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菅生 茂呂八幡神社の先祖祭り おびしゃ(御毘沙)恒例により成人の日(1月9日)に行われる

2017年01月11日 | 常総情報

当菅生地区に居住する茂呂家の親類約30数軒で茂呂家の

氏神様である茂呂八幡神社を古来より信仰お守りしてきています。

茂呂八幡神社は、水海道八幡神社(常総市内)の流れを汲むもの

で、毎年成人の日に神事である八幡様ご先祖祭りとして当地方で

言われる御毘沙(おびしゃまたはおぴしゃ)が行われています。

江戸のころからあるいはそれ以前から綿々と続いてきているようです。

 

「御毘沙について」

御歩射は利根川流域の千葉、茨城でおこなわれている集落の祭りです。

本来は三本足の烏の的に弓を射て豊凶を占う神事です。

 

「オビシャ」

【年頭に行われる弓神事。各戸の世帯主がムラの氏神や小祠に集まり、

神事の後、決められた人、あるいは参加者全員で弓を射る。】


  オビシャは、主として関東地方の各村落で行われる春の行事です。

なかでも千葉県北・中部はオビシャ行事が最も盛んに行われる

地域の一つです。

いずれも年の始めの1月から2月にかけて行うところが多く、

元来は弓を射てその年1年の作物の作柄など、

神意を占う予祝行事であったと思われます。

 

 おびしゃ

 オビシャは年頭に行われる行事の一つで、市内では成人の日前後に

執り行われています。御奉射、御備射、御歩射などの漢字が当てられ、

民俗学では、的を弓矢で射てその年の農作物の豊凶など神意を占う

「弓神事」と解されています。


 しかし、的には3本足の烏からすが描かれているものがあることから、

弱った太陽(古来、3本足の烏は太陽の象徴とされてきた)を射て、

太陽を再生させるための儀礼だとも考えられています。

 弓矢で的を射ることがオビシャの根幹であったと思われますが、

現在ではその形式が薄れ、地区の人々が寄り合い、

会食をすることに重点が移っているようです。

このように当地方では、いろいろな形で御毘沙が行われています。

 

茂呂八幡神社の御毘沙は、前年の宿(その年の先祖祭り開催を取り仕切る)

になった家から宿送りを受けて、1月の成人の日(以前は正月15日、

現在は成人の日だが日は年により変わる)に御毘沙を行います。

 宿番の順番は決まっていて、約30年に一度回ってきます。

ちなみに我が家が宿番になったのは平成15年でした。

御毘沙は、三本脚のカラスを描いて弓を射る行事とも

言われるようです。当地方の御毘沙でも昔はあったとも聞いていますが

今は行っていません。

 茂呂八幡神社の神事は、昔から伝わっている神事用の諸道具を使い、

会場に八幡神社の軸を掲げ祭壇を設えて、3升餅と言われる

(実際に3升の餅で作った重ね餅)餅をお供えして神事を行います。

その後は、お酒を酌み交わします。

 後段では、お供えした御神酒をお下げして戴きます。

また当日に奉納された重ね餅を切り分けて、参加する各家で戴いてきます。

この餅を食べると、1年間無病息災で過ごせると言われていて、美味しくいただきます。

小生が参加し始めたのは40年ぐらい前からですが、

当時は宿になった家の座敷で行っていました。

祭礼に出すお料理も宿の家で作っていましたので、大変だったですね!

現在は、料理屋さんを会場にして行っています。

神事祝宴の最後に、善開き(ぜんびらき)といって、祭壇にお供えした

当日のお料理をお下げして、参加者が順次、ひと箸づつ戴いて

すべての神事が終わります。 

 

        茂呂家八幡神社と御毘沙の祭壇(神事用)の様子です。

   

                               茂呂家八幡神社

 

 

 

                                 御神体

 

 

 

                             設えられた祭壇

                

 

 

 

 

            

                  奉納されたお供え餅や清酒などが並びます

 

 

 今日は、当地方に昔から伝わり、現在も行われている御毘沙の様子をお伝えしました。

 

  いつもご覧いただきありがとうございます。

 

         それではまた!