さっき、いつもの診療所に薬をもらいに行きました。
この診療所は自宅から 1km ほどのところにあります。
車から降りて玄関から入ろうとしたところ、張り紙がしてありました。
それが上のタイトルの【閉院します】です。
11月26日をもって閉院とのこと。
この診療所はいろいろな思い出があります。
もう30年ほど前からお世話になっていますが、何と言っても忘れられないのは今から25年ほど前のこと。
月曜の朝、出勤するために床から出て起きようとしたところ、酷いめまいでバタン!!と倒れました。
どこも痛くないので、何が起こったのか自分ではさっぱり分かりません、嫁さんも訳が分からず、「何しとんの?」と呑気に笑っていました。
何とか起き上がったのですが、まだ頭がフラフラします。
(ここからは尾籠な話しで恐縮です)
便意をもよおしたのでトイレへ、
そこで出た便が「真っ黒!!!!!」なんじゃぁこれは、と思ったのですが分からない。
あとで分かったのですが、「タール便」といって、血便だったのです。
その時の私の顔色は真っ青だったとか。
まだとても立てる状態ではありません、
仕方ないので嫁さんに この診療所まで送ってもらいました。
中に入ると(今でも懇意にしている)看護師さんが私の顔色を見てただ事では無いと思われたようで、ほかの患者さんが居たのに、私を先に診察室に入れてくれました。
先生が一目見て「便の色は黒くなかったですか?」と聞かれました。
やっぱり大したものです、すぐに十二指腸潰瘍からの出血で便が黒くなっていること、血圧が非常に下がっていること、などを教えてくださいました。
そして、「ここでは処置が難しいので市民病院へ搬送します」と言われました。
救急車を呼んで赤穂市民病院へ。
救急車の中では途中、ほとんど意識が薄れていました。
気がつくと市民病院の救急処置室のベッド上でした。
血圧が異常に下がって、血液検査の結果、酷い貧血を起こしていました。担当の先生も「これほど酷い貧血は初めてです」と言ってました。
それから1ヶ月入院しました。
退院してからも再発を防ぐため、この診療所でずっと(この25年間)薬をもらっています。
10年ほど前からは潰瘍の薬に加えて、「高脂血症」、「高血圧」の薬ももらっています。
ですので、ここが閉院するという張り紙を見て無性に寂しく感じました。
今後は近隣の医院を紹介します、とのことですが、どこにしようかなぁ・・・