Amateur Radio Station JA7KQC

DX 自作を愛するアマチュア無線ブログ

オーデオパワーアンプ IC は 135kHz で使えるか。

2010-03-30 13:41:58 | 自作

固定局の135kHz用トランスバーターは真空管を使用してしまい、重い、部品の入手難等々苦労しているため、移動局用は半導体でスマートにと思っている。

以前、TVのイヤフォーン用アダプターアンプを作ったことがあり、廃ラジオから取り外した ICを使用していたと思い出して、蓋を開けてみたら、東芝 TA7208Pが見えた。この種のICはOTLで比較的高い周波数まで動作しそうだ。回路は東芝のテスト回路通りとしている。データーシートによると、9V 4Ω負荷で2Wとある。なお周波数特性表は100kHzで終わっていた。都合よく妄想すると、135kHzは2W程度パワーが出て、第2高調波以上はほとんど出ないと願い、簡易テストしてみた。

SGの信号135kHzをTS-850Sで直接、それとTA7208Pを通してSP出力を直接アンテナ端子に、またSP出力にステップアップトランス(TDK4924と表示のコアに30回巻、10回タップ付き。)をつけて、の3条件でTS-850Sの135kHz、270kHz、405kHzのSメーターを読んだ。 

結果、135kHzは直接受信に比べ、SP出力を直接アンテナ端子で45dB、更にトランス経由し数dBのアップとなる。高調波は、少なくとも第2までは同様に増幅、第3でようやく数dB増幅が下がる程度で、(試しに、1,820kHzを入力したら、約10dBの増幅だった。)この点では、妄想に比べて成績が良すぎるようだ。

トランスの出力にダミーアンテナを接続、TS-850Sは4mの釣竿アンテナでS=8で受信できるので、1~2W出ていると想像している。

一応、「この種のオーデオパワーアンプICは135kHzでも使えそう。」と判った。応用をいろいろ考えるのも面白いと思う。




2200m初QSO

2010-03-28 12:47:09 | DX


トランスバーターを組み上げたが、出力パワー不足と思われる。試しに、100W白熱電球をアンテナ替わりにしても点かなかった。しかし、HF用とはいえRF電流計は振れることから、いくらかは出ていると判断、テストしてみるとした。

親機TS-850Sとトランスバーターをセットし、まずはダミーをつなぎ、恐る恐るキーをたたいて見たら、160m用アンテナをつないであるIC-760のSメーターは9程度できれいに聴こえまずは一安心した。

アンテナは160m用逆Lアンテナにコイルを追加、まずは、昔のテレビから外した、コア入り可変コイルであたりをつけ、特価処分で衝動買した2mmSQのIV線を塩ビパイプの枠に巻いてみた。ついでに、一回り小さいコイルを中にいれ、回転させる事で、可変インダクター(バリオメーター)としてみた。なおコイルの巻き回数などは、JR6BIJさんのソフトが的確に出た。http://jr6bij.hiyoko3.com/java_calc/coil.php またアースは160m用をそのまま使用してみた。調整はインピーダンスメーターにSGより137kHzを供給、コイルのコールドエンド・アース間をアンテナ端子につないで、メーターが最小となるコイルとした。また給電はリンクコイルを考えたが、インピーダンスメーターがLFに合わないのか、最適値が分からず、とりあえず直接給電としてみた。(写真は調整中。)

アンテナをダミーから上記に切り替えると「ザー」がやたらと気になる。受信部にトラブルかと思い、親機TS-850Sで直接受信してみたが、トランスバーターのゲイン約10dB落ちたが変化は無い、午前中の吹雪は弱まっていたが、スノーノイズと思うことにした。

ここで、クラブの先輩JA7NI 冨樫さんに電波を出してもらった。親機TS-850SのAIPをONとして直接受信にレベルを合わせた状態でSは9オーバーでノイズを突き破って聴こえた。早速呼んでみると、549が返り(後で、冨樫さんのアンテナは反対向けのままだったとご連絡をいただいた。)私にとって、2200mで初QSO(約65km)が3月27日成立した。

送信出力、アンテナへの給電最適化など課題も多いが、人工ノイズの少ない「山」でどれだけ聴こえるか楽しみもある。

このバンドの先駆者JH1GVY 森岡さんから「2200mクラブ会員証(一期生)」をいただいた。



2200m/30mトランスバーターの試作

2010-03-05 17:34:33 | 自作


以前の記事で、送信部分のヤンガーステージ及び受信部分の動作確認が出来たので、送信アンプを付けトランスバーターとしてみた。135kHz~10135kHzに変換としているが、近い将来開放が期待される500kHz帯もと考えると、例えば親機を28MHz帯にしても良かったとも思える。
以前から変更の回路は、水晶周波数変更(ダイヤルを見やすくするため、10.245 MHzから10.000MHzに)のほか、受信部のコイルはJH1FCZ大久保さんからFCZ-135をご提供いただき、真空管ラジオのIFT流用から変更、また送信部ミキサーの後のローパスフイルターをCR型からLCのπ型とした。
アンプの部分は、免許申請を、TSSによる認定料金の値上げ前に滑り込まそうと、後先考えず、手持ちの真空管使用(2SK30A-12BY7A-6JS6C×2)とした為、苦労する事となった。そもそも、回路図上ではオーソドックスなアンプではあるが、手持ちのジャンク活用で、数回、回路・部品の変更で、ケース(単なる枠)には収まらなかった。
球の問題か、はたまた試作者のアタマの問題か(たぶんこっちだろう。)まだファイナル部分には満足していないものの、無理を承知でつないだ、HF用高周波電流目安計(JA7AO松本さんからQSYいただいた船舶用?アンテナカップラーに付属していたものHFでおよそ計算値を指示。)では50Ωダミーに0.5Aと指示され、出力12.5Wの計算となった。正確だと免許電力から1桁落ちるが、この目安計LFでは振れが悪くなると思われ、一応、電波は出ていると判断した。(後で電球を灯して見て出力を推定予定。)また受信の方は、親機TS-850Sでの直接受信と比べ約10dBのゲインが出たので、必要ならAIPスィッチをONで使ってみる予定とした。