ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ブルーバレンタイン

2012-03-01 | 映画 ハ行


ディーンとシンディ夫婦は娘のフランキーとの3人暮らし。長年の勉強のすえ資格を取り、看護師として忙しく働く妻シンディの一方、夫のディーンの仕事は朝からビールを飲みながらのペンキ塗り。もっと自分を高める努力をして、きちんとした仕事に就いて欲しいとシンディは夫に対して思っているが、最低限の仕事をして少しでも多くの時間を家族と過ごすことが一番大事だというディーンとの溝は深まるばかり。ふたりの出会いは、シンディが医学生、ディーンは引越しのアルバイトで生計を立てていた頃。不釣り合いな二人だったが、ディーンのどこか飄々とした生き方と明るさにシンディは惹かれていった。若く夢があり、お互いに相手に夢中で毎日が輝いていた幸せな日々… そんなふたりの過去と現在が交錯しながら、愛の終わりと誕生が重なり合う、切ない慟哭のラストへと向かっていく。

ブルーバレンタイン 2010年/アメリカ/デレク・シアンフランス






WOWOWの「W座からの招待状」という番組が面白いです。
小山薫堂さんと安西水丸さんが1本の作品を鑑賞し、観賞後に感想を言い合うのですが、これが結構面白い!
浜田岳くんのナレーションと阿部海太郎さんの音楽もとてもマッチしていて良いです。
作品によっては観ない週もありますが、比較的、面白そうな映画を紹介していると思います。

で、今回、小山薫堂さんも言っていましたが、どうってことないテーマの作品なんです。
1組の夫婦の出会いから別れまでを描いていて、特別なんかスゴイ!という夫婦でもなく、よくこれを映画にしたな~と私も思いました。
だけど、最後まで集中して観ることができて、何がそんなに惹き付けられるのだろう?と一瞬、考えてしまいました。
一瞬考えて、すぐに出た答えがミシェルだ…、でした。

とにかく、シンディがどうなんでしょうね~。
中絶しなかったことだけがまともかなとは思えるけど、自分の行動に責任感がないから妊娠してしまうワケで、その他人の子供ごと受け入れてくれた夫に対しても、やはり責任感も感謝の気持ちもないようで、ちょっと信じがたい女でした。

優しい夫なんですけどね~、他人の子供を自分の子供のように可愛がっていたし、愛情が少ない家庭環境で育ったのに、きちんと父親としての愛情を子供に注いでいて、偉いな~と思いました。
ただね、定職がないのが残念です。
他人の子供でも何でも、自分が父親になると決めたのなら、男としてきちんと仕事をして家族を養う姿を見せてほしかったです。

夫に定職がないせいか、自分が必死に働いて疲れているのも解るけど、小さい子供がいるのに食事もろくに作らないというのはダメだと思います。
これはシンディの母親からの影響のようだけど、だけど、悪い面を受け継いだのなら、それを改善するのが母親であり妻だろうと思います。

なんていうか、2人とも責任感が足りず、こういう結果を招いたのだろうと思いました。
とにかく、大好きな父親と引き離された子供が可哀想でした。

シンディ役のミシェル・ウィリアムズ、納得の演技でしたね~。
表情がとてもリアルでした。
マリリンも楽しみです。

この記事についてブログを書く
« 英国王のスピーチの真実 ~ジ... | トップ | 瞳の奥の秘密 »

映画 ハ行」カテゴリの最新記事