かれこれ38年くらい前に無償でいただいた、ソニーのポータブルラジオを所持しています。その方(元職場の上司で故人)はプリセットが可能な新型ラジオを購入したため、アナログ選局式のラジオは不要になったということで手放しました。
当時は通勤や出張のお供に活躍しましたが、次第に出番は少なくなっていきました。電池は抜いて保存していたため、液漏れでの基板故障はありません。
型番はICF-EX35で、簡単なスペックは以下のとおりです。
①FM/AMの2バンド受信可 FMの外部アンテナ端子はない。FMの受信はイヤホンのコードをアンテナ代わりにするため、内蔵スピーカーで鳴らす場合もイヤホンは付けておく。AMは内蔵のバーアンテナで受信する。
②音声出力は、スピーカーとイヤホンが使える。イヤホン端子は2.5mmモノラルなので一般的な3.5mmでは合わない。
③FMは旧アナログTVの1~3CHに対応していたため、現在のワイドFM帯をカバーしている。FMはモノラル再生のみ。
④電源は、単四電池が2本必要である。外部電源端子はない。
➄自動的に90分で電源が切れる。設定変更はできない。
久しぶりに電池を入れて動作確認をしたところ、選局(TUNE)と音量(VOL)に激しいガリが発生しており、選局がままならない。VOLもガリっているので、音量調節をしようとするとガリガリ音でたまらなくうるさい。
このままでは使えないので、壊れても良い覚悟で開けてみることにする。上部の隙間に爪を入れて力を加えると、開きそうな雰囲気はある。しかし下部部分のひっかかりがあるので、完全には開きません。さらに力を加えると開くような気がしますが、プラスチック部分が劣化しているので割れる恐れもあります。
今回の目的はガリ取りなので、TUNE用のポリバリコンとVOL用の可変抵抗が見えれば事足ります。
隙間から、いつもの接点復活王を噴射します。
TUNEとVOLをグリグリ20回~30回くらい回して馴染ませたら、ほぼガリは除去できました。組み上げて完成です。比較的感度はいいのですが、内蔵のスピーカーの音は大したことはありません。(本体が小さいからな)付属のソニー製純正イヤホンで聞くと、そこそこいい音で聞くことができます。(片耳専用のイヤホン)
これで当面、延命ができました。
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