かそうでないかを見極めるためには必要な事だ。彼らはオジサンだった。とてもシンプルにそう思った。

こんなキャンペーンを張るという事は結構大手に所属する新人なんだろう。それなのにこんな、「おにいさん」と呼ぶのはどう考えても無理がある人たちがそこにいるという事がとても不思議だったのだ。そして歌い出した時、更に驚く事になる。

上手ーい!!

もう今まで無理やりのように買い物の通りすがりに聴かされた新人さんのとはまるっきり格が違う。しかも演歌の様な、フォークの様な、それでいて外国の曲の様なカッコよさも備え持っている。不思議な新しさだったのだ。

それから3か月もしないうちに彼らの曲はどこででも聴くようになった。TVにももちろん映ったが、あれこんな人たちだったっけか、という曖昧な記憶しかなかったようだ。オジサンには違いなかったが。そしてこれ1曲残して彼らは消えた。最近知った話だが、この歌はメンバーの一人の実話なのだとか。

こちらはリリー・フランキーの「東京タワー」のドラマ版主題歌としてカバーされた 



BEGINの 東京(2006)