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犬神スケキヨ~さざれ石

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金と暴力と正義

2025-04-15 15:53:00 | 草莽崛起
世界大戦から随分と時間が経過しました。

それでも世界大戦後には『冷戦』と呼ばれる時代もあり、地球規模の戦争はなく『なんとなく平和』な時代であり2000年代は人類史上最も平和的であったと言われたりもします。

しかし、ウクライナや中東地域では戦争が起きてしまっていますね。

大戦後はいわゆる民主主義国家が多数となり資本主義経済で活動しています。
専制主義や共産主義は今や世界で僅か5か国となり細々やってますね!と言うのが実情です。

壮大な社会実験をやった共産主義独裁体制であったソヴェト連邦は僅か70年で消滅しました。
強烈な独裁体制で国民に圧制を強いてきた夢は今や昔話です。
それでも尚、独裁者は存在し圧制は世の中から消えてしまったわけではありません。

一部の独裁者の利益の為に人々が不利益を被るなど愚かな話しです。
実際、我が国も独裁者の利益の為に国民を拉致されたままです。
強権により人々を支配するなど、我々日本人は受け入れ難い事でしょう。
そんな国や連中はこの世からいなくなってしまえと誰もが思う事です。

例えば、北朝鮮などは国全体が独裁者の野望の為に国民の人権は蹂躙されています。
また、支那にしても独裁者の野望の為に自国民どころか、他国民の人権を蹂躙し続けているのです。

しかし、それらの国々の独裁者は大戦後数十年勝ち続けています。
方や世襲で、方や組織的に独裁体制を維持しています。
我々、民主主義国家では到底考えられない事ですし、個人的には『何故人々は立ち上がらないのか?』とも考えます。

しかし今尚、圧倒的な暴力や弾圧を繰り返し独裁者は君臨しているのです。

しかしこんなものはいつまでも続くはずはないし、やがて人々の自由へね渇望と公正な正義が勝つんだ!と、なんとなく信じていたりするのが日本人です。
それを訴え続ければやがて戦争はなくなり人々は自由に生きる事が出来る!と日本社会でも信じて疑わないでしょう。

しかし私からすれば随分とおめでたい話しだなとも思います。
何故なら、事実として世の中から戦争は無くならず、圧制に苦しみ人権を蹂躙され続ける人がいなくなっておらず、拉致されたままの我々の同胞が帰って来てもいないからです。

人間など一般的に、私利私欲で動き自らの私利私欲に適うならば簡単に他人を欺き奪い殺す存在である。
そう世界では考えているからです。
それが証拠に、世界中治安は悪く、国よっては腕時計欲しさに腕を切り落として腕ごと奪う、夜に出歩けない、子供は学校に通う為に警護されなければならない。
これが世界の現実なのです。
つまりは世界の現実を見れば『正義』なるもので人は動かないのです。

人間社会などと言うものは、詰まるところ
それぞれ別の私利私欲で動いていると言う事です。
言い方を変えれば自分勝手な輩の巨大な集合体であると言えます。
そんな自分勝手な奴らに『正義』などと言って束ねる事など不可能なのです。
それこそ、自分勝手な『正義』を断行し出すのが自明の理。

こんな私利私欲の集団を上手く束ね様とするならば圧倒的な利益とある種の暴力が必要であるのは戦後を的確に判断するなら明白な事実です。
そうでなければ、我々日本人が被曝国であるにも関わらず『核武装論』を考えるに至る事の説明ができません。

これを幾ら声高に否定しようと事実が翻る事にはなりません。
単なる理想主義の夢想と言うほかありません。
更に踏み込めば『思想統制』なるものも必要になるのかもしれません。
これが世界の常識であって、これを理解出来ない人は認知能力が欠如しているか思考を放棄した愚かな者です。


こういった策を取らねば、各々の私利私欲はやがて暴走し集団は纏まりを失い、各々が私利私欲の為に無秩序に争い、奪い、殺しやがて破綻を来します。

しかしながら『利益と暴力で統率すべきですね?』と尋ねられで『そうですね』と答える人はいないのです。
誰もそんな世界を良いと考えないからです。
とは言え、その論理に基づいて考えるならば『私はあなたを殺して、あなたの財産を奪いたいです』とか言うバカも見た事ありません。
腹の中など本人以外に知りようがないからです。
だから世界はなんとなく理想を話し出します。その腹の中はわかりません。

正義を持つべきだと言いながら正義がなんであるかなど誰も説明出来ません。
平和が大切だと言いながら平和を説明出来ません。
戦争は誰も喜ばないと言いながら戦争はなくなりません。

事実、ウクライナや中東の紛争の隠れて見えない或いは見ようとしないのか、儲けている人間が存在していますし、我々日本人もその恩恵を受けているのです。
エネルギー資源の高騰で儲けた金が国民を苦しめている反面、潤してもいる。
紛争が起きれば『金』の相場が上がります。
手持ちの貴金属を手にして我先にと貴金属店に並んで売却益を得ようとする。

全く言動不一致も甚だしい限りです。

コロナ禍に於いても『これはしめた』とばかりに補助金を不正に詐取するなんて事が起きていたのを、まさか知らない筈はありませんよね?
人間等と言う者はこの様な集合体です。

それを統率しようとするには、それなりに強い縛りが必要であると言うのが現代我々が生きている世界線なのです。

先の大戦で我々はアメリカと言う国に負けた。
『アメリカは自由と正義』の国だ!とアメリカ国民は信じて疑わない。
我が国の左がかった人間も似たような事を宣うています。
『軍国主義に抑圧された』と戦前の日本を語り『アメリカが自由と民主主義をもたらした』などと。
我が国を軍国主義による抑圧的な独裁国家と言いたいのでしょう。

確かにアメリカは自由と民主主義の国でしょう。しかしアメリカと言う国は世界一の経済規模を有し、世界一の軍備を保持する国である事を忘れてはいけません。
つまりは金と暴力がアメリカをアメリカたらしめているのです。
そね本質を理解せずに、アメリカ国民も日本人の一部のアホも『対日戦争は自由と民主主義の勝利だ!』と信じて疑わないばかりか『正義』の勝利だ!と信じているのです。

軍国主義の独裁体制に自由と民主主義が勝った!などと本気で考えていて、それは正義が悪に勝ったとかおめでたい発想に終始する始末です。

自由の国アメリカが『自由』の名の下に国民を束ねていられるのは世界一の経済により国民に利益をもたらし、圧倒的軍事力でアメリカ人を保護するからです。
それをし続けている限りはアメリカは自由の国であり続ける事が出来るのです。

アメリカの憲法を見れば、国民と政府は対立関係にあるのです。
ですから善良な民兵(国民)には武装する権利が認められているのです。
これは国民が自らの権利と自由を守る為の手段で、それらを侵害するのが政府や国家であるととしているからです。
ですから、軍や警察とも対立関係となるのです。
対立しない取り締まりをする者は『保安官』となります。保安官は選挙により決まるからです。州警察や市警察と言うのは政府側なのです。
政府が抑圧するなら善良な民兵は武装してこれと対峙することが憲法に明記されている。
この対立関係こそが『自由』の国です。
対立関係にあるからこそ、強大な軍事力を背景に利益を供与し続ける事で国民を纏めているのです。
これがなくなれば民衆はいつでも放棄します。



私が尊敬する天才物理学者アインシュタイン。ご存知、彼は相対性理論を発見しました。我々は今現在その恩恵を受けて日々生活しています。
先の大戦で日本に原爆が使用された事を誰よりも嘆いていました。
その後は人前に余り出ず自らの研究に没頭する隠遁生活を送っていた事は皆さんご存知の通りです。
日本が大好きであったアインシュタインにとって日本に対する原爆使用は非常にショッキングな出来事であった様です。

戦後彼は反戦や反核を訴えてもいました。

しかし戦後の東西冷戦構造による相対的平和は核によってもたらされて来た事を否定する人はいないでしょう。
地域紛争などはあっても、大国同士の世界大戦は起こっていない『相対的平和』は、大国同士が核により抑止し合うことで保たれていたのです。

その核開発に対する一番の功労者は、誰あろうアルバート・アインシュタインです。
彼が発見した相対性理論は質量を僅かに減らして膨大なエネルギーを物質から取り出せる事を発見しました。


  「E=mc²」

この公式は皆さんご存知ですね。
エネルギーとは質量に光速度の自乗をかけたものに等しいと言う事です。
この公式で計算するなら、僅か1円玉6枚から取り出せるエネルギーで東京ドーム一杯分の水を沸騰させることができます。

皮肉な事にいかほど反戦や反核を訴えてみたところで核と言う圧倒的な暴力は世界の平和に貢献してしまっているのです。

核と言うものは無ければ良い。
無い事にこした事はない。
けれど核廃絶運動が平和に貢献した事実はありません。幾ら平和団体がノーベル平和賞を受賞しようとも、軍事力に転用されたアインシュタインの科学理論の方が相対的平和に対して遥かに貢献しているのです。

これら事実に目を背けて『正義』なる理想論を振り回しても何らの解決などには到達する事は不可能です。

世界は自国民を統合する為に理想論を掲げながら、実はその理想を構築する為に金と暴力を用いているのです。
世界の人々は理想論を唱えて金と暴力を見ないようにしているだけではないでしょうか?

我が国にしても、敗戦後その様に振る舞って来た事は否定出来ません。
アメリカと言う超大国と同盟を結んでいます。
アメリカの圧倒的軍事力を利用し、通貨を連動させて戦後復興を成し遂げ、世界有数の経済大国となりました。
高度経済成長は、何も日本人が努力したからと言うだけではないのです。
むしろアメリカと手を組み、ドルと言う基軸通貨にペグする事で有利な通貨レートを利用して儲けただけの話しです。
そして自らは暴力を否定する事に邁進してアメリカに暴力を任せている間に同胞を三流ペテン国家に拉致されて来たのです。
暴力により拉致された自国民を救出出来ないのは『暴力』のある種の正当性を認めないからとも言えるのです。

これが戦後の我が国です。

敗戦後、それまでの自分達を否定しアメリカなる国の文化を嬉々として受け入れ従っている間に我が国も国民を束ねる手段が『金と暴力』に後退してしまったのでしょう。
戦前を否定しなければ、他に類を見ない国にあり続ける事が出来たでしょうに。

我が国は国民を統合する手段が『伝統』と言う珍しい国なのです。
ですから憲法第一条に国民を統合する象徴として天皇を明記しているのです。

よく、同族会社で二台目のバカ息子が会社を潰すなんて話しを耳にします。
これは親父が築き上げたものを、バカ息子が否定してやたらと実に沿わない事ばかりやり出し社員や取り引き先がついて来れなくなって潰してしまうのです。
創業者と言うものは0から1を作って来たのです。バカ息子は何も作っていません。
ここがわかっていないのです。

国家も同じで、単にそれを『伝統』と言い換えているだけです。
もう今や我が国は歴史も長くて古いが故に誰の何を創業と呼ぶのかすらわかりません。

しかし、確実に『最初』と呼ぶべき人がいて、0から1をやった。
それをアップデートしながら繋いで来たのです。
その象徴が皇統である事は間違いありません。

戦後生まれのバカ達は、戦後の世界しか知らない為にこれが理解出来ないのです。

我々日本人は世界が金暴力で成立していると言うリアリズムを理解し、しかし日本人は国家国民の統合を伝統と伝統的宗教観に基づきやっていけばよいのです。

我々の伝統的宗教観を他の国の人々は理解も出来ないし馬鹿にもするでしょう。
そんな事は気にする必要はありません。
何故なら、キリスト教やイスラム教など一神教の国々は夜一人で出歩けず、子供は送迎無しに学校にも行けず、安全や健康にやたらと金をかけなければ生きる事さえ難しい連中です。
聖書やコーランを幾ら読んでも、治安は最悪な国ばかりです。

我々の伝統的宗教には教義もなく、教祖もいません。
あるのは儀式と理念だけ。

それで、世界一の治安を誇り、水や食は安全で健康にもさほど気を使いません。

むしろ世界は日本を目指すべきで『理想』の実現は我が国から学べばよい。

そして我々は世界の現実を知らねばなりません。

必要なのは『正義』などではなく、何が正しいかと言う事だけです。