驚異的なほどに高い知能指数を持ち、ピアノの才能も天才的。"こうなったらいいのに"と思い描く夢をすべてかなえる能力を持つヴィトス少年。しかし、頭脳は天才でも心は少年のままの彼は、うまくその溝をうめることができない。そんな彼が、自分自身でいられるのは大好きなおじいさんと一緒にすごす時間だけ。その静かでやさしさにみちた時間の中で、少年が人生は独りで演奏するソロではなく、様々なパートの音と響きあいながら奏でるコンチェルト(協奏曲)のようなものだと気づいたとき、大きな奇跡をおこす。
僕のピアノコンチェルト 2006年/スイス/フレディー・M・ムーラー
面白かったです!
とても爽やかなラストで、かなり心地よかったです。
ヴィスト役の天才ピアニストはもちろん素晴らしいけれど、やはり、おじいちゃん役のブルーノ・ガンツさんがスゴイです。
この方は本当に演技者ですよね。
自分の陰さえも一切出ないっていうか、役になりきるというよりも、役が乗り移っているという感じ。。
本当にスゴイの一言です。
神童と呼ばれる子供たちは、それはいろんなプレッシャーや環境の違いやらがあるだろうけど、でも、選ばれて特別に与えられたモノだと思うし、それに打ち勝つモノも備わっているんだろうから、やれるだけのことはやって欲しいと、ちょっと冷酷かもしれないけどそんなことを思いました。