西海域の果てに棲む竜が、突如、人間の世界に現れた。そして、それと呼応するかのように、各地で作物が枯れ、家畜が倒れていく。世界の均衡が崩れつつあった。災いの源を探るゲドは、旅の途中、国を捨てた王子アレンに出会う。心に闇を持つ少年は、得体の知れない“影”に追われていた。二人は、都城ホート・タウンにたどり着く。そこでは、人身売買が行われ、麻薬が蔓延し、売っている物はまがい物ばかり。表面的には陽気で騒々しかったが、行き交う顔からは実在感が失われていた。街をさまようアレンは、謎の少女テルーを人狩りの手から救い出すが、彼女は少年を拒絶する。
ゲド戦記 2006年/日/宮崎吾郎
残念ですが、残る物がありませんでした。
大作を狙ったのか、妄想は大きくなっちゃったけど中身までは煮詰められなかったというか、やはり中身が薄いのかなと思います。
そもそも、アレンは17歳に見えないし、父親を殺すのが唐突だったし、その後の大騒ぎが描かれていないし、追いかけてくる影というのも唐突だったり、もう一つ唐突なのが魔法使いっていうのもどうかな~と、しかも、魔法使いの戦いっていうのも微妙だったし、到底、お話に入り込むのは厳しいと思います。
でもって、タイトルは“ゲド”なんですよね~(笑)。
それから、暗い表情の描き方が嫌でしたね~。
あの大ちゃんのような涙には笑ってしまいました。