ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ダイ・ハード/ラスト・デイ

2013-02-15 | 映画 タ行


ニューヨーク市警の不死身の刑事、ジョン・マクレーン。疎遠になっていた一人息子ジャックが、モスクワで警察沙汰のトラブルを起こし、裁判に出廷するハメに。その身柄を引き取るために、単身<言葉も通じない>見知らぬ国に乗り込んだジョンは、到着早々に壊滅的なテロに見舞われる……。

ダイ・ハード/ラスト・デイ 2013年/アメリカ/ジョン・ムーア





テレビをつければ流れる予告のお陰で、ついつい観に行ってしまいました。
とにかくアクションシーンが物凄くて、ド派手で、もちろん不死身で、いやぁ~、他所の国でこんなに好き勝手して大丈夫なの?なんて考えても仕方ないくらい、あり得ないやりたい放題でした。

ジョン・マクレーンは少し落ち着いた印象になっていましたが、息子のジャックがCIAのエージェントだったのには驚きでした。
でも、あまりパッとしないというか、キレがないというか、他の映画で見るエージェントとはかなり違っていて、やっぱり、ジョンがいないと任務が完遂できないだろうなという雰囲気が、この映画を盛り上げる要素なのかもしれません。

でっ、もちろん突っ込みどころ満載です。
ここまでやられると、ダイハードだもんね!と思わず笑ってしまえる、得な映画かもしれません(笑)。
いろいろとありますが、携帯を助手席に放り投げたはずなのにその後車が何回転もしたワリにちゃんと携帯を持っていたり(ジョン)、お腹にボルトが刺さり当然ボルトを抜いた後、出血しているはずなのに普通に元気だったり(ジャック)、肩を撃たれて病院に連れて行かなきゃならないぞと台詞にあるワリに病院に行かずとも普通に肩を動かしていたり(コマロフ)、もちろん、マクレーン家は不死身なんだろうけど、ロシア人も不死身でした…。

後先考えずやりたい放題やってしまうのはジョンのキャラクターなのでいいのですが、映画そのものも大まかになってしまっていました。
お話的に、わざわざCIAがロシアに繰り出すのもどうかと思われ、ここのところがもう少し練られていたら、例えば、実効性のあるテロリスト相手とか、売買される濃縮ウランがアメリカを狙う組織に売られるとか、そういう緊迫したものが欲しかったなと思いました。
ダイハード世代には笑って許せても、若い人達ももちろんご覧になるでしょうから、派手さはそのままで、更にストーリーを重視して、“ダイハード”に甘えず、手を抜かず、丁寧に描いて欲しかったなと思います。

帰国して、ジョンの娘が父ではなく兄ジャックに駆け寄り抱きしめるシーンは、いくらなんでもジョンが可哀想だな~と思いました。
でも、信じられないくらい大暴れしてきたのにあっさり帰国できたあたり、ダイハードだもんね…といった感じでした(笑)。

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