日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ
安倍晋三(第九十六代内閣総理大臣)・百田尚樹(作家) 著 WAC / 2013.12
「第二次安倍政権は何が違うかと言えば、政策を実行するかどうかです。私は必ずやり抜きます!」
経済政策、憲法改正、外交安全保障、靖国問題、さらには長期政権への展望を熱く語る。
そして、安倍総理も繰り返し読むほど愛読する百田ワールドの魅力と創作秘話を一挙大公開。
『永遠の0』に込めた想い、『海賊とよばれた男』を書いた理由とは──
政権発足から1年、現職総理大臣と国民的ベストセラー作家が取り戻すべき日本の姿について本音で語り合った全国民必読の書!
第1章 取り戻すべき日本とは何か
第2章 『永遠の0』の時代、『海賊とよばれた男』の時代
第3章 「安倍晋三再登板待望論」に初めて答える
第4章 安倍総理大臣で、再び日本は立ち上がる
第5章 安倍総理大臣、熱き想いを語る 日本をもう一歩前に
全国民必読の書!と言われると、アマノジャクの私としては絶対に読みたくないのですが、安倍総理と百田さんとの対談ということで、ちょっと興味を持ちました。
しかも、安倍総理の靖国参拝、百田さんの『永遠のゼロ』公開と時が同じとなれば、どうしても日本人の血がメラメラしてきまして…、迷いなく新年1冊目に選びました。
いやぁ~!面白かったです。
安倍さんのインタビュー等は、滑舌が悪いのであまり真剣に聴く気が起きないのですが(記者会見は全神経を集中させて聴きますが)、こうやって文字起こしされたものを読むのはいいですね~、とても伝わりやすいです。
安倍さんの考え方は既に承知していることなので、あまり、目新しいものはありませんでしたが、安倍さんが百田作品を読まれていて、それについての感想等はとても興味深かったです。
でもって、何が面白かったかっていうと、百田さんですよ!(笑)
熱い!熱い!暑苦しいーーーっ!
ちょっと興奮気味の場合は話半分で読んでいましたが、概ね、私も大賛成でした。
テレビ界のお話は、百田さんが言っちゃっていいの?と思わせるくらい率直なものでしたし(小説家として成功したから言えるのでしょうが?)、私も、テレビとの付き合い方を改めて考えるきっかけとなりました。
なんと言っても、民主政権に対する意見は、大きく頷くこと数回!
どうしてあのマニフェストを信用できたんだろう?と今でも支持した有権者に対して不信感を拭い去ることができないのですが、本当に、どうして?
あの公約をどうすれば守れるの?って、日本の状況を知っていれば小学生でも「無理、無理」って判ると思うんですけどね…。
これも、百田さんの仰るように、マスメディアに誘導されたんでしょうね(私は全く誘導されませんでしたが)。
なので、憲法改正も私は未だ大賛成とはならないんです(憲法改正はされるべきですが、国民投票が怖い)。
憲法改正は最終的には国民投票ですので、96条を改正し、いざ、国民投票!となった場合、以前のように、マスメディアに踊らされ民主党に投票してしまった安易な有権者がいる以上、国民投票は危険だろうと本気で思っています(つまり、否決される)。
ただ、安倍政権(第二次)になって以来、民主党に騙され開眼した国民も多くいるでしょうし、今の日本の状況を理解している国民も多くいるはずだと思うので、同じ過ち(安易さ)を繰り返すことはないとは思うのですが、秘密保護法の時と同じようにマスメディアに誘導され、正しい情報を得ることなく、きちんと考え、判断する機会が奪われるんじゃないかなと危惧しています。
安倍政権は、これも百田さんが仰っていましたが、同じことを何回も何回も、本当に何回も、判りやすく、伝わりやすく、心を込めて説明しなければダメです!
百田作品の中で私が1番好きな小説は『風に中のマリア」です、未だに‥。
あれほどまでに疾風感を感じる小説はないと感じ、しかも、たった10日前後の短い生涯を力一杯生き抜く姿に、それが蜂であっても、感動せずにはいられませんでした。
『「黄金のバンタム」を破った男』も素晴らしいです(安倍総理も読んでいた!)。
それと対になっている作品が『海賊と呼ばれた男』だということなのですが、残念ながら、『海賊~』は読んでいません。
文庫落ちを待ってからでいいかな~と思っていたのですが、是非とも読みたくなりました(文庫、まだですよね…)。
ですが、百田さん、7ヶ月間にも及ぶ執筆期間中、3度も救急車で運ばれたそうですが、救急車も税金ですので、使命感は素晴らしいですが、まずは、健康管理をきちんとして頂くことも大事ではないかと思います(何てったって、民主政権時代の子ども手当てを申請しなかった百田さんなのですから…)。
タイトルの『日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ』ですが、タイトルだけを見ると、なんだかおこがましいな~と感じました。
ですが、これには意味がありました。
安部総理が紹介されていたのですが、震災後の5月、インドネシアの学生さんたちが日本の為に「桜よ」という歌を合唱してくれたそうです。
私は全く知らなかったのですが、安倍総理はことあるごとにこのことを紹介していたようですが、当時は、残念ながらテレビで取り上げられることはなかったと思います。
その歌の中に、「日本よ、咲き誇れ、世界の真ん中で咲き誇れ」という歌詞があるんです。
アジアの若者達が日本に対してエールを贈ってくれている言葉だったんだなと感動しました。
お互いが助け合う心と、一つになれる力を持っていて、それを素直に行動に移せることは素晴らしいですね。
心から感謝です、ありがとう!
http://jccindonesia.com/sakura-yo.PD500M.htm
↑ 歌を贈ってくれたジャカルタの若者達(en塾)のサイトです。歌の動画と歌詞が見られます。