ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

わたしは、ダニエル・ブレイク

2018-06-01 | 映画 ワ行


イギリス北東部ニューカッスルで大工として働く59歳のダニエル・ブレイクは、心臓の病を患い医者から仕事を止められた。国の援助を受けようとするが、複雑な制度が立ちふさがり必要な援助を受けることが出来ない。悪戦苦闘するダニエルだったが、シングルマザーのケイティと二人の子供の家族を助けたことから交流が生まれ、貧しいなかでも、寄り添い合い絆を深めていくのだが…。

わたしは、ダニエル・ブレイク 2016年/ベルギー/ケン・ローチ






ダニエルは、善い人で親切な人で愛情深い人なのに、イギリスの役所には善い人も親切な人も愛情深い人もいないんだなーと思いました。
日本はどうなんでしょうか?私は役所の人間と話す用事がないのでなんとも言えませんが、イギリス同様、マニュアルに従うだけで、困っている市民の立場になって手を差し伸べてくれる人なんていないんだろうなーと思ってしまいました。

医者に働くことを禁止されているのに手当が出ない…というのは本当なのでしょうか?
確かに、審査の時のダニエルは態度が悪かったと思いますが、それとこれとは別だと思いますし、あんたは態度が悪いから知りません!とはならないのでは?
なにもかにもがマニュアル通りで全く融通が利かない、お年寄り相手にも手続きはオンラインのみとか、異常だなと思いました。
さすがに、手続きがオンラインでしかできないということは日本ではないと思うので、相手に沿った対応をしてもらいたいものです。

結局、不服申し立てをする直前、心臓発作で亡くなるという、あってはならない結末を迎えてしまいましたが、これが実話だったとしたら役所の人間はどう思うんだろう?と思いました。
担当したアンは葬儀に来ていたけれど、亡くなる前に、もっとしてあげられることがあったはずだろうなと思いました。

ただ、不正受給問題があるので、一概に、審査を甘くすることはできないとも思います。
そこを見極める能力か、きちんと調べる人員とか、本当に困っている人を救う努力をしてほしいものです。
ダニエルもケイティもとても自然な演技でよかったと思いました。

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