戦地パレスチナ・ガザ地区で暮らす少年ムハンマド。彼の夢は“歌手になって世界を変える"こと。その夢を叶えるべく、姉と友達とでガラクタで作った楽器でのバンドを組み、街中で歌を披露していた。だが弟の声が最高だと信じる姉は遊びのような活動に不満を持ち、カイロのオペラ・ハウスに出るというほぼ不可能な目標を立て、教会での歌活動で得たお金で中古の楽器を手に入れる。日々練習を重ね、結婚式で歌を披露する程になり、人前で演奏する楽しさを知った中、姉が突然倒れてしまう。彼女は腎不全で腎臓移植する為の高額の医療費が用意出来ないと助からないと診断されたのだ。しかしムハンマドの願い叶わず姉は永遠の眠りについてしまう。そして時が過ぎ、青年となったムハンマドは姉と自分の夢を叶える為、オーディション番組に出る事を決意するが…。
歌声にのった少年 2015年/パレスチナ/ハニ・アブ・アサド
実話なんですねー。
ラストに流された実際の映像、特にガザ地区の人々の歓喜の様子がとても印象的でした。
命がけでカイロに行き、偶然出会った同郷の人にチケットを譲ってもらいオーディションを受けることができて…。
偶然が重なると、どうしても導かれていると思ってしまいます。
それ程の価値のある歌声だったということだと思われ、これからも、ガザ地区の人々のためにも歌い続けて欲しいと思いました。
ムハンマドの子供時代、腎不全で亡くなった姉の存在の大きさ、パレスチナからの脱出、オーディション、徐々にのしかかるプレッシャー、そして、ラストの実際の映像と、無駄なく簡潔に描かれていたと思います。
爆撃を受けて崩れたビルの残骸が度々映されていましたが、もう少し大袈裟に訴えてもよかったかも?と思いましたが、パレスチナの映画を楽しませていただきました。
映画とほぼ同じだったけど映画も楽しめました。
その再現ドラマでは描かれなかったけど、
姉ちゃんのギター演奏がとても良かった。
クライマックスの表彰式を本物の映像使うなんてのも珍しいですよね。
そうですかー!アンビリーバボーでやっていたんですねー。
お姉さん、赤いギターでしたね。
腎不全…、腎臓を“買う”という表現や、病室が大人も子供も一緒なんだなーと、現実を見た気がしました。
実際の表彰式は盛り上がりますね!
ガザ地区の様子を見ると、本当にプレッシャーだったろうなと思いました。
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