この時期、無線をやりに「山」に向かおうとすると、寒さもさることながら駐車スペースなどの除雪なども面倒でつい足が遠くなる。アパートでは強風で釣竿アンテナでさえ建てられない時もあり、ストレスがたまるので、擬似交信をして遊んでみた。<o:p></o:p>
「山」をサボっているので160mさえまだまだヒヨコの粋を脱出出来ていないのに、2200mバンドへの浮気しようと悪い癖が出てきて「QRSS」モードがあると知ってしまった。<o:p></o:p>
「QRSS」モードは「単に遅いCW」ながら「耳で聴こえない微弱信号」であってもパソコン使用とはいえ「受信出来る」らしい。<o:p></o:p>
今回はこれをシミュレーションしてみた。<o:p></o:p>
原理は「ノイズは受信帯域が狭い程少ない」との単純な発想に基づいていると思われる。<o:p></o:p>
偉そうなことを書こうとおもっていたが、この辺りは、ON7YD、JH1GVYさん等のサイト(今回のシミュレーションに使用のソフト等もこれらのサイト経由でダウンロードした。)を閲覧させてもらっただけなので、結論だけ引用させてもらえば 最適バンド幅をBとして ( B=0.833×WPM ) Hzとのことだ。通常のCWである12WPMに比べ、例えば、短点10秒の極端に遅いCWだと、SN比20dB改善となる計算だ。勿論、欠点もあり、交信に時間がかかり、大陸間用とされている、短点120秒のCWではコールを打つだけで数時間かかる計算となる。<o:p></o:p>
シミュレーションは、QRSS発生ソフト「QRS」をQRSS-3に設定、符号をFT-102S(この選択は間違いだったが、手元にあった機械を使った。)で10149kHzの送信を、TS-850Sで受信し解析ソフト「Argo」に表示させるという、無線家らしく電波を介した。(無駄とも思ったが期待してなかった事も見られた。)
<link rel="File-List" href="file:///C:/DOCUME%7E1/AJC/LOCALS%7E1/Temp/msoclip1/04/clip_filelist.xml"><style> </style>送信アンテナはダミーを、受信はベランダに倒したままの釣竿アンテナを使用した。まずは送信して「受信のヘッドフォーンでは信号が判らなくなる」まで、送信パワーを絞った。さらに受信で18dBのアッチネーターをONとした時の「Argo」の画面が下となった。<o:p></o:p>
「ナンダコリャーーー」と言われそうだ。上の図は、ブレークインの時(「QRS」からKEY出力のみ取ったが、PTTは省略している。)短点3秒間でも15Hzも、また下の図は、PTTを手動でONのままだが1分間に5Hzも、QRHが映ってしまった。(FT-102Sの名誉の為記すと電源ON後数分でした。)しかし「耳で聴こえない微弱信号」を「しっかり捕らえる」目的は達成できたと思う。<o:p></o:p>
QRSS-3は理論上、普通のCW
12WPMと比較14.8dB SN比改善となるようで、今回のテストでの数値的な信頼性は別としても(または私の耳が悪いかも。)「QRSS」はいっそう魅力を感じた。
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