音の祝祭

- オンノシュクサイ -

ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ/鹿取洋子

2010年08月31日 | 鹿取洋子 LAZY
ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ/鹿取洋子(1980)
作詞:岡田冨美子 作曲:Pim・Koopman 編曲:井上鑑

この頃の音楽は元気だった
メジャーなラインはもちろんイレギュラーなジャンルも許された。そんな中で一部の人に愛された曲だ。ちょっと色っぽい歌いかたが、なるほどの中国風のメロディーラインとロックがかったアレンジに良く似合っている。

洋楽のカバーで、こちらの本家も聴きおぼえがある。サビの所がかなりインパクトがあるが、少し古臭い。70年代前半の雰囲気だ。 



ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ/ディーゼル(1979)
[ Diesel/Going back to china ]
作詞 作曲:Pim・Koopman

オランダのグループなのだとか。
鹿取洋子の方が若干ヒットしたようだ。私も彼女の方で覚えている。

そして今回もう一つのカバーバージョンを知った。

『レイジー』

おお、これは聴かねば
ということで早速



Goin' Back To China/LAZY(1980)~「LAZY V」より
作詞:岡田冨美子 作曲:Pim・Koopman 編曲:レイジー

さすがにサウンドがかっこいい。
もう少しアレンジに波があると良いかも。
ボーカルも同じく。

鹿取洋子のバージョンの
 "今夜~"から先の変化のインパクトは偉大だなあと
あらためて感じた。

しかし…編曲の所にある名前、井上鑑は意外だ。この人は自分とはことごとく相性が悪いんだけど。元歌のアレンジを踏襲しているためなんだろうか、オリジナルよりも良い出来ではないか。
ちょっと見直しました。


鹿取容子/神取容子

モンロー・ウォーク/南佳孝(1979)

2010年08月30日 | 南佳孝
モンロー・ウォーク/南佳孝(1979)
作詞:来生えつこ 作曲:南佳孝 編曲:坂本龍一


"つま先立てて 海へ ー" ♪

もうしょっぱなから鮮烈な映像が浮ぶ
スラッと伸びた美しい小麦色の足
ステップはゆっくりめのサルサだ。

乗りが良い、所々に不規則な溜めが入る南佳孝の独特の歌い方が心地よい。30年も経っているのにいつ聴いても新鮮で燃える。ミュージシャンとしてはチャラチャラしていなくて、そんな所も好ましい。

そして編曲はというと
おー、坂本龍一か。この人の編曲家としてのセンスは底が見えないおもしろさがある。この作品も素敵だ。

翌年
郷ひろみがカバーしてこれもヒットした。ただしタイトルが「セクシー・ユー」と変わっている、作詞家の承諾はなかったらしい。

歌詞の方も一部違っているほか
2番までだったものが3番まである

「モンロー・ウォーク」/南佳孝(1979)←歌詞
作詞:来生えつこ 作曲:南佳孝

「セクシー・ユー」/郷ひろみ(1980)←歌詞
作詞:来生えつこ 作曲:南佳孝

ジャマイカ『あたり』と濁したのは、実際に言った事がないから「ウソは書けない」という。千葉のI海岸の情景がベースだったというのは公然(?)の秘密。

江利チエミ

2010年08月29日 | 江利チエミ バーブ佐竹
踊り明かそう/江利チエミ~紅白(1963)

このエンターテイナーっぷりはすご過ぎる
こんな人が日本にもいたという事がものすごく嬉しい。

と言いながら江利チエミの事はずっと「歌も歌う女優さん」だと思っていた。加藤剛さんとのドラマでとってもかわいいオバサン(もしかして若かったのか?)が『酒場にて』(1974)という演歌を歌ってヒットしていた。

それが後にあの『テネシー・ワルツ』の人だと知ってコケそうになった。え~、なんでどうしちゃったの。なぜにそこから演歌に。

それでこんなのも歌ってる

CARIOCA

あなたは天才!!

バーブ佐竹/女心の歌

2010年08月28日 | 江利チエミ バーブ佐竹
バーブ佐竹/女心の歌(1964)
作詞:山北由希夫 作曲:吉田矢健治 編曲:船木謙一

まだランドセルもしょってない頃密かに好きだった
でも子供心にも恥ずかしくて親にさえカムアウトできなかった
我ながら渋い趣味だと思う。

しかし今見ても所作といいボーカルといい
クールでなかなかじゃないか?
色気だって見ようによっちゃあるしネ。

しかし250万枚も売れたんだと。
すごいなあ。

可愛いゝひとよ/山瀬まみ

2010年08月27日 | 山瀬まみ 天馬ルミ子
可愛いゝひとよ/山瀬まみ(1987)
作詞:阿久悠 作曲:大野克夫 編曲:大野克夫

あの女の子が山瀬まみだったとは(笑)
初めて聴いたとき、これ昔からあった?と思った。けど彼女の元気でノリの良いボーカルで初めてハッキリとインプットされた曲だ。何回も聞いたけれどその度に良いな~と思う。好みはあるが、作品を生かすも殺すもボーカル次第だなあとつくづく感じる。

作詞:阿久悠 作曲:大野克夫
おおっ、ゴールデンコンビだ~ さすが


オリジナルはこちら
アレンジがちょっとコミックバンドっぽい?



可愛いいひとよ/クック、ニック&チャッキー(1971)
作詞:阿久悠/作曲:大野克夫


多分これも聴いていたんじゃないかと思う




可愛いいひとよ/ローズマリー
作詞:阿久悠 作曲:大野克夫 編曲:深町純

おっと、真ん中にいるのは昨日の伊丹幸雄じゃないか。こんな事もやってたんだ。



* 関連記事
青い麦 /伊丹幸雄
山瀬まみ/メロンのためいき

青い麦 /伊丹幸雄

2010年08月26日 | 伊丹幸雄
青い麦 /伊丹幸雄(1972)
作詞:有馬三恵子 作曲:加瀬邦彦 編曲:青木望

アイドルにはまったく興味がなかったのに
なぜかミョーに気に入っていた曲。
彼はその後Vシネマで活躍したという
なるほどそれっぽい。迫力の御面相だー

そういえば「合言葉」という曲もあった。
ということでン十年ぶりに聴いたらビックリ
後半のサウンドプレイがムダに凄い!



* 伊丹幸雄 関連記事

可愛いゝひとよ/山瀬まみ

ハイスクール!奇面組(1985~)

2010年08月25日 | ハイスクール!奇面組 銀河鉄道999
うしろゆびさされ組 Vo.うしろゆびさされ組(1985)
作詞:秋元康 作曲:後藤次利 編曲:佐藤準

それぞれのキャラが魅力的 and 良い意味で皆独り立ちしていて変にベタベタしない。しかしお互いがお互いを認め合っている。その距離感が気持ち良かった。そして冒頭で流れるこの曲と映像がまたすてきだった。

その後2nd 3rdと回を重ねるごとにレベルが下がっていったOP曲が5回目ではっきりと劣化していて、これはもう駄目だなあと思った所に突如として登場した「うしろ髪ひかれ隊」のこの曲。


6th 時の河を越えて Vo.うしろ髪ひかれ隊(1987)
作詞:秋元康 作曲:後藤次利 編曲:後藤次利

一緒に流れる映像までも鮮明に蘇る。
素晴らしい。この時初めて『後藤次利』の名を知った。(遅い)

バックのサウンドのパーカッションの乱れ打ちがたまらない。作曲ももちろんだが編曲の素晴らしさが群を抜いている。後藤次利、侮りがたし。


*うしろゆびさされ組(高井麻巳子 岩井由紀子[ゆうゆ])
*うしろ髪ひかれ隊(工藤静香 生稲晃子 斉藤満喜子)

サルビアの花

2010年08月24日 | サルビアの花 コートにすみれを
サルビアの花/もとまろ(1971)
作詞:相沢靖子 作曲:早川義雄 編曲:岸根孝雄

そういえば昔こんな歌があったな、と覚えていたフレーズで探しだした。のだが

しみじみとした和やかな曲、と思いきや、いや、曲はその通りだ。

だが歌詞が この歌詞がすごかった 端的に言うと


ストーカーの詩


"泣きながらキミのあとを追いかけて…"って

女ではなくてこれが男なのだからすごい


"頬をこわばらせ ボクをチラッと見た"

…怖かったんじゃなかろうか


作曲が早川義雄

ああ、なるほど

『もとまろ』の爽やかなボーカルに騙されていたようだ。



フィルターを排除した
早川義雄版サルビアの花
(1969)を聴いて深くそう思った。

蒲田行進曲

2010年08月22日 | 東京 蒲田行進曲
蒲田行進曲(1982)
作詞:Brian Hooker 訳(堀内敬三)
作曲:RUDLF FRIML 編曲:甲斐正人


この曲を聴くと血が騒ぐ。肉が踊る!?
昨日のマイペースの「東京」とちょっとイメージがかぶる。




古き良き時代の映画人をデフォルメしているが、それが意外にも清々しく、日本映画の中では断トツに好きな作品だ。そしてその3割位はエンディングにかかるこの曲によるんではないかなと思う。主題歌は桑田佳祐作曲の「恋人も濡れる街角」らしいが、こちらは覚えていない。

元々は古い洋画の主題歌だったそうだ。それが松竹映画「親父とその子」の主題歌となり、そして松竹撮影所を象徴する歌になったとの事。藤山一郎が歌ったものはタイトルが「希望の船路」となり歌詞も違った(西條八十/詞)

ちなみに元曲はこんなの

あ、これもいいなあ 

東京/マイペース

2010年08月21日 | 東京 蒲田行進曲
東京/マイペース(1974)

『東京』 ではなくて
必ず「マイペースの東京」と言われていた。

まだ生まれてもいない頃の懐かしい歌のようでもあり
新しい曲のようでもあり。

その頃良く行くスーパーではたまに、店頭のフロアーで新人の歌手が歌っている事があった。だいたいが演歌歌手で、というかほとんどそうだった様な。名前も歌も全く興味なくササッと買い物だけして帰っていた。

が、その日はちょっと様子がいつもと違った。
張り紙がしてあって、屋上で歌うというのだ。

そう出し惜しみされるとこっちとしても気になるじゃないか。なんだなんだとひとり階段をとぼとぼと上り一番上まで。殺風景な屋上にはテントが一つ。そこに本日の主役がいるらしい。周りにはスタッフとか、関係者らしき背広の男性もちらほら。観客がどのくらいいたかは覚えていないが、後ろの方で見た記憶があるので、それなりに足をを運んだ人がいたんだろう。

とにかくしばらくして始まったのだが、やはりいつもとは全く違う。まずギターを持っている時点でそうだったのだが、いやそういう事じゃなくて、人間まずは見目かたちで判断するものだ。これは本能だと思う。危険かそうでないかを見極めるためには必要な事だ。彼らはオジサンだった。とてもシンプルにそう思った。

こんなキャンペーンを張るという事は結構大手に所属する新人なんだろう。それなのにこんな、「おにいさん」と呼ぶのはどう考えても無理がある人たちがそこにいるという事がとても不思議だったのだ。そして歌い出した時、更に驚く事になる。

上手ーい!!

もう今まで無理やりのように買い物の通りすがりに聴かされた新人さんのとはまるっきり格が違う。しかも演歌の様な、フォークの様な、それでいて外国の曲の様なカッコよさも備え持っている。不思議な新しさだったのだ。

それから3か月もしないうちに彼らの曲はどこででも聴くようになった。TVにももちろん映ったが、あれこんな人たちだったっけか、という曖昧な記憶しかなかったようだ。オジサンには違いなかったが。そしてこれ1曲残して彼らは消えた。最近知った話だが、この歌はメンバーの一人の実話なのだとか。

こちらはリリー・フランキーの「東京タワー」のドラマ版主題歌としてカバーされた 



BEGINの 東京(2006)