犬神スケキヨ~さざれ石

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古事記を摘んで日本を知る48

2017-05-31 12:00:06 | 古事記
またまた久しぶりの古事記です。

前回は石長比売(いわながひめ)の悲劇について話しました。

この石長比売の悲劇が後々皇統に多大なる影響を与えてしまうのです。

見た目が、あ、まぁハッキリ言うとルックスがよろしくない石長比売を無下に扱ってしまった邇邇芸命が招いた皇統への影響とは?

それはブスの呪いだった…


邇邇芸命はブサイクな石長比売を、いきなり帰してしまいました。

何も見た目が醜いからと、いきなり帰してしまうことはなかったでしょうに…

美人は三日で飽きる

そんなことも言うじゃないですか?

木花之佐久夜毘売は確かに美人ですよ。
けど、性格はとんでもないかもわかりませんよ。

石長比売はブサイクだけど、実は物凄くいい奴かもわかりません。

ブスも噛めば噛むほど味が出る…
か、どうかはわかりませんがね。
良妻賢母になるかもわかりませんよ。

ところが、家の敷居もまたがせずに、とっとと追い返してしまいました。

はいそこでゲキ怒りなのは、お父っつぁんですね。

大山津見神です。

父さん喜んで、舞い上がって娘二人を送り出したわけですから。
最高の準備をして、しかも祝いの言葉まで述べてですね。

『日の御子が木花之佐久夜毘売を側に置いてくれるなら、日の御子の系譜は未来永劫桜の花の様に栄える。日の御子が石長比売を側に置いてくれるなら、日の御子の系譜は岩の様に未来永劫の命が保証される』

ところが、邇邇芸命は木花之佐久夜毘売だけ側に置き、石長比売を追い返してしまいました。

これはですね

日の御子の系譜は未来永劫桜の花の様に栄えるが、その系譜は桜の花の如く儚いものになる

つまり、その系譜は桜の花の様に見事に咲いて栄えるけれど、しかしその御命は桜の花の様に儚くて、一代毎に散り逝くということ。

石長比売の『岩』は普遍性を表しています。

木や紙は数百年、数千年と経つうちに朽ち果ててしまいます。
ところが、岩で出来たものは朽ち果てる事はありません。
岩とは普遍性の象徴でもあるのです。

木花之佐久夜毘売と石長比売。
花と岩を側に置いていたなら…
花の神の霊力、岩の神の霊力により皇室は守られたはずです。

ところが岩の神を帰してしまったのです。
岩の神の霊力の加護を失ってしまいました。
岩の神の霊力は寿命です。

これにより何が置きたのか?
恐ろし事に
邇邇芸命に寿命が与えられてしまった!

邇邇芸命だけではありません。
以降、その子孫、その系譜はことごとく寿命が与えられてしまったのです。

つまり、天皇の系譜に寿命が与えられてしまったのです。

日向三代とは


神と人の違いは、寿命です。
実は神と人は見分けが難しいのです。
神には寿命がない
これが神の特徴です。

神には老いがない、病気にならない、癌とか肺炎とか、風邪もひかない。
脳溢血とか心筋梗塞とかもありません。

しかし、人には寿命があり、病気にもなるし結局は死んでしまいます

邇邇芸命は神ですよ、天照大御神の孫ですから。

しかし石長比売を帰してしまった。
この事により寿命が与えられてしまいました。
ですから『日本書紀』には崩御の記述があるのです。
埋葬された場所まで示してあるのです。
神が埋葬されたのです。

伊邪那美命は火傷して死にましたが黄泉の国で生きています。
大国主神も若い頃に死にましたが、生き返らせたのです。
しかし、邇邇芸命は埋葬までされました。

邇邇芸命から始まる『日向三代』は天皇が成立してゆく過程を表し、同時に神が人になる物語なのです。

ですから以降、寿命が与えられ神武天皇にも寿命は与えられ、それぞれ実際に埋葬され御陵もあるわけです。

神が人になる

これが日向三代で、物語上、寿命が与えられなくてはならない、それが石長比売のお話です。

そして恐ろし事は
ブスの呪いだった…
我らが天皇陛下に寿命があるのは実はブスの呪いだったわけです。

ブスは神に寿命を与えてしまうほど恐ろしい。

あなた!ブスを蔑ろにしてませんか?
恐ろしい呪いがありますよ!

少し人について


人に寿命があるのは、これは伊邪那美命の呪いです。

伊邪那美命が死に黄泉の国へ行ってしまった。
妻恋しい伊邪那岐命は黄泉の国へ会いに行くのですが、あの可愛いかった妻は世にも恐ろしい姿になっていた。
その姿に驚き逃げてしまいます。

それに怒った伊邪那美命は『あなたの国の人々を一日千人しめ殺しましょう』というのです。

それ以来、地上世界の人々は毎日一定数の人が死ぬ事になるのです。
これが人の寿命です。
人に寿命があるのは伊邪那美命の呪いです。

しかし、伊邪那岐命は『ならば毎日千五百の産屋を建てよう!』と仰る。

つまり千人しめ殺すなら、千五百人産んでやる!
そういうわけです。

これにより毎日死ぬ人より、産まれる人の方が多い世の中になったのです。

我々人間は伊邪那岐命の霊力により産まれ、伊邪那美命の霊力により死ぬ

そして生よりも先に死があるのだとわかります。

我々の神々は自然です。
我々は自然には逆らえないのです。
それが神勅であると私は考えます。

神勅には逆らえない。

神勅は死よりも生を上回れと言っているのではないのか?
つまり、死ぬ数を上回る生を!

我々日本人は伊邪那岐命・伊邪那美命の男女神が愛し合い、神々を産み、国々を産んだこの真実を知って伝えなければならないのではないか?

男と女がいて愛し合い子が産まれる。

これは価値観なんて、くだらない理屈ではない。

それは神勅であり、神勅とは自然なのです。

その自然は『死を乗り越え、生を育め』と我々に言っているのではにいでしょうか?

そしてその願いが込められたのが

国歌『君が代』の歌詞である

我々は神勅を深く理解する必要があるのです。

領土とは我が生活の糧

2017-05-22 21:50:36 | 草莽崛起
お久しぶりのブログアップです。

今回は何を話そうか…

などと考えているうちに少し間が空いてしまいました。

憲法改正も含めて考えなければならない事は山積みで、しかしどれも解決を見ない状況ですね。

それやこれやを踏まえつつ考えてみたいとおもいます。

領土を考える


我が国の領土である北方領土竹島そして支那が狙う尖閣諸島は大変難しい問題であります。

それは、相手があるからです。

尖閣諸島については、これは我が国の領土であっていわゆる領土問題は存在しません。
ですから、支那が何を言って来ても交渉や話し合いをする必要はありません。

我が国は徹底的に対抗するのみです。

とにかく支那は我が国が根負けするのを狙ってもいるのです。
あらゆる手段を以って我が国の対応を見ている。
そして今やかなりエスカレートして来ています。

支那は必ず取ると宣言しているのですから、これは逆に言えば

必ず守る!

と、言わねばなりません。

支那は尖閣諸島を『革新的利益』と宣言しているのですから。

チベット、ウィグル、台湾に対して革新的利益と言って、虐殺も含めむちゃくちゃな事をやって来ているのです。
そのことと同じように革新的利益と言っています。

そしてそれは沖縄県についても自国領土だと言っています。
沖縄県について革新的利益と言い出せば、沖縄県をチベットやウィグルと同じ目で見ていると考えなければなりません。

世界的に見ても領土問題の解決は話し合いで解決した試しはありません。
唯一、沖縄県だけが戦争せずに解決した。
解決したけれど問題も抱えているのです。

例えば…


北方領土にしても、実際には戦争のどさくさに紛れてソ連に侵略されたのです。

侵略されたものは、力で奪い返すしかない

これが本質です。

しかし、我が国は戦争をするのか?

我が国は戦争が出来ません。

しかも、現代では大規模な国家間の戦争がやり難いというのが現実です。

また、現在の日本国民には戦争をやる覚悟もない。

その上で、北方領土の解決を図るならば結局は話し合いによる解決しかないのです。

ソ連・ロシアと我が国の間で、領土をめぐる有効な条約は1905年のポーツマス条約しかない

これ以降はないのです。

ソ連はサンフランシスコ講和条約に調印していません。
これが事実であって、それ以上でもそれ以下でもありません。
ロシアになった今もその事実は変わらない。

この事実を踏まえて考えるならば
ポーツマス条約上は千島列島全島・南樺太の半分・北方四島は我が国の領土である

そこから話しをしなければならない。

私が拉致被害者救出に関しても憲法や法律を超えた事態だ!だから、憲法や法律を超え国際法や国連憲章や国際条約を駆使しろ!と言うのはここです。

国家間の条約はそれが改められるまで有効です。

我が国はサンフランシスコ講和条約で千島列島や南樺太は放棄しているが、此れにソ連は調印していない。
つまり、この国際条約には現在のロシアを含めてソ連は関係ないのです。

我が国とソ連・ロシアの有効な条約はポーツマス条約です。
ならば北方領土の交渉をするならば、このポーツマス条約上で交渉しなければならい。

つまり、この原理原則が我が国に欠けているから真面な交渉にならないのです。

何もサンフランシスコ講和条約で放棄した領土まで返還されるとは思わない。
しかし外交は話し半分です。

取って、取られてで話し合いは合意に至る。

ならば、北方四島だけを返せと言えば二島しか返還されません。

千島列島や南樺太を含めて初めて四島返還となるのです。

更に…


竹島についてもこれまた、おかしな話しです。

皆さん声を揃えて不法占拠と仰る。

不法占拠ですか?

侵略
これが事実です。

いよいよ日本が主権を回復するぞ!となった時に、李承晩が主権回復前に洋上に国境線を引いてしまえ!と引いた。
それが李承晩ラインです。

日本が主権回復したら、とんでもなく強い国になると考えた。
まさか、占領憲法を改正しないとも考えてはいなかったでしょう。
だから慌てて李承晩ラインなるものを引いたのです。

当時、韓国はアメリカ国務省に対して『竹島と波浪島は韓国だと認めてくれ』と訴えたのです。

それでアメリカ国務省が調べてみると
波浪島なんて存在しない

そんな島なんかありゃしない。

古来韓国は海洋国家でもなく大陸ばかり見て過ごしていたので、実は島など全く知りもしなかったのです。
だから有りもしない島を入れてしまった。

当時のアメリカ国務次官補のラスク氏は韓国政府に対して書簡を送っています。

これがいわゆるラスク書簡です。

そこには

『そもそも韓国は戦勝国でもない、故に連合国と同じ権利を主張する事は間違いである。更に竹島は1905年以降日本の領土である』

竹島に自衛隊を!と言う論調や意見があるのも理解していますし、私自身もそう考える部分はあります。

ありますが、しかし、先ずこのラスク書簡をどう考えるか?

我々日本国民が考えるべきは、これらの事実、歴史をどう考え、どう伝えて来たか?ではないでしょうか?

『今までの日本で何も不自由はない』

そんなことを、例えば安保法制や或いは改憲に触れて主張する方がいます。

本当に不自由はないのか?

島根の漁業者、根室や知床の漁業者は全く漁業が出来なくなっている

これで、不自由がないとはどう言う事か?

その昔、例えば大正年間には竹島でアワビを獲り生活していた漁業者がいたのです。
その年収は今で言うなら二千万〜三千万近い収入が、あったのです。

そう言う生活を韓国如き三流国家に根こそぎ奪われているのです。

しかも韓国は竹島周辺のアワビを獲り尽くし、最後のアワビを増やそうと日本の大学に持ち込んだのです。
しかし、結果は増やす事が出来なかったのです。

小笠原の珊瑚にしても、支那人に根こそぎ奪われ、奪われた上に捨てた漁網が邪魔で今や漁にすらなりません。

竹島と言う領土を韓国は、島根の人々を殺し、人質にして侵略した。
更にアワビを獲り尽くし環境まで破壊した。


これが事実です。

更に人質と引き換えに、現在の在日の権利まで認めさせてしまった。

そして今、尖閣でも同じ事が起きています。

竹島や尖閣、北方領土がなくても関係ないと言った人々は生活を奪われた漁業者を馬鹿にし、見殺しにする愚かな行為である!

これが領土問題の本質です。

領土を奪われるとは、その領土に生活の糧を得ている我々日本国民、同じ同胞の死活問題なのです。
其れ程に領土とは大切なものなのです。

だからフォークランド紛争で時の首相、鉄の女と言われたマーガレット・サッチャー首相は尻込みをする議員な閣僚に向かって
『この議会には私以外に男はいないのか』と述べて、徹底的に対抗したのです。

領土とは我々の生活そのものです。

国民とは我々の生活そのものです。


模範解答無き世界

2017-05-14 17:00:54 | 草莽崛起
その昔はヨーロッパの出来事はヨーロッパ、アフリカの出来事はアフリカの出来事、そんな世界でした。

はるか彼方の事件や出来事で日本にはあまり関わりはなかった。

それで良かった時代などははるか昔に終わってしまっているのです。

ネットを始めグローバル化した時代には、他国の振る舞いが即自国に影響を与えてしまいます。

その中で、外交も含め長期政権となっている現政権は外交や安全保障、経済にも良い方向であるのは間違いないでしょう。

現在の国際状況を考えれば、長期政権というのはプラスに働いていると考えるべきでしょう。

一年やそこらでコロコロ変わる政権では、国際社会で舐められてしまいます。

それは国内においても舐められる

コロコロ変わる短命政権ならば『大臣が何か言ってるけど、少し我慢すれば直ぐにいなくなる』
と、官僚も舐め切って、政権の言う事をきかなくなる。

聞かないだけならまだしも、全く逆の事すらやり始める。

下手すれば大臣を丸め込み、自分達のやりたいようにやってしまうのです。

ところが確固たる政権が出来れば『これは、下手をすれば俺のクビが飛ぶかもしれない』と考えたら官僚も動かざるを得ない。

国際社会も、例えば中韓にしてもこの政権は長いとなれば、あまり舐めた態度は取れないのです。

しかし、やたら長ければ良いのか?

そう言われたらNOです。

世界を見れば超長期政権は腐ってしまいます。

特に共産主義や社会主義においては超長期政権になり、それでなくとも腐っているのに更に腐り切る訳です。

保身に走り、それで一財を成し個人主義に走り本来の目的を見失う結果を招くことになります。
人間引き際も弁えねばならんのです。

ドイツのヘルムート・コール首相と言うのは実に16年もの超長期政権でした。

このコール首相がいなければ、東西ドイツの統一はなされていないでしょう。
1990年の出来事です。

統一は強い力が必要でした、その意味では長期政権が必要である証明にはなります。

しかし政権発足後8年、統一を果たした。
けれど、それに浮かれて遂に16年もの長きに渡り政権をやってしまいました。

結局、選挙では大敗。その後、疑惑も追及される。

名声は地に落ち、国民からの反発を招きました。

長期過ぎてもダメなのです。

自らの保身に走り、利権化してしまい腐ってしまいます。

例えば、東西ドイツ統一を果たしたならば、潔く身を引けばlegacyを残せたのです。
その後、新しいリーダーに道を譲りさえすれば自らの名声を貶めずに済んだはずです。
更に国民の反発を招けば
良い政策も否定されてしまう

今のメルケルにしても、最初の9年は経済にしても順風満帆の勢いで成長もした。
けれど次に難民受け入れなるものをやってしまい収拾がつかなくなってしまいました。
ヨーロッパを始め、世界全体に影響を与えてしまうミスを犯したのです。

ある種、長期政権は独裁的にもなりがち。

それを防ぐ為には我々国民の意識が重要です。

短くてもダメ、長くてもダメ。

短ければ舐められる。
長ければ、政権を続ける為に利権や紐に阿る。

安倍政権は長期政権になります。
しかし、この政権が腐ってしまう前に終わらせなければなりません。

その為には
次の政権を担うのは誰か?
そこをしっかり考えなければなりません。

つまりは次に良き人材がなければ『とりあえず安倍政権で行こうか…』と、なってしまい政権は結果腐ってしまいます。

つまり、後継者を現政権や我々国民は考えておかねばなりません。

そうやって常に国民も次の事を考えていれば、ともすれば舐め切った事をやらかす官僚をも抑える事が出来るのです。

その上で、例えば外務省などは民の力を活用せねばなりません。

外務官僚など、ただ模範解答に強いだけの人間に任せておいてはいけません。
そんな事をやっているから、外交官の英語が半分も伝わらず、例えばアメリカの高官などは話しなど聞かずにドキュメントばかり読むのです。

難しい英語を必死に使っても、話しの半分も理解されないなら交渉になりません。

だからこそ
民の力を活用せねばならんのです

例えば、中小商社の営業マンなどは、諸外国やその企業とゴリゴリと日々交渉や取引をやっているのです。
毎日生きた人間相手にギリギリの交渉をやっている。
その様な人間の英語が相手に通じなければ仕事になりません。

世界の秩序が変わり、模範解答では全く通じない時代に入っているのです。

今までは模範解答にさえ強ければ良かった。

それは東西冷戦の中、親分アメリカの言いなりになっていれば良かったからです。
しかし、その時代は過ぎたのです。

例えば日露戦争にしても、あの危機的状況の中で東郷平八郎はあのバルチック艦隊を撃破した。
けれど、この東郷平八郎は直前まで冷や飯を食っていた人です。
模範解答には弱くとも戦争と言う模範解答なき場においては滅法強かった。

逆に言えば大東亜戦争においては、それまで30年余り戦争らしいものもなく、例えば山本五十六ですら官僚化にどっぷり浸かっていたのです。

平時なら模範解答は正しい。
しかし、一度国難となれば模範解答に強い事は逆に仇になるのです。

模範解答なき世界に至って、今もって模範解答で対処するなど72年前の敗戦をまた繰り返す様なものです。

世界を相手にギリギリの交渉をやっている民の力を活用する事は、その腐った体質を改善し、国民一体となって国難に立ち向かう力となるのです。

そう考えると、我が国の皇統や天皇の存在はうまく出来ているとも考えられます。

我が国の天皇陛下は
不親政

我が国は神武天皇から2677年、125代。

超長期です。

その様な超長期でありながら、腐ってはいない。

2000年を超える御存在でありながら、種々の細かい事は有りながらも腐る事なく続けてこれたのは不親政であったからではないか?
そう思われます。

天皇は利権や利得ではない。

例えば、天皇親政なら此れ程長い歴史を持てば天皇にその意識が無かろうとも周りには砂糖に群がる蟻の様に、その甘い汁、おこぼれに預かろうと思うものが群がるのです。

それこそが腐敗を生む

支那の歴史、朝鮮の歴史を見れば明らかです。

自分だけが良ければ…

その様な利己主義を上手く避ける事が出来ているのではないか?
そう思います。

権威と権力を分けてしまえば、その権威に腐敗は生みにくいのです。

我が国の皇帝は権威として存在し、その権威は何を言っているかと言えば
民は私の宝だ、民あってこその天皇である
その様に仰る。

その下に権力を置き、政をさせる。

権力は腐敗する。

しかし、腐敗した権力は変えることが出来る。

権威を無くしてしまえば、力が特定の人間に集中し腐敗を生むのです。

権力は権威から宝をお預かりしていると言う構造は、一人の人間に力が集中し、その人間に殺生与奪の権限を与えない構造と言えるのです。

つまり、天皇親政の世の中ならばその集中した権力は腐敗する。
125代も続く政権があったならば、その腐敗構造はとんでもない事になります。

そんな腐敗は長く続くはずもなく、必ず革命のような事態を招く。
けれど我が国にはその様な事はありません。

そんな事はたかが240年程度の国に真似出来るものではありません。

千年、二千年を超え培ってきたものです。

或いは違う考えをする人もいるでしょう。

しかし、国体を守る為に、国体を維持する為に先人達が築き上げたものは何であるのか?

これを今一度考える事が問われているのです。

模範解答はありません。

国民一人一人が考え議論する事で、答えを見つけるしかないのです。

縛り〜revisionist〜

2017-05-09 19:30:47 | 草莽崛起
敗戦後の我が国を縛ってきたのは

東京裁判史観

これは日本が敗戦した時に連合国側が日本を裁いた訳です。

しかし、これが実にけしからん!

この東京裁判はニュルンベルク裁判に従って裁くと言う発想であったわけです。

ニュルンベルク裁判とは解りやすく言えばユダヤ人を虐殺した人々を裁いた裁判であったのです。


しかし、こんな発想では裁判は出来ません。

我が国にはナチスもなく、ユダヤ人も虐殺などしていない

事実もないもので裁判など出来るはずもない。

そしてニュルンベルク裁判の様にやろうとしたが出来ない。
出来ないので、何をやったかと言えば

昭和三年以降の政治を全部裁く

と言う、とんでもない事を始めるのです。

とにかく、初めから日本を有罪にする事だけは決まっていた。

裁判は連合国側がダグラス・マッカーサーに全権委任する形で始まりました。

そこでマッカーサーは、連合国全ての負託を受け
国際法によらず

『マッカーサー条例』なる、自分の参謀本部が作成した項目によって検事に告発してもらうという形を取りました。

国際法によらず、つまり国際法を無視して独自のルールで裁判をやるというのですから、これは初めから結論有りき、結論のわかった裁判ということになります。

そこで裁判はアメリカ式でやる事になります。

そもそもアメリカ人なんてのは単純でバカです。

戦時のプロパガンダ通りに裁けると考えました。

アメリカの戦時プロパガンダと言えば

『日本人は悪だ!日本人は悪魔だ!日本人は侵略した!』

そのようなものです。

そして、裁判をする訳ですから弁護側を選ばなければならない。

アメリカの弁護裁判と言うのは日本とは違いました。

日本の裁判と言うと、欧州大陸系裁判でありアングロサクソン系の裁判とは違いました。

それでは裁判になりません。

ですから、裁判の際の弁護人はアメリカに選んでもらうということになりました。

すると任命された弁護人は次から次へと辞退します。理由は簡単です。
『そんな悪魔の様な国の弁護など出来るか!』と言うものです。

しかし弁護人がいなければ裁判になりません。
そんな訳で嫌々ながら弁護団が来たのです。

しかしです、裁判が始まってみるとこれがどうした事か、弁護団が燃えるのです。

『なんだ?日本は悪かったんじゃないのか?』

『全然悪くもないんじゃないか?』

そして実際に裁判についての管轄権について質問したところ、当時のウェッブ裁判長は答える事が出来なかったのです。

これにアメリカ人弁護団は怒りを露わにします。

『管轄権も示せない裁判など即時解散しろ』

これを何度も突きつけたものですから、弁護士がクビになるという事態が起きるのです。

アメリカ人弁護士は何故か熱血弁護をします。

『人道に対する罪』なるものの時も『それはなんだ?』と。

そしてなんと驚く事に

『我々は原爆を作らせた者、運ばせた者、落とした者、全部わかっているじゃないか!そんな国がどうして日本に人道問題を問えるのか?』

その様な主張をしたのです。

これをアメリカ人弁護士が言っているのです。

更に南京についても、マギーと言う牧師が『どこそこでたくさん殺された』とか『あちらで強姦があった』と証言します。

これにアメリカ人弁護士は反対尋問をします。

『今、色々とお伺いしたけれど、それは伝聞や噂話しである』と。

そして『あなた自体は、その様な光景を何人見たのですか?』と問うたのです。

と、言うのもこのマギーという牧師、これは大変偉い牧師だったのです。

南京の普通の人々が暮らす安全地帯の赤十字の幹部でトップに近い人間だったのです。
更に安全地帯の外人団体のトップでもあったのです。

ですから、このマギー牧師と言うのは、どこでも自由に歩き回れたのです。

その偉い牧師が『何人見たか?』と聞かれたのです。

これは証人からすれば痛い質問です。
そして牧師と言う立場上はつけないのです。

聞かれた牧師は

『一人』

そう答えるのです。

そしてこの状況は如何なるものかと言えば。
安全地帯に入り込もうとした支那人青年がいた、そこで日本軍歩哨が『止まれ!』と制止した、しかしこの青年は止まらず走って入ろうとした、そこを撃たれたというものです。

これは虐殺とは言いません。

例えば、アメリカニューヨークやワシントンなんて主要都市、いや主要都市でなくとも警官に『止まれ!』と言われて、走り出せば撃たれます。

しかし、南京は、これは戦場です。

強姦にしても『らしきもの』を見たのが一つ。

略奪も今で言うアイスボックスのような箱を空き家から持ち出した兵隊を見た事がある。

それだけなんです。

それで裁判長も最終的には死刑は一人も出さなかった。

しかし、支那やフィリピンやアメリカの代表は死刑を出さなければ裁判の体をなさないと主張する者もいたのです。

それで結局7人は死刑判決が下ります。
しかし、全会一致ではなかった。

僅かの差で『死刑』です。

ダグラス・マッカーサーは日本に7年近くいて、東京裁判も見ていた。

天皇にも拝謁し、日本人がどういう民族か、どういう人間か知った事でしょう。

そして、何かしら疑問を抱いてもいた。
そんな考えが湧いていた時に朝鮮戦争が勃発します。

朝鮮戦争が起こってみると、日本の軍人が証言した通りの、その通りの事が起こっている。

日本が手を引けば、必ずソ連が入ってくる、共産党軍が入って来る

こんなものは、わかりきった話しです。

そして当時の大統領トルーマンとウェーキ島で会談した時にマッカーサーはこう述べます。

『東京裁判なんてやるべきではなかった』

朝鮮戦争は熾烈を極め、人海戦術で共産党兵は幾らでも、殺しても殺しても出てくるのです。

遂にマッカーサーは『原爆使用やむなし』と判断しますが、これは危ないと大統領トルーマンはマッカーサーをクビにしてしまいます。

そしてマッカーサーは国に戻ります。

帰国したマッカーサーはアメリカの軍事合同委員会にて証言を求められます。

軍事合同委員会とはアメリカの軍事外交の最高の場所です。

これはアメリカの軍事の公の最高の場での証言です。

重みが違います。

これは証言であって、独り言でも、妻に話した事でも、友達と語らった事でもありません。

これは歴史的事実です、動かぬ歴史的事実です

「日本は絹産業以外には、固有の天然資源はほとんど何もないのです。彼らは綿が無い、羊毛が無い、石油の産出が無い。錫(すず)が無い、ゴムが無い。それら一切のものがアジアの海域には存在していたのです。もし、これらの原料の供給を断ち切られたら、1000万から1200万の失業者が発生するであろうことを日本人は恐れていた。したがって、彼らは戦争に飛び込んでいった動機は、大部分が安全保障の必要に迫られてのことだったのです」

こう証言したのです。

日本は日本の安全保障の為に余儀なく戦争に突入せざるを得なかった。
この様に述べているのです。

この証言により実質東京裁判はパンクしたのです。

マッカーサーは連合国から全権委任された、東京裁判の責任者です。

日本は侵略国家で、悪い国で、悪魔の様な国である!という建て前をもって裁判をやった張本人です。

その張本人が

あれは自衛のためだった

そう証言したのです。

この証言は効果があった。

その証言からサンフランシスコ講和条約に進むのです。

一年後には講和条約が成立するのです。

それまでのアメリカは、25年〜50年は占領すると言われていたのです。

それは日本が原子物理学の研究を禁じられ、飛行機の製作も禁じられていたからでもあったのです。
能力も技術もある、その最先端の研究を禁じらては発展は望めません。
資源の無い日本はたちどころに、その繁栄を封じられ二流、三流国家へと凋落してしまいます。

そこへ、朝鮮戦争から呼び戻され、先のマッカーサーの証言により『日本は悪い国ではなかった』となったのです。
だからこそ、そこから一気にサンフランシスコ講和条約が成立したのです。

もちろん当時反対した者もいた。

それがソヴィエト連邦です。

しかし、アメリカ、イギリスを始めとして世界の40を超える国々が賛成した。

そして、日本にも反対した者がいた。

それが

日本共産党

そして

社会党

社会党左派は、野党第一党であるにも関わらず、自国が、自分の祖国が独立し主権を回復する事に反対したのです。

自国の独立に反対ならば、支那だのロシアだの好きな所何処へでも行けば良いのです。
ところが居座り続け、悪い事ばかりやり続け現在に至るのです。

何より我々の記憶に新しいのは
村山談話です。

村山談話では『日本は悪い事をした、アジア諸国に迷惑をかけた』と言ったのです。

一体どの国が迷惑したのか?

世界の植民地支配は無くなり、皆日本のおかげで独立したではないですか!

そうすると、現在でも反日のくそ連中は『支那や韓国が…』とか言い出す。

韓国など、あの戦争に全く関係ない。

支那はと言えば、あの日本を悪者にする為だけの東京裁判ですら『日中戦争は日本が始めた』と立証する事が出来なかったのです。

開戦の責任は日本に問えなかった

これが事実です。

一体何を謝る必要があるのか?

あの村山談話、村山富市というジジイが謝ったが為に従軍慰安婦なる嘘を含め我が国、我が国民は縛り付けられ苦しめられているのです。

今現在、安倍晋三首相が何かしらの発言をすれば『日本はまだ反省が足りない』とか『歴史修正主義』とか言われます。

いわゆるリビジョニストと言われるものです。

しかし、マッカーサーの証言、その証言からバタバタと決まった講和条約。
その講和条約に賛成をした国々。

これらを見れば、むしろ歴史を修正したのはマッカーサーであり、連合国であり、世界であったのです。
そして、それらは間違った認識、間違った歴史を修正するものであったのは明白です。

では、今現在歴史修正を行なっているのは誰なのか?

本当のrevisionistは誰なのか?

我々はこの問いに答え、間違った認識はこれを絶対に解かねばならないのです。

拉致被害者"救出"

2017-05-02 20:00:33 | 草莽崛起
朝鮮半島がきな臭い事になって暫く経過しました。

しかし、私個人としては昨年末から予想は出来ていましたし、他の方との議論でも一致していました。

『トランプは中東シリアやイランに何らかの手を打つだろう』

『中東の次は間違いなく北朝鮮だな』

当初の予想では六月以降ではないか?
その様に考えてるいましたが、アメリカのアクションはそれより随分早くなってしまいました。

識者の見方では『近々にアメリカが軍事行動に出る事はないだろう』という予想が大方の見解のようです。

ミサイルや核の脅威はすぐそこにある。

しかし、我が国はそれ以外の問題を抱えています。

我が国としての問題を考えなければ


ミサイルや核の脅威は何も今始まった事ではありません。
20年も前から脅威はあった。

その事に対して、大した手を打てず更にオバマ政権下では野放し状態であった訳ですから、現在の状況は容易に予想されたはずです。

我々日本国民の多数は、この事にあまり関心も持たず過ごしてきました。

全くお気楽なもんです。

茹でガエル

カエルを熱湯に入れたなら、カエルはびっくりして飛び出します。
しかし、水からジワジワ茹でられたら熱湯になるまで気付かず、遂には死んでしまう。

もう敗戦後72年、ずっとコレを繰り返してきたのが我々日本です。

何も核やミサイルだけの話しではない。

我が国は何十年と北朝鮮の工作員を易々と浸入させ、自国民を拉致される

こんな事を許して来たのです。

我が国には未だ二万人近い北朝鮮工作員がいると言われています。
そこに日本人の協力者がいるのです。

それが解っていながらその工作員を取り締まる法律は一切ありません。

ミサイルの脅威にばかり終始して、この工作員の存在を忘れてはいませんか?

ミサイル攻撃の脅威はもちろんだが、工作員による工作活動こそが我々の身近な脅威である

これは忘れてはいけない。

拉致

我々は他国よりも深刻な問題があります。
言わずとも皆さん理解しておられるでしょう。

北朝鮮による日本人拉致

これを解決出来ぬまま数十年…

2002年小泉訪朝からも15年。

未だ解決出来ずにいる。

拉致に関して、北朝鮮工作員は無闇やたらに日本人を拉致したというようなイメージを抱く人も多いでしょう。

その様な拉致もあるけれど、実際には用意周到に拉致したケースが多数です。

男性なら、独身で身寄りもない、行方不明になっても探す者がいない。
特別な知識や技術を持っている。


女性ならば若く、子供が産める。
特別な知識や技術を持っている。


それらを調べた上で狙い撃ちに拉致したケースは少なくありません。

認定拉致被害者ならば田口八重子さんはその一人です。
そしてこの様なケースには在日や日本人の協力者が介在しているのです。

このケースが顕在化した今も尚スパイ防止法すらない我が国で北朝鮮の工作員はやり放題。
現在も行方不明者をよくよく調べれば拉致ではないか?
そう思える事件は少なくありません。

そして、我が国はそれら訳の分からぬ状態のまま、拉致被害者を救い出さなければならい。

そして考えるべきは

国民が知り、声を上げれば国が、政府が動く!
自衛隊を派遣しろ!

憲法を変えて自衛隊を国軍にしろ!

様々な声を聞きます。

確かに、それはそう。
正論に聞こえる。

けれど、本当にそうでしょうか?

見た目には拉致について、全く動きがないように見える。
政府は何にもしていない様に見える。
けれど、ニュースをしっかり捉えれば、今の政権が全く動いていないとは言えない訳です。

また『政府を動かす』と言う論調の大半が『自衛隊派遣』をその先に考えています。

なので、延長線上に憲法改正を見ています。

しかし、我が国の自衛隊は他国の様な軍隊ではないのです。
あくまで警察権の範疇による組織です。

拉致とは国権の侵害です。
更に、その様な事態は憲法にも法律にも書かれていないのです。
これは超法規的事態です。

超法規的事態は憲法や法律を超えた事態です。

そこに『憲法がー!』とか、甚だおかしな話しではないでしょうか?

法律を超えた事態をどうやって法律で考えるのでしょうか?
自国の憲法や法律を超えた事態を無理矢理、憲法や法律に押し込めて考える。

これこそが敗戦後の刷り込みです。

超法規的事態においても、憲法を金科玉条のごとく考えてしまう。

憲法が命より上なのか?

よく考えたら解る事です。

その上で我が自衛隊には救出作戦を独自に行う事は出来ない。

自衛隊はあくまで専守防衛なる日本語にはない無茶苦茶な言葉に縛られた組織です。

つまり、外征する事を全く考えていない組織です。
その組織が北朝鮮へ乗り込み、あの米軍すら難しい人質奪還なる作戦が出来る筈はない。

また、敵基地攻撃能力も策源地攻撃能力もない。

米軍ですら、敵地に乗り込み地上部隊を展開する為には空爆などをしてある程度『面』で攻撃を加えたのちに地上部隊を展開するのです。

いきなり地上部隊を展開出来るのは、ウサマ・ビン・ラディン殺害の様にピンスポットで出来る場合のみです。

我が国の陸自には外征する装備がありません

策源地も敵基地も攻撃する能力はありません

また殺すより、殺される方が良いとか考えるバカが多数いるのです。

自衛隊が今の装備で拉致被害者奪還などすれば、その目的を達成する前に全滅します。

つまりは奪還などという絵空事を宣う事は無責任極まりない

そう私は考えます。

法を超えた事態には国際法や国連憲章や国際条約を駆使して、奪還ではないあくまで救出をしなければならない。

今般、米国が北朝鮮に侵攻する事になれば、これに乗じて自衛隊の派遣をし米軍の協力を得ながら救出作戦を展開するしかないのです。

当然ながら北朝鮮人民軍の抵抗があるでしょう。

戦闘となれば自衛隊員に犠牲者が出る。

しかし、幾ら犠牲者が出ようと守らねばならんものがあるのです。

そうでなければ、我々の暮らす国が無くなってしまいます。

それと同時に自衛官が相手を殺すことを覚悟せねばなりません。

死ぬ覚悟より、更に難しい事です。

米国が北朝鮮に侵攻する事態は、我々にとっては拉致被害者救出のチャンスです。

逆を言えば、米国が北朝鮮に侵攻しなければ我々そのチャンスを逸する事になります。

もし米国が北朝鮮と交渉により解決を図るならば、米国はその交渉のテーブルに『拉致』を上げるでしょうか?

そう考えれば、これは最後のチャンスかもしれません。

このチャンスを生かすも殺すも我々次第です。

自衛官に犠牲者が出たなら戦死扱い

自衛官が相手を殺害したならば人殺しの汚名を着せない

啓蒙すべきはここであって、そしてそれを考えなければならないのです。

我々はもう覚悟を決めなければならい!知るべき考えるべきは、一人一人が自らの頭で考え何を覚悟しなければならないのか?

今、我々に突き付けられているのです。