夢と現実のおとぼけバラエティー

実際に夢で見た内容を載せています。それと落語や漫才・コント・川柳・コラムなどで世相を風刺したりしています。

夢って、奇妙キテレツ!(32)

2019-11-01 17:49:50 | 夢と現実のおとぼけバラエティー
451
法隆寺の築地の修復案について、国会の予算委員会で質疑応答が行われている。
野党:『いくら重要文化財とはいえ、ここまで金をかける必要があるのか?』
政府:『強度と耐久性が大事なので・・』
野党:『築地の骨組みは、まるで精密機械だ』
政府:『それにつきましては、法隆寺側から参考人を呼んであります』
そこへ参考人が登場。見るとお稚児さんの幼児だ。


452
今日は会社の給料日だ。
経理課の女子社員が、茶封筒に現金が入った給料を配っている。
吾輩のところにも持ってきた。
とりあえず机の引き出しに入れたが、
小銭が多いためか、かさばって引き出しが閉まらない。
引き出しの中を整理整頓しなけりゃだめだ。
うさんくさいおっさんが机の周りから離れない。
これではトイレにも行けない・・・。


453
吾輩の彼女は若くて、まあ、そこそこ美人の部類に入るかもしれない。
今のままのすっぴんな顔でいいのだが、
彼女は今風のアニメキャラっぽい化粧をしたがっている。
それをどうやって押しとどめることができるか・・・?


454
『挨拶の仕方ひとつで、尊敬されるか舐められるか決まるので気をつけろ』と
いう声が響く。
皆んな自分の挨拶のやり方をチェックしている。


455
下町のホテルに宿泊。
シャワーを浴びた後、外へ出ると
街の案内人に二人の男性が道を聞いている。
目的の建物へ着いたようだ。 風俗店のようだ。
開店準備中らしく、インタホンを押すと、
マネージャーらしき男が応対に出てきた。『お客様ですか?』と聞いてきた。
『警察のものだ』と男たちは応えた。
マネージャーはいきなり何かを取り出そうとするので、
男たちはその手をねじ上げ手錠をかけた。
『本署へ応援を頼もう』と言っていた。


456
5DKの高層マンション。イチローがプロデュースしている。
内部空間に『朱塗りの橋』があり、プレハブ式で組み立てられる(イチローが実演して見せている)
カミさんは気に入ってるようだが、5DKだ!高いんじゃないか??


457
祖母と母と弟・妹とで団地に住んでいる。団地の桜が満開で見事だ。
家に帰って桜の話をした。
母はミシンで何か塗っているが、なんとなく元気がない。
『具合でも悪いの?』と聞いても『なんでもない』という返事。
食事時間がきたので、広い座卓にみんなでご馳走を並べる。
祖母が、あれこれ並べ方を指図している。
(現実には祖母も母も、とっくに他界している)


458
(ちょっとエッチっぽい)
高校時代。中学生の弟と叔父・叔母の家に遊びに行った。
帰りに丁寧に挨拶して玄関にでた。
叔母はまだ若くて色っぽいので、弟がかじりつこうとしたら、
叔母が『お父さ〜ん!』と声を上げた。
まずい。叔父に疑われるのは高校生の俺の方じゃないか!
いそいで自転車で走りだす。
前方に幼児が子供用自転車でよろよろ進んでいるので、
チリンチリンとベルを鳴らして注意をした。
その先では小学生たちが交通誘導のまねごとをして遊んでいる。


459
仁徳天皇陵に見学に来た。
地元の住人は自家の先祖の埴輪を持っていると言う。
古墳管理事務所の求人案内を見て応募する。
面接書類に記入しなければならないが、
仁徳の字の読み方をど忘れしたので・・空欄にした。


460
会社をいったん辞めたが、思い直してまた戻ってきた。
事務室で仕事をしてると、社長が出勤してきた。
事務室の入り口でスリッパをパンパンと叩いて履いた。
嫌味かなあ、埃っぽくなりそうでやだなあ・・・。


461
江戸末期に居る。
江戸城の大広間に武士や町人など大勢が集まっている。
大勢を前に、大奥のお中老が演説している
「これからは、身分に囚われずに己の可能性を追求して生きよ」という内容だ。
武士は落胆したが、町人は飛び上がって喜んだ。


462
空き地で野球の投球練習をしている。
細長い板で柵を作った。 柵の隙間にボールを投げるのだ。
これでコントロールがつく。
相手チームに盗まれないように、垣根にチェーンでくくりつけた。


463
会社に遅刻した。もう昼だ。
面倒なのでしらばっくれて、朝から居たことにしてごまかそう。
おやつに配られたイチゴをうるさ型の女の子にやった。
これで敵の目をくらませたかな。
役員達が会議室へ向かって歩いて行くのでお辞儀をしておいた。
これで、朝から居たことになったろう。


464
知人の奥さんから、給与計算と整理を頼まれた。
バインダーの書類や給与の万札や千円札が乱雑に入り乱れている。
それらを整理整頓して、お金だけを銀行に持って行くのだそうだ。
それにしても稼ぎが随分いいなあ!
お金は奥さんと娘さんが銀行に持って行った。


465
隣家のゴキブリ一家が庭木や垣根を思い切って大剪定して、見違えるほどに綺麗になった。
『綺麗になったねえ』と隣家の長男に言ったら、
『綺麗なんてもんじゃない、素晴らしくなったんだ』という返事。
我が家でも二階のベランダにペンキ屋さんが入って塗装している。
次男が余ったペンキを貰って、玄関の内側を塗装している。
そこへ看板やさんがやってきて、『あちこちの野立て看板が劣化してきたので、
作り直しを手伝ってくれ』と言う。


466
ローカル線の駅で電車を待っている。
電車がホームに入ってきたので乗り込んで座席に一番乗り。
その後から乗客がドドドーッとなだれ込んできて、
どこかのおばちゃんが、吾輩に覆い被さってきた。
吾輩は席を少しずらして、ここへ座るように促した。
運転手が『近頃の若い客は、マナーを知らない・・』とぼやいている。


467
漢詩のような詩が、目の前に次々と現れてくるが、さっぱりわからない。
漢詩の素養が無いので、どうにもわからない・・・。


468
大きなホテルに宿泊している。弟がスマホのゲームで遊んでいる。
得点が加算されるアイコンが現れたら、壁をドンドン叩いてくれと言う。
それで得点が加算されるのだそうだ。 あ、アイコンが出た! それドンドンドン・・
これ隣室に響かないかなあ?
スマホを渡してくれた。これで水泳をやるのだ。部屋に水を張って、泳ぐのだ。
膝まで溜まってきた。もう直ぐ泳げる。
知人が『それって不経済ではないか?』と言う。


469
学校の部活。 バトミントン部に入っている。
きょうもラケットを振るだけの練習・・・。
渡り廊下の階段を上がったところで、前方からボールが転がってきた。
硬式テニスボールだ。拾って投げ返した。
上級生の女子生徒が受け取った。貫禄あるなあ・・・。


470
近所に大人の喫茶店が開店準備中なので、ちょっと覗いてみた。
女店長らしいひとが、あれこれ忙しそうに指図している。
ホステスらしい女たちがおしゃべりに余念がない。
どの女も、あまりぱっとしない。


年功序列・終身雇用は、2022年から終わり始める

2019-11-01 15:52:21 | 夢と現実のおとぼけバラエティー
日本の伝統的な「年功序列・終身雇用」という企業社会は、2022年度から 終わりを迎える。
しかし実力のある若者たちとっては、好機到来だろう。


創作落語 [怪談] 『大絵図』

2019-11-01 08:56:43 | 夢と現実のおとぼけバラエティー
        


    テン・ツク・ポン・テケ・テン・トコ・テン・テケ・ツク・ポコ・チン




             怪談『大絵図』




         ようこそのお運びでございます。
     日本の夏に欠かせないのが、昔から怪談噺でございます。
      「こう暑いとなんだな、団扇(うちわ)ぐらいじゃ追っつかないな。
        ひゃーっと冷たい風が吹かねぇかな・・」
     「クーラー入れたらいいだろう」
       「・・それじゃあ、情緒ってもんがねぇだろ」
      「じゃあ、寄席に行って怪談噺を聞こうじゃねぇか」・・とまぁ、
        こうなる仕組みでございます。



大阪夏の陣から早や数年、幕府の置かれた江戸はいよいよ発展し、
世はすっかり徳川の時代になりましたようで・・。
徳川の世になったとはいえ、天下は隅から隅まで安定した<・・というわけにはまいりません。
まだ、全国のいたるところに豊臣恩顧(おんこ)の大名がおりましたし、
関ヶ原合戦や大阪夏冬の陣で禄を失った浪人がうようよしておりました。
季節はちょうどいまごろ、蒸し暑い夜でございます。
江戸城奥の老中溜まり場では、「全国大名領地一覧大絵図」の書き換え作業をやっております。
これは、毎年、領地移封やお取り潰しなど、
大名の世界もけっこうリストラや人事異動がありますので、
データを常に更新しておかねばなりません。
おりしも四人の老中が額を寄せあって、畳 3 枚分ぐらいの大きさもある「大絵図」を囲んで、大名の名前を書き換える作業をしておりました。
ひと通り書き換え作業が終わり、・・さて、
大名の総数に間違いがないかどうか数える段になりますと・・・。
この日は、どうしたわけか何度数えても、・・数が合わない・・。
それも一つや二つではなく、十も二十もズレが出てくるというわけで・・。


老中いろは守  「きょうは、妙でござるな・・?こんなに数が合わないということ
        は・・? 」


老中にほへ守  「各々方、少々疲れたのではござらぬかの ? 」


老中とちり守  「昼からぶっ通しでござるからな、もう夜更けでもあり、
        この辺で休息といたしては、いかがでござろう・・」


老中いろは守  「それがいい。・・だが今夜は妙にじとっとして薄気味悪い晩で
        ござるの 」


老中ぬるを守  「よしっ、これより一人ずつ順番に数え役をいたそう。
        最初は拙者(せっしゃ)がやる。各々方は、まず、控えの間で休息
        を取られよ 」


老中とちり守  「かたじけなく存知候・・。わしゃ、眠い・・ 」




「では、お先にごめん 」・・・というわけで、
三人の老中が控えの間に休息を取りに引き下がります。
老中溜り場から控えの間までは、長くて暗い廊下をいくつも曲がって行きますが、
・・所々に壁掛けの行灯(あんどん)が、ぼんやりとあたりを照らしているだけで、
あたりは、しーんと静まり返っております。
時は、草木も眠る丑(うし)三つ時・・。どこか遠くの寺で鳴らすのでしょうか、
鐘の音が陰に隠(こも)って・・ご〜〜〜ん・・。
老中ぬろを守は、「明日は、上様に差し出さねばならぬからな・・」
・・と気を取り直して「大絵図」の前に座りますと、
・・・部屋の周りの襖(ふすま)がかすかにカタカタと揺れる音がします。
「はて、地震かな・・」と不審に思いつつも、
絵図の上を北から順番に一つ二つと数え始めます。
・・南の端まで数え終わると二百三十とでました。
「よしっ、こんどは南から数えてみよう 」・・とやはり一つ二つと数え始め、
・・やっと北の端まで数え終わると、なんと、二百五十・・と
完全に狂った数になります。




老中にほへ守  「ぬるを守殿は、ずいぶんと遅うござるな 」




・・とそのとき、部屋全体がゆさゆさと揺れ、太鼓の音がドロドロ・・・




老中いろは守  「よしっ、身供(みども)が様子を見て参ろう 」



・・と老中いろは守が席をたち、先ほどの部屋に向かいます。
ですが、・・行ったきり、戻っては来ません・・・。
・・で、またしても部屋全体がゆさゆさと揺れ、太鼓の音がドロドロ・・・





老中にほへ守  「妙だな・・・。では、拙者が見て参る 」




・・と出て行きますが、この人も行ったきりで・・・
またしても部屋全体がゆさゆさと揺れ、太鼓の音がドロドロ・・・





老中とちり守  「どうも様子が尋常(じんじょう)ではない ? 
        よしっ、もう我慢ならぬ 」






・・と、急いで先ほどの部屋に駆けつけざまに、襖を開けて、
あっ !! と息を呑んだ。






・・なんと、先ほどの「大絵図」の中に老中にほへ守の体が半分ほど引きずり込まれ、
足だけがむなしく空にもがいております・・。






老中とちり守  「もしっ、いかがなされた !! 」






・・急いで足を引っ張ってみるのですが、ものすごい力で引きずり込まれており、
何ともしようもありません。みるみるうちに老中にほへ守の身体は、
「大絵図」の中に消えてしまった。
老中とちり守が、恐るおそる「大絵図」をめくって見ると、
その下は畳だけでして、大きな穴など開いておりません。
絵図にも穴など無く、元のままでございます。




老中とちり守  「さても奇怪なことがあるものよ・・ !? 」




・・とその場に呆然(ぼうぜん)と立ちすくんでしまいました。
・・と、その時、背後にものすごい殺気を感じ、おもわず脇差しの柄(つか)に手をかけ、
振り向いたとたん・・「おおおっ・・ !!! 」・・あとは声にならなかった。
背後の大襖(ふすま)は、すべて消えて無くなり、その向こうの薄暗い大広間には数百の・・いや、
無数の鎧(よろい)武者達が、無気味に光る目で、一斉に、じ〜っと
こちらを睨(にら)みつけております・・。
そして、その鎧武者達の中ほどに、白装束にざんばら髪の男女が二人、青白い顔につり上がった目で刺すように老中とちり守を睨みつけております。
「もしや、・・秀頼公と淀の方の怨霊・・ !! 」と思うまもなく、
老中とちり守の体は金縛(しば)りになり、
そのまゝ、つ---っと宙に浮いたとみるや、
その状態で大広間の鎧武者達の中にす---っと吸い込まれて行った。




さあ、翌朝の江戸城内は大騒ぎですな。
なにしろ、老中溜まり場には、裃(かみしも)を着た四人の老中の白骨死体が
ころがっていたのですから。
さらに、例の「大絵図」中の全国大名領地は全て、豊臣方の大名の名前に
書き換えられていたそうで・・・。
この一件は、表沙汰にはされませんでしたが、怖〜い話として秘かに語り伝えられた
そうにございます。例の「大絵図」は、その後、豊臣神社に奉納されましたとか、
・・巷(ちまた)の噂(うわさ)でございます。






             お後がよらしいようで・・・