色は匂へど 散りぬるを

浅き夢見じ 酔ひもせず

☆ 積丹半島の海を背景に吉田一穂の詩碑が・・・

2013-10-24 | 文芸

「極北の詩人 吉田一穂 (よしだ いっすい)の第二の故郷へ行って見よう。」
と、前から思っていたが、なかなか実現できないでいたが、
札幌から古平までは約2時間のドライブで可能になることが判り

行ってみよう、と !




詩人・吉田一穂は木古内町で網元(鰊場)の長男として生れ
積丹半島の古平町に移り住んだ。(少年期から青年期まで)





厳島神社の手前に、一枚石の 「魚歌」 詩碑がある。



魚歌

ふる郷は波に打たるゝ月夜かな 

鳥(鳥たつ) 跡(あとの) 汀(海べに)  
 拾(うちあげられし) 流 木(木を拾い) 
 焼 魚(さかなを焼きて) 介(にごり酒)

 勺(ひとりしくめば)  濁 酒(夕波の)  
 濤(声もおどろに) 聲 騒(波さわぐ)   
 波(ほこらに) 蝕 洞(ひびく波の音)

      
(この漢詩の読み方は、 一穂が口述し古平の一穂研究家、
 水見悠々子氏が記録したものです。古平町教育委員会資料より)





古平町文化会館前庭に生誕百年記念碑 「白鳥古丹」 がある。





『 <白鳥古丹> はこの時空に現存しないふるさとである。
・・・鮭と鰊の一漁場として、私の幼少時代を過ごした土地である。・・・ 』
と 「 積丹半島 」 に載っている。


難解な詩もあるが、
北海道をkeyにした詩に親しみを覚える。


行って、見て、触って、感じて来た。









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