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犬神スケキヨ~さざれ石

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自ら歩く事にしよう

2016-06-16 14:20:25 | 草莽崛起
わたしたちは21世紀型の民主主義については、いまだ幼子である。放っておけば、誰かの眼をかりてものをみようとし、誰かの頭で考えてもらおうとし、誰かの手で運命をつくってもらおうとするのが、わたしたちの裸の姿なのだ。
その永年の癖を変えるには、野の草のように静かな強い意志の力で、これまでの自我を超えるしかない。

青山繁晴


現在の日本

上の言葉は青山繁晴氏の著書の中のものです。

この言葉には現在の日本の状況がギュッと入って、氏らしい文章で考えさせられるものですね。

「野の草のように…」

正に私の好きな「草莽崛起」と重なり合う様な、響き合う様な、そんな感じがします。

私自身、この拙いブログの中で「いよいよ日本の出番だ」と言ってきました。

我々はいよいよ、しっかりと自立した存在にならねばなりません。

軍国主義でも、尊皇主義でもなかった戦前。
大東亜主義とも言う理念を持って民族自決の精神を高々と掲げ世界と真っ向から勝負した日本。

その大東亜主義はやがて、白人達に永年食い物にされて来たアジアの独立へと繋がりました。
これを幾ら否定しようと、事実です。

その代わり、我が祖国は多大な犠牲を払いました。しかし、我々日本人は泥水を啜りながらも、奇跡と思える復興を果たし、世界屈指の大国になりました。

その、敗戦国である祖国「日本」。

世界が壊れて行く中で、我々の役割はとても重要です。

何を見て、何を考えるのか

先ずは、今ある現実を考えねばなりません。

現在の日本ははっきり言えばアメリカに守ってもらうと言う状態です。
何をどう言い訳しようと、これは事実です。

左翼の連中も、これが大前提になっていて、それを充分理解した上で「米軍基地反対」とか「安保法制反対」とか言っているのです。

だから外国軍であるアメリカ軍が、我が国の領土に存在し、更にその基地で働く人々の給与や光熱費やらを、我々の税金で賄っています。

この根幹は一体何でしょうか?
それは
敗戦後、我が国は全てを他人任せに生きて来た。
これに尽きるのではないか。

戦前の我が国は、自らの事は自らで決めて来ました。だから、あの大戦へと向かったのです。

しかし敗戦後、我が国はすっかり他人任せに生きています。

国を守る事、国民を守る事、エネルギーの確保、経済に至るまで、すっかり他人任せです。

そして今だに「日米同盟」と言う話ししか出て来ません。
私も安全保障と言うと先ず「日米同盟」が頭にパッと浮かんでしまいます。

日本の自立独立と言う言葉が浮かばない。

戦争に負け、米軍の占領を受け、サンフランシスコ講和條約締結。
国際法上は「独立」を確保してはいますが、占領が駐留に変わり今だに米軍は日本に居ます。
それを「同盟」と呼んでいるだけ。

実際には「主従関係」にも近い。

何故、そうなのでしょう。

それは我々の思い込みと憲法でしょう。

平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

憲法前分は皆さんご存知ですね。
特に上記の一節、日本は安全は疎か生存まで他人ね任せようと言うのです。

実際に我が国は安全保障を米国に任せています。
これは誰が何と言おうと紛れもない事実です。

自衛隊の能力は世界でも屈指の能力です。
支那海軍がいくら頑張っても、一瞬のうちに海の藻屑と化す程の能力を持っています。

しかしながら、その能力を発揮することが出来ません。

別に私は戦争をするとは言っていない事をことわっておきます。

圧倒的能力をいつでも発揮出来る状況にあれば、それは「抑止力」となるのです。

しかし我が国はアメリカの抑止力の補完に過ぎません。
それは憲法や法体系が、そうさせているのです。

世界屈指の能力は日米同盟が前提になっている。
これは経済も同じです。
安全保障と経済は紙の表裏です。
日米同盟が前提の経済活動をしているのです。

我々はサンフランシスコ講和條約締結を機に「主権回復」を果たし、国際法上の「独立」を得たけども実際にはアメリカの従属を強いられた形を取ることで経済発展を遂げたのです。

東西冷戦後

1989年12月
ベルリンの壁が崩壊し、翌年には東西ドイツが統一されました。
1991年
ソ連が崩壊しました。
東西冷戦の終わりです。

1989年からたった2年、遂に第二次大戦からの世界の構造が変わってしまいました。

1989年は我が国は昭和天皇崩御された年です。

世界がダイナミックに変化しようとする中、我が国は今だに冷戦構造のままでした。

それは、与党自民党と最大野党社会党という構図でありました。

そこから5年。

遂に国内の冷戦構造が崩壊します。

自社連立政権

この発足でしょう。

社会主義を主張して来た社会党委員長を首班指名し総理に押し上げた。
社会党は今まで掲げて来た外交、安全保障に対する独自の政策を捨てました。
自衛隊を合憲とし、日米安保の否定も捨てました。

実質的な社会党の終焉です。

これにより国内の冷戦構造は崩壊しました。

冷戦の終わりを迎え、世界の秩序は変わってしまいました。
アメリカの一人勝ちになってしまいました。

日本も西側の一員として、この東西冷戦の勝者です。勝者であるはずが、アメリカの一人勝ちを許してしまいました。
それは何故か?

敗戦後、自らの決定を他人任せにして来た。

これが原因です。

一人勝ちしたアメリカの邪魔をする者は居なくなりました。
アメリカは軍事力を背景に世界の資本を自ら牛耳り始めたのです。
世界の価値はアメリカが決める!
これまで以上に世界に出て行こうとする。

その振る舞いに、他人任せの我々は付いて行かざるを得ない。

宮沢喜一内閣の時、宮沢喜一総理はアジアの基軸通貨に円を押し上げ様とした。
それを全力で潰したアメリカ。
宮沢喜一内閣瓦解の真実はここにあります。

田中角栄内閣も自ら中東にエネルギー確保の道筋を作ろうとした。
それを全力で潰したアメリカ。

敗戦国日本を自由にはしない、それがアメリカの本音です。

決して対等ではない日米同盟を抱える我が国は、アメリカの意向を無視出来ないのです。

無視出来ないから、イラク侵攻に付いて行かざるを得なかった。
中東の油をこれからも安定的に確保する為に、両手足を縛ったままで自衛隊を派遣した。
しかし、結果は反対していたドイツやフランスは日本よりも随分安い値段でエネルギーを確保しています。

つまりはアメリカは自国の利益、それも目先の利益だけで世界の安定など気にもしていないのです。

サダムフセインを亡き者にすれば、中東の利権を一気に自国の物と出来ると安易に考えたけれど、その後は何も考えていない。
正規軍相手には勝ったけれど、その後に起こるテロには全く勝てない。
エネルギーを手にも出来ず、世界を新たなテロとの戦いに引きずり込んだ。

日本の占領に成功したアメリカは今度は中東でも同じことが出来ると安易に考えたのです。

我々は我々の足で歩く

欧州は遂に、EUを作りユーロという通貨でヨーロッパの基軸通貨を成し遂げました。
アメリカの反発や妨害を跳ね除け、どうにかこの通貨を用いて自前で決算する道を作りました。

しかし、我が国は未だ敗戦後片足を切り落とされ、切り落とされたまま義足も松葉杖すら持たされず片足のまま、アメリカの肩を借りて立っている。

アメリカがユーロを許したのは、NATOという安全保障上の根幹を握っているからです。
しかし、NATO加盟国は自前の安全保障を確保しています。
同じ敗戦国のドイツとて、自前の軍隊を持ち、ドイツ基本法という日本での「憲法」を自前で作り、イラク侵攻には真っ向反対意見を主張し、派兵を拒んだ。
そのドイツが我々よりも安く中東から油を買っているのです。
それもユーロという通貨を使ってです。

我々には「円」という、実は世界で最も信認をえている通貨を持っています。
世界経済が混沌とすれば必ず円高になります。
これは円という通貨が世界から信用されているからです。

日本は潰れない、あの強烈なデフレとアホな民主党政権下でも社会は秩序を保っていた。
失業率はあがり、企業は倒産し、自殺者が増えようと暴動も起きない。
そんな日本が世界から最も信用されているからです。

世界経済が悪くなる中で「元」や「ウォン」なんて地域振興券を買うバカはいません。
支那人の我が国における爆買いも、真実は元から円への通貨交換が目的であって、これは支那人自身が自国通貨を信用していないからです。

一人勝ちしたはずのアメリカは、中東での失敗を機に力を弱めました。
我々は敗戦国として苦しみました。
しかし、アメリカは戦勝国として戦勝国の振る舞いをして苦しみます。
そのアメリカ、或いは先の大戦の戦勝国が戦勝国として生きることの終わりの始まりが米国初の黒人大統領であったと私は考えます。

安全保障も経済も、もう戦勝国が仕切ることが出来なくなって来ました。

かつての世界の覇者「大英帝国」ですら、EUからの脱退を考え始め、自国通貨は弱りに弱り、今やイギリスでは買い物も「円かドルで払ってくれないか」と言い出す始末。

我々は先の大戦で物理的に無残な負けをしました。
しかし、あの時掲げた「大東亜共栄」「民族自決」は70年を経て白人達に、ボディーブローの様に派手ではないが確実にダメージを与えたのです。

これから日本の役割、敗戦国がやるべき役割は大きい。

そして日本という世界一長い歴史を持つ国だから出来る役割があると私は確信します。

政権が変わろうと、政治家がアホだろうと日本国民は秩序を乱さない。
それは何故か?

最後には天皇に帰一する
それが、我が国の根幹だからです。

一番てっぺんに天皇陛下を戴き、だからこそ日本国民は一つになるのです。

そんな国は世界に日本だけです。

我々は「日本精神」を見つめ直し、人の為に生きることを旨とする日本人の生き方を見つめ直し世界に出て役割を果たす。

そんなワクワクする時代を迎えたのです。

さあ!何から始めましょうか?